日本の伝統行事であるお盆にお彼岸。皆さん違いを知っていますか?なんとなーく知っている、という方多いのではないでしょうか。
恥ずかしながら私も実はその一人です。お盆は夏にあるものでお彼岸は春と秋に2回あるもの程度の知識しかありません。お盆とはそもそもなに?お彼岸って?なにをどうしたらいいの?と疑問に思っている方たくさんいらっしゃるはずです。
そんな方のために今回はお盆とお彼岸の違いや由来や時期・お盆には何を用意して何をすればいいのか、お彼岸には何を用意して、何をするのかと言った疑問を簡単にまとめてみました。
ぜひ参考にして失敗しないお盆とお彼岸を迎えてください!
お盆とお彼岸の違いを簡単に解説!
お盆もお彼岸も簡単に言えば“ご先祖様を敬う日”です。「じゃあ、違いはないじゃない!」と思われたそこのあなたにこれから違いを説明していきたいと思います。
一番わかりやすい違いは
- 時期が違うということ
- ご先祖様の敬い方が違うということ
です。
それでは、それぞれについて詳しく説明していきたいと思います。
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お盆の由来や時期は?
お盆の由来は?
お盆は仏教による盂蘭盆会(うらぼんえ)・盂蘭盆(うらぼん)を略した言葉になっているそうです。仏さまやご先祖様に感謝をし、迎え火やご供養をする行事です。
お盆の入りである13日に提灯を持ってお寺に行きお経を唱えてもらいろうそくに火をともしてその火が消えないように注意しながらご先祖様を自宅へと導きます。これを”迎え火“と言います。
地方によってやり方は様々でお墓から自宅への道筋に松明をともす地域もあるそうです。
お盆の時期はいつ?
基本は8月13日から16日の4日間ですが時期は実は地方により様々だったりするのです。お盆は、“旧暦”・“新暦”・“月遅れ盆”の3つに分かれます。
- 旧暦のお盆は旧暦の7月15日頃を移動し、毎年変わります(8月初旬から9月頃まで)
- 新暦のお盆は7月15日が中心で7月13日から7月16日の4日間になります。
- 月遅れ盆(新暦)は、8月15日が中心で8月13日から8月16日の4日間です。
そうすると我が家は毎年月遅れ盆にお盆を迎えていたということになります。知らなかった!
ではなぜそうなってしまったのでしょうか?
一説によると農作業が関係しているようです。農作業の忙しい時期を外して行うようにしたところから8月15日前後になったという説もあります。また、親戚一同が集まりやすいように地域によりお盆の時期を変えたという説もあります。諸説いろいろですね。
我が家の場合
我が家は直接提灯を持ち13日の朝早くにお墓へとご先祖様をお迎えに行きます。お墓ではろうそくに火をともし火が消えないように自宅へと帰ります。
16日は送り火です。この日にお盆の間一緒に過ごしたご先祖様をあの世へと送り返します。精霊送りと言います。無事に帰られることを祈って送り火を焚きます。京都の大文字焼も送り火なのですよ。知っていましたか?
我が家では仏壇のろうそくから火を移し提灯に入れお墓までご先祖様を送っていきます。私の住んでいる地域だけの習わしなのかもしれませんがやり方は地方により異なります。
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お彼岸の由来や時期は?
お彼岸の“彼岸”の意味は煩悩を脱した悟りの境地にあることを意味します。私たちの世界である此岸と仏さまの世界を彼岸と呼びます。
お彼岸は春の秋分の日の前後3日間と秋の秋分の日の前後3日間の期間を言います。この時期に行われる仏事をお彼岸と言います。
春分の日と秋分の日は昼と夜の長さが同じですよね。また、太陽が真東から昇って、真西へと沈みます。仏教では極楽浄土は西にあると言われています。なので、太陽が真西に沈む春分の日と秋分の日はこの世とあの世が一番近づく日とされているのです。
お彼岸の中日である春分の日と秋分の日には西に向かって夕日を拝みます。これは丁度春分の日と秋分の日の太陽が真東から出て真西に沈むことから西にある浄土に向かって手を合わせるという意味合いがあるのです。
祝日法でも春分の日は「自然を讃え生物を慈しむ日」とされ秋分の日は「先祖を敬い亡くなった人を偲ぶ日」となっていることをご存知ですか?この時期は気候も良くなりお墓参りにも良い時期と言えるでしょう。ご家族そろってお墓参りにでかけましょう。
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お彼岸とお盆のお供えの違いは?
お彼岸のお供えは?
お彼岸にはお墓に伺いお供え物をします。ご先祖様の好きだったもの、お酒、お菓子など好きなものをお供えしましょう。ですがここで一つ注意です。お供え物はお花以外は持ち帰るようにしましょう。最近の寺院では食べ物等のお供え物を禁止しているところが殆どです。
お彼岸といえばおはぎやぼたもちですよね。でもおはぎとぼたもち・・・違い分かりますか?違いはこしあんかつぶあんかです。春のお彼岸にはぼたもちを秋のお彼岸にはおはぎをお供えします。
ぼためしって?
私の住んでいる一部の地域だけですがお彼岸には“ぼためし”というものを食べ、それをお供えします。簡単に言えば普通のご飯の上にあんこが乗っているものです。以前TV番組でこの地域独特の風習だと知りカルチャーショックを受けました。
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お盆のお供えは?
- 仏花
- 盆菓子
- 浄水
- きゅうりとなす
- お菓子
- 丸い果物
- お惣菜
これらが基本的なお供えです。
仏花
蓮の花で花びらのついたものを選びます。これはご先祖様が蓮の花びらに乗って帰ってくるという言い伝えがあるからです。
盆菓子
お盆の時期が近づくとスーパーなどで見かける砂糖菓子のことを言います。市販されているものでかまいません。お供えしましょう。
浄水
水のことです。必ず毎日取替えをして差し上げましょう。
きゅうりとなす
きゅうりとなすはオーソドックスなお供えです。きゅうりとなすに割り箸などを刺して足を作り、馬と牛に見立てて飾ります。どんな意味があるかご存知ですか?
きゅうりの意味
きゅうりは馬に見立てられています。ご先祖様が来る時に乗ってくるといわれています。。なぜ馬かというと馬は足が速いので一刻も早く帰ってきてくれるようにという意味があるんですよ。
なすの意味
なすは牛に見立てられています。ご先祖様が乗って帰るんです。ちなみに牛は足が遅いので少しでもゆっくりと帰って欲しいという意味でお供えするんです。
お菓子
お煎餅やクッキーなど腐らないもので日持ちのするものをお供えしましょう。お供えした後は家族で召し上がってください。
丸い果物
スイカがちょうど良いのではないかと思います。桃やメロンといったものも時期的にはありますが桃は腐りやすいので注意が必要です。
お惣菜
皆さんが食べている一緒のものをお供えして差し上げてください。
その他
その他にも地方によりうちわの形をしたお菓子をお供えします。
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まとめ
- お盆とお彼岸の違いは時期と敬い方
- お盆の時期は地域によって変わる!基本は8月13日から16日の4日間
- お彼岸にはお墓へ行ってお参りをする。中日には夕刻西へ沈む夕日に手を合わせる。
- お盆には盆の入りに迎え火を炊き、盆の終わりには送り火でご先祖様を送り出す。
- お彼岸とお盆ではお供え物が違う!地方によっても変わる!
いかがだったでしょうか?お盆とお彼岸の違いについて理解できましたでしょうか。どちらもご先祖様を敬う日に変わりはありません。
でもやはり由来や意味、お供えの違いなどを知るとお盆やお彼岸の過ごし方や意識が変わってくるのではないでしょうか。
地方によって風習は様々です。ぜひご自身の住んでいる地域の風習にのっとってご先祖様のご供養をして差し上げてください。
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