同じお酢だけどやっぱり違いはあるからね。
味や香りに特徴があるから、詳しく教えてあげるわ!
米酢と穀物酢、どちらもよく見聞きするお酢ですよね。
ただ、その違いを知ってバッチリ使い分けているという方は少ないんじゃないでしょうか。
同じお酢ですが、味や香りはもちろん、合う料理にもそれぞれ特徴があるんですよ。
そこで今回は、
- 基本の使い分け
- 健康面での違い
- 代用できるのか
について徹底的に調べてみました。
ぜひ参考にしてくださいね!
米酢と穀物酢の違いは?基本の使い分けはここ!
米酢と穀物酢の違いは、ひとことでいうなら材料の違いです。
お酢の主な材料は、この2つ。
- 穀物や果実など糖質を含む食材
- アルコール
食材とアルコールを酢酸発酵させたものが醸造酢、つまり、お酢と呼ばれています。
“食材になにをどれくらい使っているのか”によって、さまざまな種類に分類されているんですよ1)。
では、米酢と穀物酢の違いについて詳しくみていきましょう!
米酢
米を原料として作られたお酢。
米の甘みと旨みがいきたまろやかな酸味となっています。
中でも米そのものをアルコール発酵し、酢酸発酵させたものは「純米酢」と呼ばれ、さらに重厚なコクとまろやかさを感じることができますよ。
米酢の特徴はこちら。
- 酸度4.5%(ミツカン米酢の場合)2)
- 香りが飛んでしまうので、火を通す料理には向いていない
- 薄味で仕上げる和食向き
- すし飯との相性が抜群
- 酢のもの、ドレッシング、マリネに使われる
- 値段が少々高い
穀物酢
米、小麦、コーンなどの穀物をブレンドして作られたもの。
さっぱりとした酸味とキレのある味わいがあり、もっともポピュラーなお酢です。
穀物酢の特徴はこちら。
- 酸度4.2%(ミツカン穀物酢の場合)2)
- 火を通す料理と通さない料理、どちらにも使える
- 洋風料理、中華料理でも使いやすい
- 煮物、炒め物の隠し味に使える
- 長時間加熱しても味が薄れない
- 比較的安価で手に入るので、肉や魚の下処理や掃除にも使える
酸度はお酢に含まれる酸の割合を示したものだけど、必ずしも“すっぱさ”の強さを表したものではないの3)。
原料がもともともつ甘みやコク、香りなどでお酢の味わいが決まるのよ。
たしかに使い分けた方がいいかも!
じゃあ次は、栄養の違いについてもみていきましょ。
健康面での違いはあるの?
最近では、美容や健康のためにお酢を積極的に取り入れているという方もおられますよね。
お酢には、
- 疲労回復
- 内臓脂肪を減らす
- 高血圧を抑制する
- 血糖値上昇を緩やかにする
- 減塩
- カルシウムの吸収率アップ
といった健康効果がたくさんあります。
まずはそれぞれの栄養成分をチェック。
栄養成分はほぼ同じと考えていいわよ。
お米を原料としている米酢の方がカロリーが若干高くなっていますが、栄養成分の違いはほとんどありません。
そのため、どちらを取り入れても健康効果に大きな差が出る心配はなさそうですね。
じゃあ、お次は一番気になる代用できるかどうかについて紹介するわよ!
米酢の代わりに穀物酢を使っても大丈夫?
実は、穀物酢を米酢の代用品として使ってもOK!
ただ、仕上がりに違いが出ちゃうけどね。
米酢の代わりに穀物酢を使うことはできますが、当然のことながら仕上がりの違いがみられます。
たとえばこちら。
- ややコクが落ちる
- さっぱりめに仕上がる
とくに酢のものやマリネのときに、穀物酢のさっぱりとした酸味が気になる人もいるかもしれません。
そんなときには、穀物酢の分量をレシピよりも少なめにしてみましょう。
また、砂糖やみりんを足すことで、甘みやまろやかさを補うことができます。
少しずつ加えてみてください。
穀物酢に足りない部分を、別の材料で補ってあげればいいのね。
すし酢や果実酢なども穀物酢で代用できる?
それじゃ、詳しくみていきましょう。
米酢が穀物酢で代用できるのなら、他のお酢にも代わりがきくのか気になるところ。
- すし酢
- 果実酢
- 黒酢
について代用できるのか、紹介します。
すし酢
すし酢はお寿司用に調味された合わせ酢。
食塩や砂糖が入っており、そのままかけて混ぜるだけですし飯ができる優れものですよね。
こちらも穀物酢で代用することはできますよ。
作り方はこちら。
- 穀物酢と砂糖を2:1の割合で混ぜる
- 塩を少々加える
甘さ控えめのすし飯がよければ砂糖の割合を減らしてください。
果実酢
原材料に果実を使用し、まろやかな酸味とフルーティな香りが特徴のお酢。
りんご酢やぶどう酢、バルサミコ酢などがあります。
バルサミコ酢
おしゃれな洋風料理のレシピでよく書かれているバルサミコ酢。
ぶどう果汁が主原料で、豊かな香りと深みのある味わいが魅力的ですよね。
このバルサミコ酢も、穀物酢とウスターソースで代用できちゃうんです。
作り方はこちら。
- 穀物酢とウスターソースを1:1の割合で混ぜる
- ソースの辛みが気になる場合は、ジャムや砂糖、はちみつなどで甘みを加える
我が家は穀物酢+中濃ソースバージョン!
トマトとアボカドのサラダ、バルサミコ酢風。
まろやかな酸味がアボカドとトマトにあって、おいしかったわよ!
また、「りんご酢」や「ぶどう酢」も穀物酢とジュースで作ることができるんですよ。
りんご酢ならりんごジュースを、ぶどう酢ならぶどうジュースをそれぞれジュース(果汁100%):穀物酢=4:1の割合で混ぜてみてください。
本物のりんご酢に比べると甘い仕上がりになるので、コールスローなどに使うのがオススメです!
黒酢
玄米を原料とし、発酵および熟成によって褐色に着色したお酢。
長期熟成することで他のお酢に比べて旨み成分を豊富に含み、まろやかな味わいとなっています。
一番の魅力は、アミノ酸を多く含んでいること。
精米していない玄米は白米に比べてたんぱく質が多く、発酵・熟成の過程でアミノ酸に分解されます。
このアミノ酸は私たちが生きていく上で欠かせない栄養成分。
美容や健康のために黒酢がいいとされる理由はここにあります。
そのため、色や栄養面で黒酢を穀物酢で代用するには残念ながら難しいところ…。
ただ、味だけなら多少物足りない感じはありますが、代わりに使うことはできますよ。
米酢と穀物酢の違いから、代用方法までよく分かったわ!
参考:1)農林水産省 醸造酢の日本農林規格 P5-6
2)ミツカン くらしプラ酢 お酢の種類
3)ミツカン お客様相談センター 酸度について
まとめ
今回は米酢と穀物酢の基本の使い分けや健康面での違い、代用できるかどうかについて紹介しました。
ポイントはこちら。
- 米酢の原料は米
まろやかな酸味で、火を通さない料理に適している - 穀物酢は色々な穀物をブレンドして作られており、さまざまな料理に使える
さっぱりとした酸味が特徴 - 栄養面での差はあまりない
- 穀物酢で米酢の代用は可能
砂糖やみりんを加えて甘みやコクを補うとよい
また、すし酢や果実酢も穀物酢に他の調味料を加えることで代わりに使うことができます。
それぞれ使い分けた方がおいしく仕上がりますが、すべてのお酢を常備しておくのは難しいので代用もひとつの手段として知っておくといいですね。
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