紅茶や煮物にも使えるのがはちみつで、メープルシロップはホットケーキにかける物という認識しかなかった私ですが、よく考えてみるとどちらも似たような食べ物ですよね。
一体何が違うんでしょうか?
栄養成分や効能・どんな料理に向いているのかなど、色々と疑問が湧いてきたので徹底的に調べてみたらすごいことが分かったんです!
今回は、はちみつとメープルシロップの違いについて、
- 味や食感などの特徴
- 効能
- 栄養
これらの3 つについて徹底的に違いを比較してみましたよ。
また、はちみつとメープルシロップは、
- それぞれどんな料理に向いているのか
- お互い代用できるのか
- はちみつとメープルシロップの代わりになるものはあるのか
などについてもまとめてみましたよ。
そしてそれぞれにあった保存方法もお伝えします。
知らないと損する!はちみつとメープルシロップの違い!
ぜひ最後までご覧くださいね!
はちみつとメープルシロップの違いは?
まず、はちみつは、「ミツバチが花から採取した蜜」だということはよく知られていますよね。
メープルシロップは「サトウカエデの樹液を煮詰めたもの」なんです。
他にも味や効能・栄養面でも違うところが多いんですよ。
下の表をご覧ください。
効能は、疲労回復が共通していますが、他は全然違いますね。
特徴
特徴を細かく表にまとめてみましたよ。
では、それぞれについて詳しく説明しますね。
糖質
はちみつは甘みが強いですが、なぜかというと、甘みを強く感じる果糖が入っているからです。
メープルシロップの成分であるショ糖の1.2〜1.5倍の甘みがあります。
食感
また、はちみつの方がとろみが強く、ネバネバしています。
これは、蜂が巣に持ち帰った蜜の水分を減らす為に、体内で分解してあのネバネバ感になるからです。
一方、メープルシロップは、多少とろみがあるものの、サラサラしています。
香り
はちみつは、蜜を採取した花によって香りが少し違います。
レンゲやいろんな花の蜜が入った百花蜜などが一番多く、あまりクセはありません。
ただし、蕎麦の花蜜は少しクセがあります。
一方、メープルシロップには、グレードがあります。
- ゴールデン(エクストラライト)
- アンバー(ライト・ミディアム)
- ダーク(アンバー)
- ベリーダーク(ダーク)
の4種類があります。
※新基準ができました。( )内は、旧基準です。
ゴールデンは、採取する時期が早いもののことで、色が薄く香りも少ないタイプです。
採取する時期が遅くなるほど、色が濃く、独特の香りが強くなります。
その間に、蜜を外で集めてくるのは2週間だけなんです!メープルシロップは
- 冬はマイナス30℃という厳しい寒さの条件が必要なこと
- 採れる地域はカナダのケベック州など北米の一部の地域のみ
- カエデの木が、樹液を流す期間はたったの2週間!
- メープルシロップ1リットル作るのに、40リットルもの樹液が必要
では、効能はどう違うのでしょうか。
次でみてみましょう。
効能の違いは?
また、メープルシロップにも同様に効能ってあるんでしょうか。
では、それぞれの効能について詳しく見てみましょう。
はちみつのすごいところは、殺菌効果が高いことです。
このことから、喉の感染症である風邪に効果があるという研究結果があります。4)
喉についた風邪の菌を殺菌してくれることで、喉の痛みはもちろん風邪にも効くというのはすごいですね!
一方、メープルシロップにはポリフェノールが67種類も含まれているんです。1)
このことから、酸化による様々な不調を防ぐことができると言われています。
また、肝臓の保護という効能の中で、脂肪による肥満を防ぐという効果があるんですよ。1)
肥満を予防できる効果というのも嬉しいですね!
メープルシロップは喉の痛みに効く?
メープルシロップでも代用できますか?
しかし、メープルシロップには殺菌効果がないので、はちみつのように喉についたウィルスを殺菌するという作用はありません。
独特のトロリとした滑らかさで、傷んだ喉が潤い、喉の痛みに効く場合もあるでしょう。
喉が痛い時に飴を舐めると、少しやわらぐのと同じ感覚ですね。
はちみつの効能についてはこちらの記事もオススメ!
栄養面での違いは?
はちみつとメープルシロップ、見た目は似てますが、栄養面はどうなんでしょうか。
比べてみましょう。
主な栄養素は以下です。
微量なものは省き、一日の摂取目安量に近いものをピックアップしてみました。5)
エネルギーは、はちみつの方が少し多くなっています。
ダイエットにはメープルシロップが向いているということになりますね。
そして、他の成分でも
- カリウムははちみつの3.5倍
- カルシウムは18倍
- マンガンは10倍
と、はちみつよりもメープルシロップの方が圧倒的にミネラルが多くなっています。
カリウムはむくみに効果がありますし、カルシウムは骨粗鬆症予防やお子さんの成長に欠かせませんよね。
そして、「マンガンって一体なに?」という方は多いと思いますので説明しますね。
マンガンは、欠乏すると骨代謝や皮膚代謝・糖尿病・肥満などに影響が出ると考えられています。
普段の食生活で、欠乏することはないのであまり気にすることはありませんが、メープルシロップには一日の摂取目安量(成人男性4mg 成人女性 3.5mg)に近い2.01mg(100gあたり)も含まれています。
すごいですね。
また、両方に含まれるブドウ糖・果糖・ショ糖などの糖分は、脳には必要不可欠な成分です。
摂りすぎはいけませんが、勉強などで頭を使って疲れた時に少し舐めたりすることで効率よく脳が働くようになってくれますよ。
はちみつとメープルシロップに向いている料理は?代用はできる?
はちみつとメープルシロップに向いている料理は以下です。
どちらもお菓子やパン作りなどによく使われますが、それ以外にも様々なお料理に使うことができます。
ただし、はちみつはみりんの代用として和風の煮物に入れても大丈夫ですが、メープルシロップは独特の風味がありますので、あまり合わないでしょう。
しかし、洋風の肉料理・魚料理にはとくによく合うんです!
チキンやポークのソテー・サーモンのグリルなど。
他にもかぼちゃなどの甘い素材に合わせて甘みをさらに引き出したサラダもオススメですよ。
はちみつとメープルシロップって代用できる?
はちみつとメープルシロップの代用と言ってもいろんなパターンがありますよね。
- はちみつがない場合にメープルシロップで代用
- メープルシロップがない場合にはちみつで代用
- はちみつ・メープルシロップどちらもない場合
1の場合→和風の煮物・和風のお料理以外であればOK!
2の場合→ほとんどのお料理で代用できる。
3の場合は、砂糖やみりん・水あめ・ケーキシロップ・ジャムなどで代用可能。
- 和風の料理→みりん・砂糖・水あめ
- 洋風の料理→砂糖・水あめ
- お菓子系→砂糖・水あめ・ホットケーキシロップ・ジャム
私の場合、はちみつもメープルシロップも高いので、あまり買うことはないのですが、時々手作りするグラノーラを作る時にメープルシロップを黒糖やきび砂糖で代用してるんです。
黒糖・きび砂糖に水を混ぜて煮るだけでシロップができるんですよ。
割合は、糖分が2に対して水が1です
これで安価にグラノーラが作れるので、助かってます^^
はちみつやメープルシロップの売り場に、一見はちみつだけどそうではないはちみつ風・メープルシロップ風のケーキシロップなどがあります。
とても安価なのですが、混ぜ物がされていたり、全くの別物である商品もあります。
- はちみつ風→はちみつに果糖ぶどう糖液糖・フルクトース・コーンシロップ、異性化糖などの人工甘味料が入っている
- メープルシロップ風→ブドウ糖果糖液糖・水あめ・香料・カラメル色素が原料
メープルシロップ風に至っては、メープルシロップが一滴も入っていないものも多いので、注意しましょう。
これはこれで、安価ですので、とくに効能や風味を気にしないというのであればこちらを使うのもよいと思います^^
はちみつやメープルシロップの保存方法に違いはあるの?
ここまで色々と違いがあったはちみつとメープルシロップですが、保存方法にも大きな違いがあるんです。
はちみつの保存方法は?
はちみつは、開栓前も開栓後も常温保存が可能です。
出来るだけ直射日光を避け、涼しい場所に置いてください。
ただ湿気を吸いやすいので、流し台の下はNG!
戸棚や食器棚など、湿気の少ない場所に置きましょう。
メープルシロップの保存方法は?
メープルシロップの保存方法は、開栓前は常温でも大丈夫ですが、開栓後は冷蔵庫で保管し、1ヶ月以内に使用しましょう。
1ヶ月以内に使い切れない場合は、冷凍庫での保存も可能です。
冷凍庫に入れても凍ることはありません。
はちみつが固まった時の対処法はこちら!
参考
1)Maple from CANADA Research/研究と成果
2)日本薬局方ハチミツ
3)健康食品に係る制度に関する検討会ヒアリング申請書
3)みつばち健康科学研究所
4)I.M.Paul,Archives of Pediatrics & Adolescent Medicine, 161 (12), 1140-1146 (2007)
5)厚生労働省「食品成分データベース」
最後に
- はちみつは花などの蜜をミツバチが集めたもの
- メープルシロップはサトウカエデの樹液を煮詰めたもの
- どちらもそれぞれにさまざまな効能がある
- はちみつとメープルシロップは料理によって代用が可能
- はちみつとメープルシロップの代わりに砂糖・みりん・水あめ・ケーキシロップ・ジャムでも代用できる
- 「はちみつ風味」「メープル風味」は安価だが効能はほとんどない
- はちみつは常温保存可能
- メープルシロップは冷蔵庫で保存
はちみつとメープルシロップは、一見似ていますが、こんなにも違いがあったんですね。
殺菌力が強く風邪や疲労などに効くはちみつ、栄養価が高いのにカロリーは低めのメープルシロップ。
でも、どちらもわずか2週間で自然から与えられる物。
これからは、感謝の気持ちを持ちつつ食べたいですね。
是非参考にしてくださいね♪
【副業に興味ある方必見】隙間時間にライターをしてお小遣いを稼ぎませんか?