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指先に小さいぶつぶつがでたんだけど、かゆくはないの。
これってなんなのかしら?
私の息子も指先に小さな水泡が出来たことがあって・・・
その時にいろいろ調べたので、考えられる疾患などを紹介するわね。
それは助かるわ。
よろしくお願いします!

私の息子は肌が弱く、たまに手や足が荒れることがあり、以前指先に水泡が出来たこともありました。
それも、その時受験勉強に励んでいたせいか、シャーペンを持つ右手ばかりに。
かゆくないようですが、「なにかの病気かも?」と気になり、その時詳しく調べた経験が。

そこで今回は、指に水泡ができたがかゆくない場合

  • 考えられる疾患
  • 原因
  • 治療方法
  • 予防策
  • 感染の可能性

以上に関して紹介します。


指先の水泡!かゆくない場合に考えられる疾患は?

「指先に水泡が出来たけどかゆくない場合」に考えられる疾患を紹介しますね。

考えられる疾患として、

  • 汗疱(かんぽう)
  • 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
  • 水虫
  • 手足口病

などがあります。

それぞれ詳しく説明しますね。

汗疱

汗疱(かんぽう)とは、汗の出口で起こった炎症によって生じる病気です。
そのため、汗の出口が多い手の指や手のひら、足の裏、足の指に数ミリほどの水疱がたくさん並んで出来ます。
できる水疱は透明で比較的小さいですが、あわさって大きな水泡になることも。

かゆみが強く赤みがある場合は、汗疱性湿疹や異汗性湿疹と呼ぶこともあります。1)

たしかに、透明で小さいぶつぶつがたくさんですね。

 

汗疱には以下の2タイプがあります。

  • 小水疱型(しょうすいほうがた)
    →指腹・指の側縁・手のひらなどに、小さな水疱が突然多発
    時間の経過とともに水疱が破れ、皮膚の表面の角質細胞が細かくはがれ落ちる
    かゆみをともなうことがある
  • 乾性落屑型(かんせいらくせつがた)
    →指先の角層が、フケのようにはがれかかった状態になる
    かゆみはない2)

感染する可能性はあるのかしら・・・
感染はしません!

汗疱は、汗が皮膚から排出されずに溜まることで起こる病気のため、感染する心配はありませんよ。

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)とは、手のひらや足の裏に、水疱や膿疱がくり返しできる病気です。
膿疱の中に菌は入っていないため、人に感染することはありません。

はじめはかゆみをともなうことが多く、しばらくすると膿疱が乾いて茶色っぽいかさぶたとなり、はがれ落ちます。
また、まわりの皮膚にも炎症がおよんで赤くなり、表面の角層が浮いてきてカサカサになることも。3)

手のひらにできたようですが、指の部分にも少し見られます。
たしかにかさぶたのようで、汗疱とは違うのがわかりますね。

水虫

水虫は足に出来るイメージですが、実は手にも出来ることがあります。
これは、足に出来た水虫を掻いたりすることにより、手に感染してしまった水虫です。

片手だけにおこり、指先より手のひらに多く、かゆみはほとんどありません。

はじめはぶつぶつした小水疱ができ、次第に足の裏と同じように角質層が厚くなり、シワが深くなってボロボロと皮がむけます。
また、爪の周囲が赤く腫れることもありますよ。4)

足の水虫には、

  • 指の間の皮がめくれる→指間型
  • 足の裏の角質が厚くなる→角化型
  • 小さな水疱ができる→小水疱型

以上の3タイプがあり、小水疱型の場合、汗疱とよく似た症状になります。5)

手足口病

手足口病は、手や足・口腔粘膜など水疱性の発疹を主症状とした急性ウィルス感染症で、幼児を中心とし夏によくみられる病気です。

その発疹はおもに、手のひらと足の裏にかゆみのない小さな水疱や赤い斑点を生じますが、肘・膝蓋(しつがい:膝がしら)・臀部(でんぶ:お尻)にもでることがあります。6)

大人でも罹ることがあるのですね。

以上が考えられるおもな疾患ですが、どの疾患であれ、水泡は潰さないようにしましょう。
水泡を潰してしまうと、症状が悪化する可能性があります。

気にならない程度であれば様子を見てもいいかもしれませんが、罹ってしまうと厄介な場合もありますので、気になる場合は早めに受診するようにしてください。

疾患の原因は?治療方法や予防策も紹介!

上記で紹介した考えられる疾患の原因や治療法、予防策についても紹介します。

汗疱

まずは、汗疱の原因から見ていきましょう。

原因

汗が原因になることも多く、春から夏にかけて多くみられる病気です。
また、季節の変わり目などにも多く、手のひらや足の裏に汗をかきやすい方に多くみられます。
小さなお子さんや小中学生、高校生は活発に活動するので、汗を多くかくため症状もでやすいです。

ちなみに・・・
シャーペンを握る右手にばかり水泡ができていた息子の場合、手のひらにかく汗が原因でした。
治療方法

一般的には、外用剤だけで治療することが多いですが、皮膚の深いところに原因があるため外用剤だけでは薬が届きにくく治すのが難しいとされます。

そのため、

  • 外用剤
  • 内服薬
  • 光線療法

などを組みあわせて治療が行われることも多いようです。7)

予防策
こまめに汗を拭く

汗の刺激が汗疱を誘発してしまうので、汗をかいたらできるだけハンカチなどで拭くようにしましょう。
また、高温多湿な夏場は通気性のよい靴や靴下を使うのもオススメです。

生活習慣の改善

一説には、喫煙・ストレスが汗疱の一因とも。
とくにストレスは自律神経を乱すので、さまざまな病気の引き金にもなります。

適度な運動・良質な睡眠や食事をすれば、汗疱どころか他の病気まで予防できますね。
逆に1つでも欠けてしまうと体調を崩しやすくなるので、生活習慣の改善を心掛けましょう。

自分のアレルギーを知る

アトピー性皮膚炎で、汗疱になる人も多いようです。
アトピーで皮膚が弱っていると、汗の刺激を受けやすいのが原因となります。

また、金属アレルギーで汗疱になる人も。
口内など皮膚以外からアレルギーの原因となる金属成分が入り込み、汗疱の原因となることもあります。

金属の詰め物で汗疱になる可能性もあるとは・・・
ビックリです。

自分のアレルギーを知ることで予防が可能になることもあるため、一度病院でアレルギーの検査を受けるのもオススメですよ。

水仕事が多い人は注意

洗剤の成分で皮膚が乾燥するとバリア機能が低下し、汗の影響を受けやすくなります。
日頃から洗い物をする主婦や調理関係の仕事、他には美容師にも汗疱になる方は多いようです。また、汗疱ではなく主婦湿疹という激しいかゆみを伴う湿疹になる人もいます。

できるだけ手袋をして作業したり、お湯ではなく水を使ったりするなどして乾燥を防ぐことが大切ですよ。

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

掌蹠膿疱症の原因・治療法・予防策についてまとめてみましたよ。

原因

掌蹠膿疱症は、タバコとの関係性が強い病気で、とくに女性の場合はほとんどが喫煙者です。
虫歯や歯周病、歯科金属などの金属アレルギーが関係していることも。

また、風邪や副鼻腔炎、扁桃炎などの上気道炎症状などが引き金となり、膿疱がでてくることも。8)

治療方法

赤みやぶつぶつがでているときにはステロイドの薬で症状を抑え、ビタミンD3の薬を使い、膿疱や水疱を抑えます。

外用療法であまり効果がない時などに内服療法を行い、症状が強い場合には、抗生剤を処方する場合も。

その他の治療方法として、紫外線をあてる治療が行われることもあります。
これは、紫外線をあてることで、皮膚表面で起こっている免疫の症状を抑えることができるからです。9)

予防対策

もっとも大切なことは、喫煙されている方は禁煙することです。
上記の方法でいくら治療しても、タバコを吸い続けているとなかなか治りません。

その他、虫歯や歯槽膿漏などの口内に問題があることも多いため、歯科での治療をしっかりするようにしましょう。

水虫

水虫は、よく知られている皮膚疾患ですね。
こちらも原因・治療方法・予防対策について紹介します。

原因

水虫は、カビ(真菌)の一種である白癬菌が皮膚につくことでおこる病気です。
白癬菌はヒトの皮膚にあるアカ(ケラチン)を餌にして繁殖します。

普通、白癬菌は表にでてこないのですが、

  • 靴を長時間履く
  • 激しいスポーツする

など白癬菌にとって好ましい高温多湿という環境が整った時に、菌が増殖しはじめ水疱ができるなど症状がでてくるのです。10)

治療方法

一般的には塗り薬が使われますが、内服薬での治療という選択肢もあります。

予防対策

足をよく洗い清潔に保ち、乾燥させることがなによりの予防法です。
また、できるだけ足を解放し、足に負担のない履き心地のよい靴を選ぶようにしてください。
同じ靴を毎日はかないことも大切です。

タオルや足拭きマットなどの共用は絶対に避け、お風呂上がりの素足はやめましょう。
入浴後はしっかり薬を塗りこみ、通気性のよい靴下をはいて菌が飛び散らないようにしてください。

手足口病

前述しましたが、手足口病は大人でもかかる可能性がある疾患です。
手足口病の原因・治療・予防対策について見ていきましょう。

原因

この病気になるのは感染が原因です。

感染経路は、

  • 咽頭から排泄されるウィルスによる飛沫感染
  • 便中に排出されたウィルスが手などによって口や鼻の中に運ばれる経口感染
  • 水疱内容物からの接触感染

などがあります。11)

治療方法

手足口病に特効薬はなく、特別な治療方法はありません。
また、基本的には軽い症状の病気ですから、経過観察を含め症状に応じた治療となります。

しかし、まれに髄膜炎や脳炎など中枢神経系の合併症などが起こる場合もありますから、経過観察をしっかりと行い、

  • 高熱が出る
  • 発熱が2日以上続く
  • 嘔吐する
  • 頭を痛がる
  • 視線が合わない
  • 呼びかけに答えない
  • 呼吸が速くて息苦しそう
  • 水分が取れずにおしっこがでない
  • ぐったりとしている

などの症状がみられた場合はすぐに医療機関を受診しましょう。12)

予防対策

一般的な感染対策は、接触感染を予防するために手洗いをしっかりとすることと、排泄物を適切に処理することです。

手洗いは流水と石けんで十分におこない、タオルの共用は避けましょう。

手足口病は、治ったあとも比較的長い期間便の中にウイルスが排泄されます。
また、感染しても発病しないままウイルスを排泄している場合もあると考えられることから、日頃からのしっかりとした手洗いが大切です。

 

参照:

1)・8)・9)町野皮ふ科 「手や足のブツブツ・皮むけ」
2)協和発酵キリン かゆみナビ 「手にできる湿疹のいろいろ」
3)掌蹠膿疱症ネット 「掌蹠膿疱症てどんな病気?」
4)・10)久光製薬 水虫セルフチェック 「手にもできる水虫」
5)高知大学医学部附属病院 皮膚科 「足白癬と汗疱状湿疹」
6)・11)日本臨床皮膚科医会 「ひふの病気」
7)アース皮ふ科クリニック 「汗疱の治療」
12)厚生労働省 「手足口病に関するQ&A」

まとめ

今回のポイントをまとめます!
  • 指先に水泡ができかゆくない場合、以下の疾患が考えられる
    • 汗疱(かんぽう)
    • 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
    • 水虫
    • 手足口病
  • 汗疱と掌蹠膿疱症は感染しない
  • 水虫と手足口病は感染する

指先などに水泡ができてかゆくない場合は、今回紹介したいくつかの疾患の可能性があります。

症状や原因からある程度病名を推測するのは可能ですが、自己判断は危険なことも。
実際、見た目から水虫だと思い込み、実際に診察を受けたら汗疱という聞きなれない病気だった方も多いようです。
このようなこともありますから、自己判断せず、病院できちんと診断してもらうことをオススメします。

 

 



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