
砂糖は、普段の料理やお菓子作りなど、日本人の食生活に欠かせない調味料のひとつですよね。
売り場にはたくさんの砂糖が並んでいますが、白い砂糖より茶色い砂糖の方が体にいい!と聞いたことがありませんか?
なぜ茶色い砂糖が体にいいと言われているのでしょう。
今回は茶色い砂糖の中でも、「きび砂糖」「てんさい糖」「三温糖」の3種類のお砂糖について、
- 茶色い砂糖がオススメな理由
- それぞれ何が違うの?オススメ料理も知りたい!
- 離乳食に向いている茶色い砂糖もある?
を、紹介します。
今後のお砂糖選びの参考にしてみてくださいね。
- 違いは原料と作り方。きび砂糖・三温糖はさとうきび、てんさい糖はてんさい(砂糖大根)が原料
- どれも白い砂糖の代わりに使え、茶色い砂糖同士の代用もOK。量は少なめから調整
- てんさい糖がないときは、きび砂糖・上白糖・三温糖で代用できる。甘さが控えめなので、同量か気持ち少なめから味を見て足すのが目安
- ミネラルの量はわずかなので、「体にいいか」より風味や料理との相性で選ぶのがおすすめ
きび砂糖とてんさい糖と三温糖の違いは?向いている料理は?

きび砂糖は「さとうきび」から、てんさい糖は「てんさいの根」から、三温糖は「さとうきびから白い砂糖を作った後の液」から、作られます。
きび砂糖と三温糖は同じさとうきびから作られますが、製法が違うんです。
では、それぞれの詳しい違いとオススメの料理を紹介しますね。
きび砂糖

原材料であるさとうきび本来の風味が生きていて、ミネラル分が多く、味にコクがあるのが特徴。
砂糖を精製していく途中の段階で、さとうきびから絞られた糖液を煮詰めて作られます。
さとうきびは温暖地でとれるので「体を冷やす」といわれることもありますが、これは昔からの言い伝えのようなもので、はっきりした根拠はありません。
オススメの料理
さらさらした粉末のきび砂糖は、和食にもお菓子作りにも大人気!
野菜の煮物や魚料理に使うと、素材の臭みが和らぎおいしくなります。
てんさい糖

原材料はてんさいで、あっさりとした甘みと、オリゴ糖たっぷりでお腹にやさしいのが特徴。
てんさいの根から絞った糖液を煮詰めて作られます。
てんさいは寒冷地でとれるので「体を温める」といわれることもありますが、こちらもはっきりした根拠はありません。
オススメの料理
てんさい糖のまろやかで上品な甘さは、素材の味を引き出すのにぴったり!
くせもあまりないので、料理や飲み物など普段の生活に取り入れやすいです。
三温糖

さとうきびから白い砂糖を分離したあとの糖液を、繰り返し煮詰めて作る日本独自の砂糖で、甘みやコクを強く感じやすいのが特徴。
茶色い色は、煮詰めるときの加熱でついたカラメル色です。
分離した糖液の結晶化と加熱を再三繰り返して作るので、三温糖と呼ばれるようになりました。
オススメの料理
焦がしたり、強い甘みとコクを出したいときに大活躍するのが三温糖!
上白糖より早く香ばしくなるので、佃煮、野菜・魚の煮物や照り焼き、お菓子作りにオススメです。
ちなみに、不純物をほぼ取りのぞき、甘みだけを抽出しているのが「白い砂糖」。
しっかりとした甘みを感じられますが、ほとんどの栄養素が失われてしまいます。
反対に「茶色い砂糖」は、不純物がすべては取りのぞかれていないので、栄養が残っている状態。
そのため、茶色い砂糖の方が体に良いと言われているのです。
ただし、残っているミネラルの量はごくわずかです。独立行政法人 農畜産業振興機構の解説では、三温糖のミネラル(灰分)は大さじ1杯あたり約0.02gほどで、三温糖と白い砂糖のどちらが体に良いということはない、とされています。
ミネラルをとる目的で選ぶより、風味やコクの違いを楽しむつもりで選ぶのがおすすめですよ。
[adsense]
それぞれ代用はできる?

どの砂糖も、白い砂糖の代用&茶色い砂糖同士の代用も可能!
ただし、それぞれ風味の特徴がちがうので、味の違いと代用するときのポイントをまとめていきます。
それぞれの甘みの感じ方は私の主観なので、はじめて使うときの目安にしてみてくださいね。
きび砂糖
さらさらした粉末で溶けやすいので、使いやすさバツグン。
うまみ成分が多くコクがあるので、白砂糖と比べると、黒糖のような風味を感じるかもしれません。
黒糖が苦手でなければ、白砂糖と同じように
- 料理
- お菓子
- コーヒー
などに使えます。

てんさい糖の代用にするときは少なめ、三温糖の代用にするときは同量程度での使用がオススメ。
てんさい糖
まろやかな甘みに風味とコクが加わって、くせのない上品な味。
白砂糖と比べると甘みは控えめですが、白砂糖と同じように使えます。
きび砂糖、三温糖と比べても甘さ控えめなので、てんさい糖で代用するときは、少し多めの使用がオススメ。
三温糖
しっかりとした味わいで、白砂糖に比べると、甘みやコクを感じやすいです。
何度も煮詰めているので、カラメルのような風味を感じるかもしれません。
白砂糖、きび砂糖の代用にするときはきもち少なめ、てんさい糖の代用にするときは少なめにするのがオススメです。
茶色い砂糖は、白砂糖に比べて甘みやコクを感じやすく、種類によって風味や甘さが違います。
そのため、少なめの分量で使いはじめて、少しずつお好みの量に調整していくのがオススメ。
また、茶色い砂糖を使うと、色が濃くなったり、照りがつきやすいもの。
できあがりの色合いや、繊細な味の違いを大切にしたいときは、使う量に気をつけてください。
てんさい糖がないときの代用は?
てんさい糖は、きび砂糖・上白糖(白い砂糖)・三温糖で代用できます。どれも砂糖なので、料理でもお菓子でも置き換えて大丈夫です。
量はレシピの分量と同量からはじめ、甘みが足りなければ少しずつ足すのがおすすめです。てんさい糖は他の砂糖よりあっさりした甘さなので、「同量だと甘く感じる」ことはあまりありません。
- きび砂糖:いちばん近い代用品。コクが出るので、色や風味が少し濃くなります
- 上白糖(白い砂糖):くせがなく使いやすい代用品。しっとりしていて溶けやすく、仕上がりの色は明るくなります
- 三温糖:甘みとコクが強めなので、少なめからはじめます。煮物や照り焼きに向いています
逆に、てんさい糖でほかの砂糖の代わりをするときは、この記事の上でお伝えしたとおり、少し多めにして味を見てください。
メーカーごとに粒の大きさや湿り気がちがい、同じ砂糖でも仕上がりは変わります。分量のめやすは、使う商品の袋やメーカー公式サイトの案内も見て確かめてくださいね。
赤ちゃんに与えても大丈夫?

きび砂糖
きび砂糖には、ボツリヌス菌が混入しているかもしれない、と聞いたことがありますか?
ボツリヌス菌は、土の中や海、川などにいる細菌です。
たしかにボツリヌス菌は赤ちゃんの天敵!そのため、ハチミツも1歳まではNGです。
では、きび砂糖を製造している会社の公式サイトを、確認してみましょう。
Q15
ボツリヌス菌が心配ですが、きび砂糖、プレミアムきび砂糖を乳幼児食に使っても問題ありませんか?
A15
安心してお使いいただけます。
(中略)きび砂糖とプレミアムきび砂糖の製造工程には、加熱処理工程(“120℃4分以上”に相当する加熱)がありますので、万一、ボツリヌス菌が原料に潜んでいたとしても、確実に菌は死滅し、ボツリヌス毒素についても完全に無毒化されます。
また、これら製品の検査を定期的に行っておりますが、これまでボツリヌス菌を検出したことはありません。
(日新製糖 よくあるご質問(お砂糖)より)
※記事作成時にメーカーのサイトで確認した内容です。今の内容は各メーカーの公式サイトで確認してください。
万が一ボツリヌス菌が潜んでいたとしても、精製の過程で確実に死滅、無毒化されるなら安心ですね。
てんさい糖
てんさいも土の中で栽培しますが、てんさい糖はどうでしょう?
ボツリヌス菌に関する情報
平素より弊会製品「てんさい糖・グラニュ糖・上白糖」をご利用いただきまして誠にありがとうございます。
ボツリヌス菌は熱に強い芽胞を形成するため、一般的に120℃、4分間(あるいは100℃、6時間)以上の加熱をしなければ完全に死滅しないとされております。
弊会製品はその製造工程において、120℃、4分以上の加熱工程を有しており、この温度指標を遵守し製造しております。
なお、乳児ボツリヌス症に関しましては、昭和62年10月20日付で厚生省(現在の厚生労働省)より「乳児ボツリヌス症の予防対策について」の通達が各都道府県に出されており、その中で「一歳未満の乳児に蜂蜜を与えないよう指導すること」 とありますように、蜂蜜にはボツリヌス症を発症するボツリヌス菌の生存リスクが確認されておりますが、弊会製品につきましてはそのような通達が出されておらず過去に弊会製品を原因としてボツリヌス症の発症事例は確認されておりません。
(ホクレン What’s newより)
※記事作成時にメーカーのサイトで確認した内容です。今の内容は各メーカーの公式サイトで確認してください。
てんさい糖も、ボツリヌス菌の心配はありませんね。
三温糖
三温糖も、糖液の結晶化と加熱を何度もくり返して作られているので、ボツリヌス菌の心配は少ないと考えられます。気になる場合は、商品のメーカーに問い合わせると安心です。
自分の子供、とくに赤ちゃんが口にするものは、安心で安全な食材を選びたいですよね。
ネット記事や口コミ情報を鵜呑みにしないで、信頼できる発信元や公式情報を確認しましょう。
いくら製品が安心でも、早いうちから赤ちゃんにお砂糖を与えすぎるのは好ましくありません。
こども家庭庁が公開している「授乳・離乳の支援ガイド」では、離乳の始めのころは調味料は必要なく、進んでから砂糖などを使う場合も、食材の味を生かした薄味にすることがすすめられています。
離乳食に砂糖を使うときは、月齢に合わせてごく少量にとどめ、お子さまに合った適度な量を見極めてくださいね。
茶色い砂糖 よくある疑問(Q&A)
Q. 三温糖は白い砂糖より栄養がある?
A. 三温糖の茶色は加熱によるカラメル色で、成分は白い砂糖とほとんど変わりません。ミネラルもごくわずかなので、風味の違いとして使い分けましょう。
Q. お菓子作りできび砂糖を使うと仕上がりは変わる?
A. 色が少し茶色っぽくなり、コクのある味になります。白く仕上げたいスポンジやメレンゲには、白い砂糖のほうが向いています。
Q. 茶色い砂糖なら多めにとっても大丈夫?
A. 茶色い砂糖も主な成分は白い砂糖と同じ糖分です。とりすぎに気をつけたいのは同じなので、量は控えめを心がけましょう。
Q. てんさい糖の代わりに、家にある砂糖を使ってもいい?
A. 使えます。きび砂糖や上白糖なら同量で置き換えられます。三温糖は甘みが強めなので、少なめからはじめて味を見てください。
まとめ
それでは、「きび砂糖」「てんさい糖」「三温糖」について、まとめます。
- 「きび砂糖」「てんさい糖」「三温糖」1番の違いは原材料
- 茶色い砂糖は栄養素が残っているので体にいいと言われるが、ミネラルの量はごくわずか
- 「さとうきびの砂糖は体を冷やす」「てんさいの砂糖は体を温める」は言い伝えのようなもので、根拠ははっきりしない
- 風味やコクの違いで選ぶのがおすすめ
- きび砂糖
- ミネラル分が多く、味にコクがある
- お菓子作りや、野菜の煮物、魚料理がオススメ
- てんさい糖
- くせのないあっさりとした甘みで、オリゴ糖が含まれている
- 料理や飲み物など、普段の生活に取り入れやすい
- 三温糖
- 日本独自の砂糖で、甘みやコクを強く感じやすい
- 佃煮、野菜や魚の煮物、お菓子作りにオススメ
- 離乳食にも使えるが、少しでも不安な場合は使用しないか、製造元へ確認する
- 乳幼児に与えるときは、離乳の始めは調味料なし、進んでからもごく薄味に
きび砂糖・てんさい糖・三温糖の違い、イメージできましたか?
とくに調味料は、なんとなくいつも同じ銘柄を選びがちだと思いますが、ぜひ茶色い砂糖にもチャレンジしてみてください。
新しい味を楽しむきっかけにもなると思いますよ。
関連記事)豆乳と牛乳の違いは?似ているようで遠いその理由を徹底解説!