飲酒運転はいけない。
飲酒運転は怖い。
どこかしこでポスターを目にしますが、なくならない飲酒運転。
飲酒運転によって尊い命が失われ、被害者家族がどんなに訴えても、・・・毎日のように飲酒運転のニュースを目にします。
少ししか飲んでないから、もうお酒は抜けているだろう、こんな甘い気持ちが飲酒運転を引き起こすんでしょうが、アルコール基準値っていまいちわかりにくいですよね?
そこで今回は、このアルコール基準値について、
- 基本情報
- 酒酔い運転と罰金
- 酒気帯び運転と罰金
- 目安量
- アルコールが抜けるまで
など、どこよりもわかりやすく説明します。
アルコール基準値とは?
少しでも飲んだら、アルコールがあるってわかるっていうの?
道路交通法が定めるアルコール基準値は、呼気1リットル中0.15mg以上
つまり、呼気1リットル中0.15mg以上のアルコールがあるとわかると、酒気帯び運転となります。
アルコール基準値を、単位と呼気1リットルあたりでいうと、
アルコール1単位(ビールなら中びん1本、日本酒なら1合、焼酎なら0.6合)=血中アルコール濃度0.02~0.04%
呼気1リットル当たり=アルコール量に換算すると0.1~0.2mg
ということになります1)。
出典:公益社団法人 アルコール健康医学協会2)
じゃあ、これより飲んだ量が少ないと基準値以下で問題ないの?
罰則は異なるかもしれませんが、基本お酒を飲んで車を運転したら、飲酒運転とみなされますからね。
実際、少量しか飲んでないからと言っても、たった一口お酒を飲んだ姿を警察官に見られた後に車を運転した=飲酒運転で逮捕・・・です。
血中アルコール濃度・呼気アルコール濃度
ちなみに、血中アルコール濃度・呼吸アルコール濃度を測る計算式があります。
- 血中アルコール濃度(%)=(飲酒量(ml)×アルコール度数(%))÷(833×体重(kg))
- 呼気アルコール濃度(mg/l)=血中アルコール濃度(%)×5
体重55kgの女性・中瓶1本(500ml)と缶チューハイ3本(1040ml)を飲んだ(ともにアルコール度数5度)と仮定します。
血中アルコール濃度(%)=(1540×5)÷(833×55)=7700÷45815=0.168・・・=約0.17%
呼吸アルコール濃度(mg/l)=0.168×5=0.84mg/l >> 0.15mg/l
と、呼気1リットルあたりの0.15mgを軽く超えていますね(;゚ロ゚)
はい・・・バッチリ飲酒運転で一発逮捕です。
体重が男性に比べて軽い女性は、とくに濃く出るんですよね。
ただ、この計算式は非常に複雑で難しい!
(計算式は色々あり、多少の誤差もあり。)
飲んだときに、こんな計算できるか〜と、投げ出したくなりますよね。
こちらのサイト(サントリー)で、飲酒した本人の体重・お酒の量を入力したら、一発計算か可能です。
どんな状態かがわかりますね。
ただ、「飲んでいるときにこんな入力ができればそもそも酒に酔ってはいない」(※一口でも飲めば飲酒運転です)と思う方も多いでしょう。
そんなとき、呼気中のアルコール濃度が息を吹きかけるだけでわかるアルコールチェッカーが便利です。
アルコールチェッカー
POWERボタンを押して、息を吹きかけるだけで、呼気中のアルコール 濃度がわかるんです。
警察で調べられるもの(アルコールチェッカー)も、息を吹きかけて即座に数値をチェックするので、同じようなものになります。
車のキーにつけておける、キーホルダータイプのアルコールチェッカーもあるんです。
自覚はなくても、このアルコールチェッカーで調べると、「結構飲んでいたんだ」というのが一目瞭然。
アルコールチェッカー買ってみた。大して酔ってないけどけっこ出るモンなんだねー。 pic.twitter.com/9CzpwlyoOe
— Fire丸山 (@fireroadster) 2018年12月11日
酔った感覚はなくても、呼気1リットル中0.15mg以上なので、0.5mgだと完全にOUT!
数値以外にも、どんな状態だと捕まるんでしょう?
アルコール基準値以上!酒酔い運転と酒気帯び運転
これは、違反行為の点数と処分内容です。
出典:公益社団法人 アルコール健康医学協会1)
酒酔い運転か、酒気帯び運転かで処分が異なります。
酒酔い運転と酒気帯び運転って、何か大きく違うのかしら?
この酒酔い運転、酒気帯び運転について、詳しく説明しますね。
酒酔い運転
これはもう一目瞭然で、酒に酔った状態です。
- まっすぐに歩けない
- 直立できない
- ろれつが回らない
- 酔った状態で運転している
この場合、一発退場、免許取り消しとなります。
人によって、アルコールの強さは異なりますが、上記の状態だと飲酒量は少なくても酒酔い運転と判断されるんです。
酒酔い運転の罰金
罰金は、飲酒運転をした人だけでなく、車を提供した人・酒を提供した店(人)・車に一緒に乗っていた人にも課せられます。
- 飲酒運転をした人・・・5年以下の懲役又は100万円以下の罰金
- 車を提供した人・・・5年以下の懲役又は100万円以下の罰金
- 酒を提供した店(人)・・・3年以下の懲役又は50万円以下の罰金
飲酒運転をした本人だけでなく、車を提供した人(貸した)にも同じ罰金が課せられるんです4)。
酒気帯び運転
酒に酔った状態であるかどうかは関係なく、
- アルコール基準値を上回った状態で運転していた場合
などが、酒気帯び運転になります。
酒気帯び運転の罰金
- 飲酒運転をした人・・・3年以下の懲役又は50万円以下の罰金
- 車を提供した人・・・3年以下の懲役又は50万円以下の罰金
- 酒を提供した店(人)・・・2年以下の懲役又は30万円以下の罰金
車できているとわかって、お酒を提供する店、飲ませる人、車を提供するにも問題があるためこのような罰金が課せられる厳しい処罰になっているのです4)。
アルコール基準値!2倍・4倍などはどんな状態?
これに対して何倍か、ということが「基準値の○倍」という言い方になります。
- アルコール基準値2倍=0.3mg
- アルコール基準値4倍=0.6mg
つまり、アルコール基準値2倍以上だと酒気帯び運転でも免許取り消し、これに見た目でも酒に酔った状態と判断できると酒酔い運転になるんです。
これを見てもわかりますが、ビールの中瓶1本でも0.02〜0.04mgで、基準値を上回ります。
つまり、少しでも飲んだらアルコールは検知される可能性があるんです。
ちなみに、奈良漬やウイスキーボンボンでも飲酒運転になるといわれています。
交通課長の答えは「もちろん飲酒運転になる」。「呼気1L中○○ミリグラムのアルコールが検出されれば即、飲酒運転です」。奈良漬だか、ウィスキーボンボンだかで最高裁まで争ったケースもあったように記憶しています。
— 田中龍作 (@tanakaryusaku) 2010年2月6日
ちなみにお酒の定義は「アルコールが1%以上の飲料」なので、ウイスキーボンボンは未成年であっても食べれます。だけどいわゆる飲酒運転に摂取方法は関係無いから捕まっちゃうよ!世の中うまくできてるね!
— うさぎさん’18 (@senobeet) 2015年2月17日
飲んだら乗るなが鉄則ですからね。
アルコールが抜けるまで
また、アルコールが抜けるまでは、缶ビール1本でも2〜3時間かかるといわれています3)。
ということは、缶ビール2本だと4〜6時間。
量が多くなればそれだけアルコールが抜けるまでに時間がかかり、深酒ならば一晩経ってもアルコールが抜けていない状態で、飲酒運転となるわけです。
ちなみに・・・
吉澤ひとみさんが、飲酒ひき逃げで容疑者となったあの事件。
「缶チューハイを3本くらい飲んだ」
という話ですが、アルコールチェッカーでは「基準値を4倍を超える量が検出された」という報告がありますよね?
上記で説明しましたh、1単位0.15mgとなるには、缶チューハイの場合1.5本。
単純計算しても、缶チューハイ3杯を飲んでも基準値の4倍にはならないんです。
つまり・・・虚偽の申告ではないか、というのが疑われています。
しかも、朝7時頃の事件。
夜中に飲んで、数時間経過していると、この数字は出ません。
やはり、飲酒時間や飲酒量には疑問を持ってしまいますね。
(この情報は2018年9月9日現在の情報です。)
参考サイト:
1)公益社団法人 アルコール健康医学協会 飲酒運転防止
2)公益社団法人 アルコール健康医学協会 飲酒の基礎知識
3)サッポロビール株式会社
4)警視庁
最後に
ポイントをまとめます。
- アルコール基準値は、呼気1リットル中0.15mg以上
- アルコールチェッカーはネットでも購入できる
- 酒酔い運転か、酒気帯び運転かで処分が異なる
- 酒酔い運転は、一目瞭然で酒に酔って運転した状態
- 酒気帯び運転は、見た目にはわからずとも、検査で基準値を上回った状態
- アルコール基準値2倍以上だと酒気帯び運転でも免許取り消し、一目瞭然で酒に酔った状態と判断できると酒酔い運転
- 少しでも飲んだらアルコールは検知される可能性がある
- アルコールが抜けるまでは、缶ビール1本でも2〜3時間かかる
どれくらいなら飲んでも運転して大丈夫という基準はありません。
飲んだら乗るな!
飲むなら乗るな!
これは鉄則です。
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