「日本の主な漁港を地図で覚えたい」「水揚げ量が多いのはどこ?」という人に向けて、国の統計をもとに主な漁港をまとめました。
水揚げ量の順位は年によって入れかわるので、統計の年といっしょに覚えるのがコツです。
- 2024年の上場水揚量(147漁港の調査)は、1位 釧路、2位 銚子、3位 焼津、4位 境、5位 石巻
- 国が「特に重要」として指定した特定第3種漁港は全国に13港ある
- 地図では「北海道・三陸・太平洋側・日本海側・九州」の5つのまとまりで覚えると楽
水揚げ量が多い漁港ランキング(2024年)

農林水産省の「水産物流通調査(2024年)」の産地上場水揚量(全国147漁港を調べたもの)から、上位10港をまとめました。主な魚は、その漁港で上場水揚量が多かった品目です。
| 順位 | 漁港 | 都道府県 | 上場水揚量 | 主な魚 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 釧路 | 北海道 | 約17.4万トン | まいわし・すけとうだら |
| 2 | 銚子 | 千葉県 | 約14.7万トン | まいわし・かたくちいわし・さば類 |
| 3 | 焼津 | 静岡県 | 約12.2万トン | かつお(冷凍)・きはだ(冷凍) |
| 4 | 境 | 鳥取県 | 約12.1万トン | まいわし・さば類・まあじ |
| 5 | 石巻 | 宮城県 | 約8.6万トン | まいわし・さば類 |
| 6 | 紋別 | 北海道 | 約7.9万トン | ほたてがい・すけとうだら |
| 7 | 松浦 | 長崎県 | 約7.8万トン | さば類・まあじ |
| 8 | 枕崎 | 鹿児島県 | 約6.9万トン | かつお(冷凍) |
| 9 | 気仙沼 | 宮城県 | 約6.8万トン | かつお(生)・さめ類 |
| 10 | 八戸 | 青森県 | 約6.4万トン | まいわし・さば類 |
※出典:農林水産省「水産物流通調査(2024年) 産地上場水揚量・卸売価格(147漁港)」。上場水揚量は産地市場に出された量で、漁港に揚がったすべての量とは数え方がちがいます。
銚子は12年連続日本一だった
千葉県の銚子漁港は、2011年から2022年まで12年連続で水揚量日本一でした(水産庁・千葉県の資料による)。2024年の調査では釧路が1位、銚子が2位です。このように順位は魚のとれ方で毎年変わるので、「何年のデータか」もいっしょに確認しましょう。
国が指定する「特定第3種漁港」13港
漁港には、使われる範囲によって第1種〜第4種の区分があります。そのうち、全国の漁船が使う第3種漁港の中で、水産業のために特に重要として政令で決められているのが特定第3種漁港です。全国に13港あります。
| 地域 | 漁港(都道府県) |
|---|---|
| 東北 | 八戸(青森)・塩釜(宮城)・気仙沼(宮城)・石巻(宮城) |
| 関東 | 銚子(千葉)・三崎(神奈川) |
| 中部 | 焼津(静岡) |
| 中国 | 境(鳥取)・浜田(島根)・下関(山口) |
| 九州 | 博多(福岡)・長崎(長崎)・枕崎(鹿児島) |
漁港の種類
- 第1種漁港:地元の漁業がおもに使う漁港
- 第2種漁港:第1種より広い範囲の漁船が使う漁港
- 第3種漁港:全国の漁船が使う漁港
- 第4種漁港:離島などにあり、漁場の開発や漁船の避難のために特に必要な漁港
地図で覚えるコツ 5つのまとまり
白地図に漁港を書きこむときは、次の5つのまとまりで考えると覚えやすくなります。
1 北海道(釧路・紋別)
太平洋側の釧路はまいわしやたら、オホーツク海側の紋別はほたてがいが多い漁港です。
2 三陸海岸(八戸・気仙沼・石巻・塩釜)
青森県から宮城県にかけての太平洋側です。気仙沼はかつお、石巻や八戸はまいわし・さば類が多く揚がっています。
3 太平洋側(銚子・三崎・焼津)
千葉県の銚子は利根川の河口にある漁港で、いわしやさばが中心です。静岡県の焼津は冷凍のかつお・まぐろ類が多いのが特色です。
4 日本海側(境・浜田)
鳥取県の境は、まいわしやさば類、まあじが多い漁港です。
5 九州(松浦・長崎・博多・枕崎)
長崎県の松浦や長崎はさば類・あじ類、鹿児島県の枕崎は冷凍のかつおが多い漁港です。
白地図で覚える練習のしかた
- まず上の表の上位10港に、白地図で点を打つ
- 次に、特定第3種漁港の13港を別の色で書きこむ
- 両方に入っている港(銚子・焼津・境・石巻・枕崎・気仙沼・八戸)に丸をつける
- それぞれの港に、主な魚をひとつずつ書きそえる
両方に入っている港は、水揚げが多く、国にとっても重要な港です。テストでもよく名前が出るので、ここから先に覚えると効率よく進められます。
また、「太平洋側にはかつお・まいわしの港が多い」「北海道はたらやほたてがい」のように、地域と魚を組み合わせて覚えると、地図の問題でも思い出しやすくなります。
よくある疑問(Q&A)
Q. 水揚げ量日本一の漁港はどこ?
A. 農林水産省の水産物流通調査(2024年、147漁港)では、北海道の釧路が1位でした。銚子は2011〜2022年に12年連続で日本一でした。年によって変わるので、教科書や資料集の年度も確認してください。
Q. かつおが多い漁港はどこ?
A. 2024年の統計では、どちらも冷凍のかつおがいちばん多い品目でした。生のかつおが多い気仙沼とくらべると、ちがいが覚えやすくなります。
Q. 特定第3種漁港と水揚げ量の順位は同じ?
A. 同じではありません。特定第3種漁港は国が重要度で指定したもので、水揚げ量の順位とは別です。たとえば釧路や紋別は2024年の上位ですが、13港には入っていません。