“実りの秋”は暑い夏を乗り越えて、旬を迎える作物が多い季節。
うまみがギュッと詰まった作物が美味しいのはもちろんのこと、それを収穫するのも楽しいですね!
中でも秋にしかお目見えしない栗は、秋の味覚の代表格。
街中で栗の木を見かけることは難しくなりましたが、最近では栗拾いができるスポットも増えているので体験された方も多いのではないでしょうか。
楽しんで収穫した栗はできるだけ長く美味しく堪能したいものですよね♪
ですが、栗は意外とデリケート。
常温では乾燥や虫食いなどの心配があります。
冷凍できたら便利なんだけど…。
我が家も秋になると栗を頂くことも多いので、その保存方法に悩んでいました。
そこで今回は、
- 栗は冷凍保存できるの?
- 解凍方法は?
- 冷凍した栗の賞味期限は?
といった疑問についてまとめてみましたよ♪
栗は冷凍保存できる?方法は?
保存方法によって使い勝手が違うので、ベストなものを見つけてくださいね♪
栗は3~4日程なら常温保存も可能です。
でも実は固い皮の外見とは裏腹にデリケートで、乾燥や虫食いが気になるところ。
できる限り美味しさをキープして栗を堪能したいですよね。
そこでオススメしたいのが冷凍保存。
その方法とは、
- 皮付き・生
- 皮むき・生
- ゆで・皮むき・ほぐし
- ゆで・皮むき・そのまま
- ゆで・皮付き
といったそれぞれの状態で保存します。
使い勝手が異なるので、ご家庭の状況や栗の使い道にあうものをみつけましょう!
その①皮付き・生
生栗を皮付きのまま、フリーザーバッグに入れて冷凍庫で保存します。
皮がついたままなので冷凍庫で場所を取るというデメリットがありますが、解凍すれば様々な調理に対応できます。
その②皮むき・生
生栗の鬼皮・渋皮をむいてから冷凍保存する方法。
皮をむいているので場所を取らず、すぐに調理できて便利です。
心配なのは“冷凍やけ”ですが、お砂糖をまぶすことで防ぐことができるんですよ!
そんな場合は、栗を流水でこすり洗いしかぶる程度の水に浸けておく(半日~1晩)と皮がむきやすくなります。
また、栗の横から包丁を入れ、上にむかって剥ぐようにすると楽に皮がむけますよ。
- 生栗の鬼皮・渋皮をむいて、水に放つ(乾燥防止)
- 全てむき終えたらザルにあけ、フリーザーバッグに移す
- 栗の表面に水分が付いている状態で、砂糖が全体にからむ程度にまぶす
- フリーザーバッグの上から手でもんで、砂糖を溶かす
- 20~30分様子をみて、栗が砂糖水にコーティングされていたらOK
- できるだけ空気を抜いてフリーザーバッグの口を閉め、冷凍庫に移す
その③&④ゆで・皮むき
栗のポピュラーな食べ方は“ゆで栗”ですよね。
しかし、栗はゆでると常温保存が難しくなります。
冷蔵庫で保存もできますが徐々に味が落ちていくので、早めに冷凍保存することがオススメです。
冷凍保存のポイントとしては、
- ゆで栗の味わいを楽しむ場合
- 栗の形を残して再加熱する場合
で方法が異なるので要注意!
冷凍後に栗ペーストや栗クリームなどに利用するときはじっくりゆでましょう。
栗ごはんなどに使う場合は固めにゆでるといいですよ♪
その③ほぐし~ゆで栗の味わいを楽しむ場合~
- しっかり洗った栗を鍋に入れ、ひたひたに水を注ぐ
- 蓋をして弱火で40~50分加熱する
- ザルにあげて粗熱をとり、包丁で半分に切り、中身を取り出す
- 好みの大きさ(必要ならフードプロセッサーで)に仕上げ、フリーザーバッグに移して冷凍庫で保存する
その④そのまま~栗の形を残す場合~
- しっかり洗った栗を鍋に入れ、ひたひたに水を注ぐ
- 蓋をして弱火で加熱し、沸騰後3分で火を止める
- 30分程湯中で放置する(蓋は外す)
- 栗が温かいうちに包丁で切れ目を入れ、手で鬼皮をむく
- 渋皮もむくときは再び湯に浸してから、手でむく
- フリーザーバッグに移し、砂糖をまぶしてから冷凍庫で保存する
できるだけ形を崩さないよう、やさしく扱いましょう。
その⑤ゆで・皮付き
ゆでた栗を皮付きのまま冷凍保存するメリットは皮がむきやすくなること。
栗を一度ゆでてから冷凍すると、解凍したときに鬼皮も渋皮も楽にむくことができます。
下処理しやすく、栗の形もきれいに残せるのが嬉しいですよね!
- 栗を沸騰したお湯に入れ、2~3分ゆでる
- ゆで栗を冷水にとって冷やし、フリーザーバッグに移して冷凍庫で保存する
- 凍った栗を30分程自然解凍し、皮をむく
5つの方法それぞれにメリットがありますので、必要に応じて使い分けてくださいね!
冷凍した栗の解凍方法は?
一般的に冷凍した食品は解凍しても前と同じ状態には戻りません。
それは食品に水分が含まれるから。
食品中の水分は凍るときに膨張し、食品の細胞を押しつぶしたり、壊したりします。
このため冷凍した食品を解凍すると、凍っていた水分が溶けて水になり、傷ついた部分から流れ出ていきます。
水分を失い、組織が柔らかくなった食品の食感は悪く、ドリップとしてうまみや栄養素も流れ出るので味わいも落ちてしまいます。
この温度帯にとどまる時間が長い程、解凍時にも冷凍時にも食品へのダメージが大きくなります。
それを防ぐには自然解凍ではなく、高温で一気に加熱するといいですよ。
ゆで栗の場合は電子レンジが便利です。
加熱しすぎるとパサパサになるので様子を見ながら解凍しましょう。
生栗を皮付きのまま冷凍した場合は、圧力鍋に入れて沸騰後、弱火で10~15分加圧するとおいしい蒸し栗ができます。
皮をむいたものは栗ごはんや栗おこわにぴったり!
冷凍のまま炊飯器に入れても上手く炊きあがります。
冷凍した栗の賞味期限は?
冷凍臭がつくこともあるので皮むきのものは1~2ヶ月で使い切るといいですよ!
一般的に冷凍保存の賞味期限は約6ヶ月。
ですが栗の皮をむいたものは冷凍臭がつくことがあるので、1~2ヶ月を目安に使いましょう。
冷凍焼けを防ぐために、
- 砂糖をまぶし空気を抜いてから冷凍する
と冷凍臭もつきにくくなりますが、おいしく食べるためには早めの消費を心がけるといいですね。
これは冷凍庫の温度が上がったり下がったりするのにともなって、食品の一部が凍ったり溶けたりするため。
霜は食品が元々持っていた水分なので、霜がついた食品は乾燥し風味が落ちているということなんですよ。
このような場合も、早めに使い切ってくださいね。
最後に
ホクホクした食感と上品な甘味が魅力的な栗は、外見と違って意外とデリケートなもの。
栗拾いでたくさん獲ったときや、大量に頂いたりしたときは美味しさをキープできる冷凍保存がオススメです。
- 皮付き・生はそのままフリーザーバッグに移して冷凍
- 皮むき・生は砂糖をまぶすと冷凍焼けを予防できる
- ゆで・皮むきは使う用途によって加熱時間を変える
- 皮付きのままゆでて冷凍すると皮をむきやすくなる
- 自然解凍ではなく、凍ったまま一気に加熱すると風味を保ちやすい
- 賞味期限は約6ヶ月、皮むきのものは1~2ヶ月で使い切る
甘露煮を楽しむことが多い我が家にぴったりな方法です。
栗の冷凍方法は調理の仕方やその時々の状況によって使い分けてくださいね。
冷凍保存を上手く利用して秋の味覚をおいしく長く楽しみましょう!
あんつぶ
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