先日、わが家で

野球の試合で負けちゃった!
次の試合で雪辱をはたしてやればいいさ!

ちょっと待って!

それを言うなら「雪辱を晴らす」でしょ?

え、そうだっけ?

どっちでもいいんじゃない?

ママ、「雪辱」ってなあに?

というやり取りが行われ、家族みんなでモヤモヤしておりました。

 

「雪辱」「果たす」のもなのか「晴らす」ものなのか?

そもそも「雪辱」ってなに?

 

そこで、「雪辱」について

  • 意味
  • 「果たす」「晴らす」どっちが正しい?
  • 同じような意味の言葉

という点を徹底的に調べましたよ!

雪辱を果たすの意味は?(英語でいうと)

この前、ドラマで「雪辱を果たすんだ!」っていうセリフがあったんですけど、いまいち意味がわかりませんでした。

どういう意味なんですか?

日常会話ではなかなか使わない言葉なので、意味が曖昧な方も多いんですよ。

これから、次のような点について詳しく説明していきますね。

 

  • 意味
  • 英語でいうと?

意味

「雪辱」とは「前に受けた恥をそそぐこと」という意味です。

(「そそぐ」=「立派な行いなどによって、悪い評判を取り除く」)

簡単にいうと、「前に負けた相手に勝って、名誉を取り戻すこと」

雪辱を果たす 意味 雪辱を晴らす

「屈辱」という言葉からもわかるように、「辱」という漢字には「恥」という意味があります。

そして、「雪」という漢字には「洗い清める(そそぐ)」という意味があるんです。

2つの漢字を合わせて、「恥を洗い清めること・前に負けた相手に勝って名誉を取り戻すこと」となります。

 

「果たす」には「やり遂げる」という意味があるため、「雪辱を果たす」「名誉挽回をやり遂げる」という意味になりますね。

英語でいうと?

「雪辱を果たす」を英語に直訳すると、「get revenge on」となります。

そうです、カタカナ語としてもおなじみの「リベンジ」。

しかし、日本語では「次はリベンジするぞ~!」と軽い感覚で使われることが多いこの言葉ですが、英語では「復讐する・仇討ちをする」といったかなり大げさで怖い意味として使われているので、実際に外国の方に使う時は要注意!

 

次こそ勝つぞ!くらいの軽い表現なら、

  • I will win next time.
  • I’ll be back.

などが適当なようです。

私は「雪辱を晴らす」だと思っていたんですが、その表現は間違っているんですか?
この表現については、多くの日本人が誤った認識を持っていることがわかっています。

 

次は、「雪辱を晴らす」という表現について解説していきます。

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雪辱を晴らすの意味は?日本語として間違い?

雪辱を果たすが正しい日本語だとわかりましたが、「晴らす」を使ってはいけませんか?
それでは、「雪辱を晴らす」がどういう意味になるのか、見てみましょう。

「雪辱を晴らす」という表現は、日本語として間違っています!

雪辱を果たす 意味 雪辱を晴らす 間違い

「果たす」と「晴らす」の意味を比べてみると、どちらが正しいかは一目瞭然!

  • 果たす…やり遂げる
  • 晴らす…嫌なことを取り除いてすっきりさせる

「雪辱を晴らす」にすると、「雪辱」の意味に含まれる「名誉を取り戻す」という部分と「晴らす」の「嫌なことを取り除いてすっきりさせる」という意味が重なってしまい、重複表現となってしまうのです。

 

しかし、平成22年度に文化庁が行った「国語に関する世論調査」によると、「雪辱を果たす」が正しいと思っている方43.4%に対し、「雪辱を晴らす」が正しいと思っている方が43.9%!

雪辱を果たす 意味 雪辱を晴らす 調査

なんと、間違って認識している方のほうが多いという結果になりました。

 

先ほど紹介したように、「雪辱」が「恥を洗い清めること・名誉を取り除くこと」という意味だとわかれば、「果たす」なのか「晴らす」なのか迷うこともありませんね♪

 

 

 

雪辱を果たすの類語や使い方は?

「雪辱を果たす」が正しいんですね!

スッキリしました~。

それはよかったです♪

次は、「雪辱を果たす」と似ている言葉を紹介しますよ。

  • 敵を討つ
  • やり返す
  • 汚名返上
  • 名誉挽回
それぞれ、例文も紹介していきますよ。

敵を討つ

本来の意味は「昔自分の家族などを殺した人を、仕返しに殺したこと」という意味ですが、現在では「仕返しをすること」という意味でも使われます。

  • 前回負けたチームに敵を討つため、練習に打ち込んでいる。

 

やり返す

  • いつも負けてばかりだけど、今度こそやり返してやる!

汚名返上

  • 汚名=悪い評判
  • 返上=与えられたものを自分から返すこと

 

という2つの言葉を合わせて「自分に与えられた悪い評判を自分の力で返す」という意味になりますね。

  • 先日のプレゼンでは失敗したが、今回は汚名返上できるよう頑張ります。

名誉挽回

  • 名誉=よい評判
  • 挽回=悪くなった状態を元に戻すこと

ということで、「失った名誉を取り戻す」という意味になります。

  • 名誉挽回をしたいなら、これまで以上に勉強しなければならない。

 

「汚名挽回」じゃないの?という方はこちらへ!

 

まとめ

それでは、「雪辱を果たす」について、意味や使い方などをまとめていきますね。

  • 意味…恥を洗い清めること・前に負けた相手に勝って名誉を取り戻すこと
  • 英語では…get revenge onまたはI will win next time.やI’ll be back.など
  • 「雪辱を晴らす」は重複表現となるため、間違い
  • 類語…「敵を討つ」「やり返す」「汚名返上」「名誉挽回」など

意味や使い方がわかってモヤモヤが解消できました!

「果たす」「晴らす」と一文字違うだけでも意味がおかしくなってしまうので、曖昧にしておかなくてよかったです!

日本語って難しい~…。

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