薬味の代表格、土生姜。
一度にひとかけらしか使わないことも多く、新鮮なうちに使い切るってなかなかできませんね。
ましてや小さな子供がいると、生姜が苦手な場合も多くてしょっちゅうは使えないし・・・
野菜室に入れていたのに、いつの間にか白いわたのようなカビが生えていたってことありませんか?
取り除けば残りは使えるの?
そこで実際に、生姜農家さんに白いふわふわのカビについて、問いあわせてみたのよ!
生姜にカビを発見すると、「カビの部分さえ取り除けば大丈夫かな?」などと思いながらも、それで具合が悪くなるのも怖く捨てていた私。
しかし、実際どうなのか気になるので、思い切って生姜農家さんに問いあわせてみました。
そこで今回は、生姜のカビに関して、
- 取り除けば食べられるのか
- 表面がぬるぬるしている場合はどうなのか
を紹介し、さらに・・・
「生姜を気持ちよく使い切りたい!」
「野菜室の隅っこで干からびてるのを見たくない!」
というあなたに、生姜を長持ちさせる方法もお伝えしますね。
生姜に白いふわふわのカビが!取り除けば食べられる?
「申し訳ございません、判断材料を持ちあわせていません。」との返事。
カビさえ取り除けば食べてもいいとも、食べてはいけません、ともいわれませんでした。
とはいえ、生姜に白い毛のようなふわふわ・・・
それは立派なカビですから、食べるのはやめておきましょう。
生姜や里芋によく生える白いカビですが、カビとカビのまわりに有害な物質が含まれているかどうかは、見た目で判断できません。
カビにはなんと80,000種以上も種類があって、色や形で区別は出来るものでなく、目に見えないカビもあります。1)
また、一度生えたカビは表面だけでなく、菌糸が内部にまで入り込んでいて、切り口がキレイでも安心できません。
カビによっては熱に弱いものもありますが、ある種のカビが作るカビ毒(カビが生みだす化学物質)にいたっては、加熱しても死滅しないものがほとんどです。2)
昔おばあちゃんがカビの生えたところを取り除いて、焼いて食べていたなんてことありました。
カビに毒性があるかどうかは専門家でも見た目では判断しないそうですし、カビの生えていたものを食べると健康に悪影響を与えることもあります。
白カビをそのままにしていると、黒カビに変わることもあります。
この黒カビは、健康に悪影響をおよぼす可能性もある危険なカビなので注意しましょう。
また、食品に生える黒や赤、ピンクのカビは有毒なものが多いので気をつけるようにしてください。
生姜でよく見かけるカビではあっても、カラダへの影響をゼロにするには、丸ごと廃棄するのがいちばんです。3)
表面がぬるぬるの生姜はどう?
表面がぬるぬるしている生姜はどうなのかしら?
そのまま放っておくと、あの白カビの原因にもなるとか!
そのため、皮が湿っていたらそのままにせず、水分を取り除いて乾燥させてからラップをし冷蔵庫に入れたほうがいいんです。
まさか生姜にカビ?
未開封だと思って油断しました(汗 pic.twitter.com/E6MThET0vT— Hiro@スライムライフはおキライですか? (@HiroEX) December 15, 2021
買ったままの状態で冷蔵庫に入れっぱなしにしていると、上記画像みたいに白いわたのようなカビが発生します。
こうなると、破棄するしかありませんから、そうなる前にしっかり処理しておきましょう。
生姜農家では、収穫後の生姜は一定の温度に保たれる冷暗所で保存しているところが多いそうです。
冷暗所とは、 その名のとおり、冷えていて暗い場所。
温度が一定(1〜15℃)に保たれていて、直接日光が当たらない場所のことをいいますよ。
一軒家でいうと、
- 野菜室
- シンクの下
- 床下
などが冷暗所といえます。
冬であれば、乾いた生姜をラップでくるんでダンボール箱などに入れ、寒いところかベランダに出しておいてもいいですね。
それでは次に、他の長持ちさせる保存方法を、冷蔵・冷凍・乾燥にわけて詳しく説明します。
生姜を長く持たせる保存方法は?
乾いた生姜をラップして野菜室に入れ保存するのが一般的。
しかし、以下の方法もオススメですから参考にしてください。
- 冷蔵保存・・・丸ごとかスライスし、密閉して冷蔵する
- 冷凍保存・・・すりおろす・刻んで冷凍する
- 乾燥保存・・・天日干しして空き瓶などに保存する
1.冷蔵保存~空き瓶やタッパーに入れて冷蔵する~
密閉できる容器に入れて、生姜がかぶるくらいの水に浸けておくと新鮮なまま保存できます。
丸ごとでも、スライスしてもOKですが、2日に1度くらいお水をとり替えてください。
- 保存のめやす→2~3週間
生姜の保存方法。今までは、濡れ新聞紙に包んでラップ。友達に教えてもらった、GOODな方法その1。瓶に水入れて冷蔵庫へ…かなり、鮮度良く長持ちするって(*´w`*) pic.twitter.com/CUDrZHOr82
— toto*mamima猫に温泉♨️ (@maamitoto) 3 March 2014
2.冷凍保存~すりおろす・刻んで冷凍する~
しばらく使わないかもという時は、迷わず冷凍しましょう!
生姜をすりおろすか、細かく刻んでフリーザーバッグに入れます。
バッグに入れるときは平たくならし、封を閉じてから軽く区切っておくと後がラク!
凍っていてもサッと取りだせますよ。
いちいち刻んだりする手間がなくなりますし、風味・香味も生きてるからオススメです。
最近寒いですねぇ。テレビっ子の友人に教えて貰った、皮ごとすり下ろした生姜を製氷皿で固めて冷凍保存する方法を凄く重宝している。料理にもドリンクにも手軽に使えてちょう便利。チューブより風味高い気がする( *´艸`)
ターメリックパウダーと共に紅茶やココアに入れて飲むと体ポカポカです♥ pic.twitter.com/81ii8MVKtx— Calceolaria(カルセオラリア) (@calceolariajp) 18 January 2017
- 保存のめやす→1~2ヶ月
3.乾燥保存~天日干しして空き瓶などに保存する~
乾燥させることで、生姜の風味が凝縮され、栄養価・ミネラル分もアップします!
これは少し手間がかかりますが、体を温める効果も倍増するとか。
- 天日干しの場合
薄くスライスしてザルに広げ、2~3日ほど天日干し
パリッとしたら空き瓶へ、乾燥剤をいっしょに入れておくとベスト - 電子レンジで作る場合
耐熱皿に重ならないように広げ、600Wで5~6分
加熱中は焦げないように様子をみる
乾燥生姜を作るだけの簡単なお仕事。これで生姜3つ分。②は今朝10時ごろに干したやつで、もうくるくる縮まってきてる。③は今スライスしたやつ。もっとカラッカラになるまで待つだけ(水分が残ってると保存中にカビる)#ミドリ薬品とお粥 にこれ1つ入れるだけで美味! pic.twitter.com/WzmXFrhEIr
— 小瓜 (@ayappepo) 21 December 2017
そうすれば長期保存が可能ですよ。
- 保存のめやす→半年
ただし、自分で作る場合は完全に乾燥していない場合もあるのでカビが生える場合も!
長期保存になりそうな時は、冷蔵庫に入れておきましょう。
※衛生面および保存状態によっては体調不良を引き起こす場合があります。
必ず清潔な状態でおこない、過信せずなるべく早めに使ってください。
生姜と同じく冷蔵庫のすみで眠らせがちな「にんにく」については、こちらもどうぞ!
→にんにくは冷蔵庫で保存する?長持ちさせるコツは?
参考:
1)カビは加熱すれば食べても大丈夫か 出典 : 保健同人社 「暮しと健康 2007年6月号」
2)かびとかび毒についての基礎的な情報 農林水産省
3)食品のかび毒に関する情報 消費者の方へ 農林水産省
まとめ
- 生姜に白いカビが生えていたら廃棄する
- ぬるぬるはカビの元にもなる
- 生姜は一定の温度に保たれる冷暗所で保存するとよい
- 冷蔵保存するなら密閉容器で水にひたす
- 冷凍すれば時短で新鮮
- 乾燥生姜は栄養価がアップ
生姜は保存方法さえしっかりしていれば、あの白いわたのようなカビがつくことはありません。
ちなみに、うちの場合・・・
冷凍保存とチューブの生姜を使いまわしています。
冷凍保存のほうが切れちゃうこともあるし、チューブ入りのほうがあっさり香味で料理を選ばないこともあるからです。
それに「わっ、生姜がない~」とスーパーに走る時間もないくらい急いでご飯を作ってることが多いので、チューブ入りがあると安心。
個人的には時短のためにも、冷凍保存とチューブ入りの併用をオススメします!
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