さっそく介護サービスを利用したいです!
介護保険被保険者証を持っているだけでは、まだ介護サービスは利用できませんよ。
要介護認定を受ける必要があります。
要介護認定ってなんですか?
受けることでどんなメリットがあるのか教えてください!
健康保険の場合は、保険証を持参すれば医療費の負担が軽くなりますよね。
しかし、介護保険の場合はちょっと違うんです。
私は自分の親の要介護認定を勧められた時に、市町村窓口での手続きや調査などが必要と聞いて、「なんだか面倒くさい」と申請を後回しにしていたんです。
しかし、プロの介護を受けられずに不便な生活を送っている親のことを考えると、「面倒くさい」なんて言ってる場合じゃないと考え直して申込みを行い、無事に認定を受けました。
離れて暮らしているため日々の介護ができない私や、年々出来ないことが増えていく両親にとって、要介護認定を受けたことは大きな安心につながりました!
内容がわからないうちは不安があるかと思いますが、介護認定について
- 基準
- 認定は受けたほうがいいの?
- どんなことを調査されるの?
などを解説したいと思います。
参考にしてください。
介護認定の基準は?
内容がよく分からず、申請に不安を感じています。
これから、要介護認定を受けるまでの流れと、どのような基準で要介護度が決まるのかを説明しますね。
要介護認定の流れ
要介護認定は、介護を受ける方が住んでいる市町村の窓口で申し込みます。
申請は、本人ではなくて家族が行っても構いません。
本人や家族が直接窓口へ行けない場合には、居宅介護支援事業所や地域包括支援センターが申し込み手続きを代行してくれます。
また、自治体によっては郵送での申し込みを受け付けているところもあるので、事前に確認してみてください。
その後、調査員が自宅に訪問して行う聞き取り調査や主治医による意見書を参考にしながら、要介護度が決定されます。
要介護度の基準
要介護認定を受けると、要支援1・2、要介護1~5のどれかに分けられ、支援や介護が必要ないと判定された方は「非該当」となります。
では、どのような基準で要介護度が決まるのか見てみましょう。
要支援1
- トイレや食事は問題なくできる
- 入浴や掃除には、一部見守りや介助が必要
- 認知症の症状はみられるが、普段の生活には問題がない
一見、健康な方と変わりないような印象を受けますね。
要支援2
- 要支援1よりも介助が必要だが、介護予防などにより現状維持や改善の可能性がある
- トイレや食事に、時々介助が必要
- 立ち上がりや歩行に不安定さがみられる
- 物忘れなどはあるが、普段の生活には問題がない
要支援1・2の判定が下りた場合は「介護予防サービス」の利用が可能です。
要介護1
- 身体の状態は要支援2と同等
- 介護予防を行っても、現状維持や改善が難しい
- 物忘れや理解力の低下がみられる
一人暮らしの場合は、介護サービスを使うことで離れて暮らす家族も安心できますね。
要介護2
- ほとんどの身の回りの世話に、なんらかの介助が必要
- 排泄や入浴に、一部または全面的な介助が必要
- 立ち上がりや歩行、両足で立った姿勢を維持するのに支えが必要
- 直前の行動が分からなくなるなど、日常生活に支障をきたす物忘れがある
- 他者とスムーズにコミュニケーションをとることが難しい
私の母の場合、足腰は丈夫で健康ですが認知症の症状があるため要介護2になりました。
要介護3
- 身の回りの世話やトイレが一人でできない場合もある
- 両足で立った状態の維持や歩行が、自分ではできない場合もある
- 自分の名前や生年月日がわからないことも
トイレや歩行に介助が必要になると、家族の負担がかなり増えますね。
要介護4
- 入浴・トイレ・着替えなど、日常生活に多くの介助が必要
- 立ち上がりや片足で立った姿勢を維持することがほとんどできない
- 両足でたった状態の維持や歩行が一人ではできない
- 日常生活に支障をきたす問題行動が頻繁にみられる
- 常に意志の疎通が難しい
要介護4の私の父は、ベッドの上で体勢を変えるのにも介助が必要な状態ですよ。
要介護5
- 身の回りの世話や食事・トイレがほぼできない
- 日常生活を送る能力が著しく低下
- 両足で立った状態の維持や歩行がほとんどできない
- 理解力が全般的に低下
24時間介護が必要な状態ですね。
ぜひ介護サービスを利用して、家族の負担を少しでも軽くしましょう。
それぞれの要介護度でどの程度のサービスが受けられるのか知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください!
介護認定を受けるとどんなメリットがある?デメリットは?
後になって申請したことを後悔しませんか?
メリット
介護保険が適用されることで、
- 訪問介護やデイサービスの利用料
- 車椅子や介護用ベッドなどの介護用品のレンタル料
などの負担が、所得によって1割または2割となります。
デメリット
自宅での訪問調査の日に、たまたまいつもより調子が良かったり、逆に悪かったりすることで、実際の状態とは違った判定を行われてしまうこともあります。
もし実際の状態よりも介護度が下がってしまった場合は、必要な介護が十分に受けられない可能性があり、逆に実際の状態よりも要介護度が上がってしまった場合は、支払う介護保険料が増えてしまうんです。
しかし、このデメリットはあくまで実際の状態とは違う判定が出てしまった場合の話なので、要介護認定を受けること自体には、デメリットはないと言えます。
介護を甘く見ていた。申請した介護認定は、要支援位は認定されるだろうと思っていたが非該当。父は暮れに室内で転んでからADLががっくりと落ちた。入浴が1人では厳しくなって来ている。ここからが介護地獄の始まりか⁈。とりあえず包括の社会福祉士さんに相談の上介護保険を再申請するしか手は無い。
— アキム (@singbe) January 10, 2018
そんな時は、区分変更などの申請をして再度調査してもらうことができます。
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介護認定調査項目とは?
どんなことを調査されるのか、緊張します!
どんな質問があるのか、内容をみてみましょう。
この調査で行われる聞き取り調査の内容は、全国で統一された74項目と決まっています。
質問の一例を挙げますので、参考にしてみてください。
要介護度は、このような調査の結果と主治医の作成した意見書を参考にコンピューターが判定を行います。
どのような項目があるのかを事前に把握しておけば、調査の時に急に質問されて慌てることもありません。
家族立会いが望ましいとされる訪問調査ですが、私の場合は両親と離れて暮らしていたため、調査に同席出来ませんでした。
その分、担当ケアマネージャーさんとこまめに連絡を取り合い、「こんなことがあった」など気になる行動を報告するようにしていました。
まとめ
- 要介護認定では「どのような介護がどの程度必要か」を判定する
- 身体機能や認知機能を考慮しながら、要支援1・2、要介護1~5、非該当に区分が分けられる
- 要介護認定を受けることで、介護保険が利用でき、さまざまなサービスが1割または2割の負担額で受けられるメリットがある
- 実際の状態とは違う判定が出てしまうこともあるが、納得できない場合は区分変更の申請を出して再調査してもらうこともできる
- 訪問調査では74項目の質問に答える
- 訪問調査や主治医意見書を基に、要介護度が判定される
私が両親と離れて暮らしていたため、要介護認定を受けて介護サービスを利用できるようになったことは、とても心強かったです!
今は施設に入った両親も、手すりをつけたり訪問介護を利用することで少しでも長く自宅で安心して暮らすことができ、うれしかったことでしょう。
「そろそろ介護が必要かも?」
と感じたら、迷わず要介護認定の申請をオススメします!
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