最近、私の周りでは目下のパンブーム!SNSでお友達がパン教室に行って自分で作ったりしているのを見て、私もパンを作りたい!と思い立ち、念願のホームベーカリーを買いました!
そして、いざパンを焼こう!と、材料を揃える段階で気になったのが「強力粉」という小麦粉の種類。今までの人生で「薄力粉」はたくさん使ってきたのですが、「強力粉」という小麦粉は名前は知っていましたが、実際に使ったことがなかったのです。
大きい分類で見ると、どちらも「小麦粉」です。代用はできないの?そもそも何が違うの?わざわざ分けてあるということは、特徴が異なり、使い道も異なるはず!何がどう違うのでしょうか?調べてみましたのでご紹介します!
薄力粉と強力粉の違いは?
グルテンとは、小麦粉に水を加えて練った生地を水中で洗い流していくと残る、ねばねばした物質のことです。主成分はたんぱく質で、グルタミン酸を多く含みます。
このグルテンが、小麦粉で作った食材のもちもち感や弾力を作り出す素となっているわけなのですが、小麦粉はそのグルテンの含有量で種類が分けられているのです。
グルテンの含有量が
- 8.5%以下が薄力粉
- 12%以上が強力粉
小麦粉で作る食材となるとカロリーも気になるのですが、その違いはそれぞれ100gで
- 薄力粉 368cal
- 強力粉 366cal
と、大きな違いはありません。強力粉の方がカロリーが高そうなイメージですが、薄力粉の方がカロリーは少しだけ高いのです。
では、そのグルテン含有量の違いは一体どこから生まれるのかといいますと、品種の違いや、気候などによる小麦の出来具合の違いです。
硬い小麦から作られたものが、強力粉、やわらかい小麦から作られたものが薄力粉です。その違いは見た目でも判別できます。
- 薄力粉は柔らかい小麦から作られているので、キメの細かい粉
- 強力粉は固い小麦から作られているので、少しキメが荒い粉
触った感じでも判別ができます。ぎゅっと粉を手で握った時に
- しっとりと固まる感じの物が、薄力粉
- サラサラと落ちて固まらないのが、強力粉
これは、砂浜の砂をイメージすると良いと思います。キメの細かいさらさらとした砂はぎゅっと握ると固まりますが、小石が入っているような海岸の砂は握っても固まりませんよね。そんな感じです。
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薄力粉・強力粉どんな料理に使う?
- 軽い食感が欲しい場合は、薄力粉
- 弾力、モチモチ感、歯ごたえ等が欲しい場合は、強力粉
と、使い分けをするために分けられてます。
薄力粉
- クッキーやケーキなどのお菓子類
- ムニエル、天ぷらなどの衣
- お好み焼き
強力粉
- パン
- ピザ生地
- パスタ
薄力粉と強力粉ってお互い代用できる?
我が家でも、薄力粉は常に常備してありますが、強力粉が必要な場合はわざわざ購入しないといけません。そこで思ったのは「強力粉のレシピに薄力粉は代用できないのかな?」という疑問です。
わざわざ2種類買い揃えるよりも1種類で済ませられた方が節約にもなりそうですよね。
強力粉を使う料理を薄力粉で代用できる?
実際は、グルテンの弾力を必要とする料理(パンやパスタなど)は強力粉でないとうまくつくれません。パンは弾力のある生地でないと、イースト菌が発酵して作り出す空気を抱え込むことができず、外に抜けていってしまうため、ふんわりとした食感を作り出せないのです。
パスタはつなぎを使わず作る場合は、グルテンがつなぎになるため、強力粉を用いないともっちりせずボソボソなパスタになってしまいます。(卵などを入れて作る生パスタは薄力粉を使うこともあります)
薄力粉を使う料理を強力粉で代用できる?
お菓子やケーキ類を強力粉で作った場合は、食感が重たいものができるだけで、失敗とまでは言いきれません。「私はしっかりした食感のクッキーが食べたい」という場合は強力粉で作った方がお好みのクッキーが作れることもあります。
ただ、お菓子類は主食を邪魔しない間食として作られる場合が多く、サクッとしていたり、ふんわりした食感の軽い物が好まれるため、薄力粉を使うレシピが多いのです。
なので、同じケーキでも、主食として食べるために焼く甘くない「ケークサレ」では、薄力粉だけでなく敢えて強力粉をブレンドして使うレシピが多くあります。
代用する場合は工夫が必要
粉の種類による向き不向き以外でも、作り方でも工夫が必要です。
どちらの粉を使うにしても「混ぜれば混ぜるほどグルテンができる」ので、弾力を必要とするパン、ピザ生地、パスタ類以外では「混ぜすぎないように」とか「切るように」という混ぜ方がわざわざ説明されているレシピが多いです。
これらのことをまとめると、代用できるかできないかというと、料理によっては代用できるということです。
強力粉を使うパンやパスタなどは薄力粉での代用は少し難しいですね。それぞれの食感がかなり損なわれてしまいます。また、薄力粉の代わりに強力粉を代用する場合は、混ぜすぎないようにすれば、ケーキやクッキーなどに使うことは可能ということになります。
天ぷらなどの場合であれば、ほとんど食感は変わりませんので、どうしても薄力粉を切らしてしまったという場合は使っても大丈夫ですよ。
あと、先日テレビでシフォンケーキを作る時に強力粉を使うと形がしっかり決まって失敗しにくくなると言っていました。そんな私も何度かうっかり薄力粉を切らしてしまって強力粉を使って作ったのですが、確かにふんわりもしつつ形がしっかりしたシフォンが焼けました。
中力粉って何?
薄力粉、強力粉を調べていると、必ず出てくるのが「中力粉(ちゅうりきこ)」。この中力粉というのもまた気になりますよね。「中」という言葉から、なんとなく「中間なのかな?」という予想は付きますが、実際はどのようなものなのでしょうか?調べてみました。
中力粉は、グルテン含有量が9%前後
まさしく、薄力粉と強力粉の真ん中の粉ですね。薄力粉や強力粉と同様に、小麦の種類で中間質のものから作られる粉のことなのですが、これは薄力粉と強力粉を半分ずつ混ぜて作った物も同様の特徴の粉になります。
上でご紹介した「ケークサレ」のレシピも中力粉を購入してきて作れば、粉を混ぜる手間が省けますね。
また、アメリカなどでは薄力粉・強力粉ではなく中力粉がAll-Purpose Flour(万能小麦粉)と呼ばれる一般的な小麦粉として販売されています。
中力粉では、「うどん粉」とも言われることもあり、その名の通り、うどんを作る粉としてよく使われます。
これは日本で収穫される小麦はほとんどが中間質小麦であったことから、日本の麺=うどん、そうめんなどがこの中力粉で作られていて、アメリカから輸入された強力粉(アメリカから来たのでメリケン粉とも言われた)と区別するために「うどん粉」と呼ばれることが多かったのです。
うどんやそうめんの美味しい基準は、コシがあることと程良くモチモチとした柔らかい食感です。まさしく中力粉の求めるところですよね。
まとめ
では、今回調べたことを簡単にまとめてみますね。
- 薄力粉・強力粉の違いはグルテンの含有量の違い
- 薄力粉は軽い食感、強力粉は重たい食感の物を作るときに使う
- 強力粉の代用として薄力粉を使うことはできないが、その逆は場合によって有り
- 中力粉は、薄力粉と強力粉の中間の物で、薄力粉と強力粉を混ぜても作れる
薄力粉でパンを焼いても上手に作れませんし、強力粉でケーキを焼いてもふんわりした食感は得られません。どんな料理を作りたいのかを明確にして、その完成形をイメージして薄力粉・強力粉・中力粉を上手に選んで使うこと。
これが料理上手への最短ルートになること、間違い無しですよ!ぜひ粉を選ぶことにこだわって、料理を作ってみましょう!
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