犬に噛まれた時の処置方法をご存じでしょうか。
病院を受診することが大切ですが、どの科を受診すれば良いのでしょうか。
また、自分でできる初期対応にはどんなものがあるのか知りたいですよね。
それに、噛まれた傷口からの感染症への不安や、噛んできた犬の飼い主への対応も気になりませんか。
後々、無用な不安に陥ることがないように万全を期したいものです。
そこで今回は、犬に噛まれた時の処置についてご説明しましょう。
犬に噛まれた!処置の方法は?
犬に噛まれた場合は、6~8時間以内に病院を受診することをおすすめします。
その病院へ向かうまでにできる初期対応については、
- 傷が浅い場合=流水で傷口をよく洗浄してから消毒し、清潔なガーゼ等をあてる。
- 傷が深い場合=傷口からの出血が酷いならば心臓に近い部分をタオル等で縛り止血し、場合によっては救急車を呼ぶ。
いずれにしても、できれば6~8時間以内に病院を受診しましょう。
何故なら、動物に噛まれた傷口は鋭い歯によるものなので、目に見えないレベルで皮膚の組織がぎざぎざに傷つけられています。
また、牙が突き刺さる形でもあるため、見た目よりも傷が深いということもあるのです。
加えてさらに、動物の口内や唾液から雑菌等が入り込んで、化膿したり炎症を起こしたりして治癒が遅くなることも考えられるからですね。
特に、狂犬病や破傷風は命に関わりますので、噛まれた後は傷の軽重にかかわらず病院へ行くことが大切です。
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犬に噛まれた場合、何科を受診すればいい?
犬に噛まれた場合、傷口の治療が必要になりますよね。
それを考えると、
- 形成外科
- 整形外科
- 皮膚科
を挙げることができます。
もちろん、時間帯によっては診療時間外や休診日ということもありますね。
その場合には、救急外来でも良いので、早めに病院を受診することを一番に考えましょう。
場合によっては、抗生剤の投与だけではなく、感染症予防のためのワクチン接種も必要になるからです。
犬に噛まれたことからかかる可能性のある感染症は?
犬に噛まれたことで気をつけたい感染症の代表的なものは、狂犬病と破傷風です。
まず、狂犬病については、狂犬病予防法によって飼い犬の場合は予防接種を受けているはずなので、日本国内においてはほぼ心配ないと言われています。
しかし、実情としては、予防接種件数は100%ではなく、野犬の場合は受けていない可能性が高いですね。
ですから、犬に噛まれた後は、病院を受診して念のためにワクチン接種を受けることをおすすめします。
次に、破傷風は傷口から破傷風菌が入り込んで発症しますが、この菌は土壌に存在しているものです。
そのため、犬の場合は散歩等で土壌に直に口部分が触れることも多く、口内や唾液に雑菌が含まれやすい状況にありますね。
ですから、破傷風に限らず、犬に噛まれると傷口からばい菌等が入って炎症を起こしやすくなるのです。
特に、破傷風の発症は狂犬病と同じく命にかかわりますので、噛まれた後は、病院を受診して念のためワクチン接種を受けることをおすすめします。
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飼い主がいる場合、話しておくべきことは?
犬に噛まれた時、飼い犬で飼い主がわかっていれば必ず飼い主の連絡先を聞いて、連絡先の交換をしましょう。
実は、人を噛んだ犬の飼い主は、24時間以内に保健所に『飼い犬が人を噛んだ』ことを報告する義務があるのです。
また同様に、噛まれた人も、24時間以内に保健所に噛まれた事実を報告します。
これは、日本国内ではほぼ制圧されたとはいえ、噛んだ犬が狂犬病の予防接種を受けているかどうかのきちんとした確認を促すためでもあります。
また、飼い主の連絡先を確認しておくことによって、噛まれた後の治療費等の請求もきちんと行うことができます。
気が動転していると、そこまで気が回らないこともありますが、覚えておくことが大切ですね。
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最後に
犬に噛まれた時、まさかという状況に気が動転したり、軽傷だと安易に済ませたりすることもあります。
しかし、
- 飼い主の連絡先をきちんと聞いておく。
- 傷口を流水で洗浄・消毒して、必ず病院を受診する。
この2点を覚えておきたいですね。
犬の噛み傷は見た目よりも深いことが多く、その後の炎症や化膿が心配です。
そのため、曖昧に済ませるのではなく、早めに病院を受診して抗生剤の投与やワクチンの接種を受けるようにしましょう。
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