介護をする側にとって、要介護度の判定が思っていたよりも軽いというのはショックなものですよね。
少しでも多くの介護サービスを利用して負担を減らしたいのに、十分なサービスが受けられないなんて!
介護をする方の負担が大きいばかりでなく、介護を受ける本人の安全にも関わることなので、実際の状況に応じた介護認定を受けるということはとても大切なことなんです。
私は、認知症による物忘れや理解力の低下が出始めた母の要介護認定を申請したところ、納得の要介護2。
訪問介護やデイサービスを十分に利用でき、家に家族が不在の時でも、母は安全に過ごすことができるようになりました。
これから、納得できない要介護度が出てしまった方のために
- どうしたらいい?
- 見直しはどのように行われる?
- 納得の判定をもらうためには?
という疑問について解説します!
介護認定は不服申し立てできる?
これでは訪問介護などのサービスが利用できず、困ります!
不服申し立て以外にも、要介護度に不満がある場合の対処法があるので、紹介しますね。
こちらの記事で、要介護度の目安がわかりますよ!
要介護度が変更できる可能性があるのは、次のような場合です。
- 不服申し立て申請をした場合
- 区分変更申請をした場合
- 有効期間満了時
これから、それぞれの内容について見ていきます。
不服申し立て申請をする
認定結果に不満がある場合は、通知を受け取った翌日から3ヶ月以内に不服申し立てを行い、都道府県に設置されている介護保険審査会に再審査を請求することが可能です。
しかし申請から結果が出るまでに、数ヶ月以上かかる場合もあります。
区分変更申請をする
介護を受ける方の状態が変わった場合に、いつでも再調査を請求が可能。
手続きは、要介護認定の申請を行った窓口と同じです。
手続きから結果が出るまでは、要介護認定の申請時と同じく30日前後です。
有効期間満了時
要介護認定には有効期間があり、満了を迎える前に更新手続きを行います。
更新では、新たに訪問調査や医師の意見書をもとにして、要介護度を見直し。
更新手続きは有効期間の60日前から受付が行われ、要介護度に変更がある場合は、期間満了日の翌日から有効となります。
有効期間は、
- 新規申請…6か月
- 更新申請…12ヶ月
- 区分変更…6か月
となっています。
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再審査の方法は?
どの手続きを行っても、再調査の方法は同じですか?
不服申し立ての場合
介護保険審査会に不服申し立てをすると、再審査が行われます。
気をつけたいのは、再調査は行われないということ。
つまり、不満のある認定結果を出した際に使った調査報告書や主治医意見書をもとに、判定を再審査するというものです。
結果が出るまでに数ヶ月かかることもある上に、同じ資料を使って再審査を行うので、判定結果が変わることはごく稀だそうです。
区分変更の場合
介護を受ける方の状態が変わったことを前提に再度調査が行われるので、要介護認定の新規申請時と同じく訪問調査・主治医意見書・有識者による介護認定審査会という流れになります。
予想していたような結果が出なかったということは、介護の状況が正しく伝わっていなかったのかもしれません。
訪問調査でさらに詳しく状況を説明したり、意見書を作してもらう医師に普段の様子を積極的に伝えることで調査内容が変わり、要介護度の変更にも繋がりますよ。
有効期間満了の場合
有効期間が満了になる際の調査も、区分変更の場合と同じく訪問調査・主治医意見書・有識者による介護認定審査会によって要介護度の見直しが行われます。
こちらの手続きは、担当ケアマネージャーが代行してくれることがほとんどです。
忙しくて不服申し立てや区分変更の手続き行うことができない場合でも、有効期間が満了になる頃には再調査を受けることができます。
納得できる介護認定を受けるには?
その間モヤモヤしながら過ごすなんて耐えられない!
一度の審査で納得できる認定を受けるのが一番です。
これから、介護認定調査で後悔しないために注意したいことを紹介します。
今後の参考にしてくださいね。
介護認定調査で後悔しないために、次のことを忘れないでください。
- 訪問調査前に準備をしておく
- 訪問調査ではできるだけ詳しく話す
- 医師とのコミュニケーションを大切に
訪問調査前に準備をしておく
訪問調査では、本人の普段の様子や介護内容の聞き取りが行われます。
当日、いきなり質問されてとっさに答えるというのは難しく、実際の状況を調査員に伝えられない可能性も。
そうならないためにも、調査当日までに準備しておきたいことがあります。
訪問調査で後悔しないために!
何度も調査が繰り返されると、本人だけでなく家族にも負担がかかります。
事前の準備をしっかりしておけば、一度で納得の判定結果が出るはずです!
訪問調査ではできるだけ詳しく話す
訪問調査の目的は、本人の状況や家族の介護に関する実態を把握することです。
些細なことや「重複するかも」ということでも遠慮せずに調査員に伝えることが、不服のない介護認定結果に繋がります。
私は訪問調査を受ける時に、介護で疲れている自分を見てもらうために、ムリに笑顔を作らないようにしました。
要介護度に影響があったかどうかは不明ですが…。
医師とのコミュニケーションを大切に
介護認定の審査では、訪問調査の他にも主治医意見書が参考にされます。
医師が、介護を受ける本人の普段の様子を把握していなければ、実態に沿った意見書が作成されるはずはありません。
通院に付き添い、医師に自宅での普段の様子をこまめに伝えておくといいですね。
うちの母の主治医は、家族の話をよく聞いてくれる先生でした。
母とあれこれ話した後で、「娘さんはどう思われますか?」と私の意見もしっかりと時間をとって聞いてくれましたよ。
まとめ
- 要介護度を変更する方法がある
- 不服申し立て…既存の資料を基に、審査をやり直し
- 区分変更…新たな訪問調査や主治医意見書を基に、審査を行う
- 有効期間満了…新たな訪問調査や主治医意見書を基に、審査を行う
- 納得の要介護認定をもらうために大切なことがある
- メモや質問内容の把握など事前準備
- 訪問調査では本人の様子や介護状況を詳しく伝える
- 主治医にも現状を伝えておく
たくさん調査がありちょっと面倒になってしまう訪問調査ですが、今後の介護に関わってくる大切な調査です。
事前準備や医師とのコミュニケーションをしっかり意識しておくことで、きっと納得の介護認定を受けられますよ!
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