「男性と話すのが苦手」「男性の前では緊張して赤面してしまう」という女性は意外と多いものです。女友達となら普通に接することができるのに、男性となると・・という方。もしかすると「男性恐怖症」かもしれません。
今回は男性恐怖症について
- 特徴
- 症状や原因
- 社会生活への影響
- 克服方法
など、経験者の声も交えながら、徹底的にまとめました!ぜひ参考にしてみて下さい。
男性恐怖症とは?
男性恐怖症とは・・・
- 男性に触られること
- 男性と話すこと
- 男性と一緒にいること
に、強い不安感や嫌悪感を抱いたり、病的な恐怖心を抱く心理状態です。
対人恐怖症の1つで、症状には個人差があります。まれに、男性にも起こりますが、多くは女性に現れる恐怖症です。男性全体に限らず、特定のタイプの男性に対して恐怖を感じるケースや、特定の男性に対して極度に緊張し、あがり症のような症状を感じるケースもあります。
男性恐怖症の特徴
- 男性に触られることに恐怖を感じる
- 男性が近づいてくるだけで圧迫感を感じる
- 男性と2人きりになることが耐えられない
- 男性が触れられる距離にいるだけで動悸が激しくなる
- 男性と話す時に好意の有無に関わらず極度に緊張し赤面してしまう
- 男性に背中を見せると、攻撃されそうで怖い
- 男性と同じ空間にいるだけで耐えられない
- 大勢の男性の声が聞こえたり、近づいてくると圧迫感を感じる
- 男性のことを考えるだけでも嫌悪感がわく
- 男性の視線が怖く感じたり、気持ち悪く感じる
- そばに男性が居るだけで、落ち着かなく普段通りでいられない
こういった特徴は、一般的には、思春期以降~結婚するまでの若い女性に多く見られると言われています。
男性恐怖症の症状
- 赤面する
- 動悸がする
- 汗をかく
- 極度に緊張する
- 手足が震える
- 頭が真っ白になる
- 息苦しくなる
- めまいがする
- 尿意
- 口の渇き
- 声が変わる
- パニックになる
症状が出ると、思うように男性と接することができないため、恋愛関係も築くことが難しくなります。このように、男性と関わりを持つ局面に置かれると、男性恐怖症の場合、様々な症状に悩まされます。
https://twitter.com/z8YxdtJxsmKqh69/status/777396062168375296
男性恐怖症の原因
- 幼少期のいじめ
- 暴力的な被害
- セクハラ被害
- 性的被害
- 辛い恋愛経験
多くは過去の経験によるトラウマが原因です。どういうタイプの男性に恐怖を感じるかは、そのトラウマの体験や対象によって変わってきます。
幼少期のいじめ
幼少期に男の子から受けたいじめが原因でトラウマとなり、男性恐怖症の症状が出始めることがあります。男の子からひどい言葉の暴力を受けたり、叩かれたり、泣かされたり、仲間外れにされていじめられた・・などの経験から心の傷が生じる女の子も多いのです。相手はいじめという認識がない場合も、本人にとってはそれがトラウマとなり、その後もずっと苦しむ場合があります。
https://twitter.com/ohmyfukafuka/status/777507855456870400
暴力的な被害
幼少期から父親や兄弟、親戚など近しい男性から暴力を振るわれた、もしくは、母親が父親からいつも暴力を受けていた場合、また、恋人や亭主からの暴力で怖い思いをした人は、これらの暴力の記憶が原因でトラウマとなり男性恐怖症に発展する場合があります。
また、父親が気に入らないことがあると酷く怒鳴り散らしたり、度を越したしつけや体罰などで、その存在自体に恐怖を感じていた場合でも、大人になった時に男性を見ると怖かった父親を思い出し、強い威圧感を感じてしまうようになることも。
男の人=怖いものと、脳内で認識してしまっているわけです。
https://twitter.com/ichigo_pkpk/status/777696227911544832
セクハラ被害
会社の上司などから受けたセクハラ被害が原因で、長期間嫌悪感を抱いていると、男性恐怖症になることもあります。触られたり、下ネタを頻繁に言われたりすることで、男性に対する嫌悪感が拭えず、ストレスが溜まりに溜まって耐えられなくなるわけです。
男性経験が少なく、生真面目な女性ほど、心に傷がつきやすくトラウマになる傾向があります。
https://twitter.com/rezeroroop/status/749892787001143297
性的被害
過去に痴漢・強姦・レイプといった性的被害を受けたことが原因で、非常に強い心の傷を負い、男性恐怖症となる女性は多いです。夜道や密室など、当時と同じような空間や場所に居るだけで、震えが止まらなくなったり、男性が近づいただけで強い恐怖感からパニックになることも。
特に、家族や知人などの信頼している人から性的被害を受けた場合、裏切られたという気持ちが、より心に深い傷を負わせ、その辛い記憶がトラウマとなることがあります。
私は中学の時、一度だけ電車で痴漢に遭ったことがある。振り返るとテニスラケットを持った青年だった。ものすごくショックで傷ついた。半年くらいは男性恐怖症になり、道ですれ違うだけで吐き気がし、乗り物で後ろに男性が立つと恐怖を覚えた。相手は忘れているだろうが、被害者は忘れない。
— みなみ 海 (@cocoro_zasi) August 27, 2016
辛い恋愛経験
過去に大好きだった彼から裏切られたり、傷つけられたなど辛い失恋が原因で、男性恐怖症になることもあります。愛し合っていると思っていた相手から傷つけられることは、大きな精神的ショックを伴うものです。これが、トラウマとなり、次に恋愛したとしても、また傷つくのではないかという不安や恐怖から、男性との接触自体が怖くなってしまうこともあります。
また、言われた別れの理由が大きなトラウマとなり、自己否定の感情が強くなったり、男性を信じられなくなってしまう場合もあります。
https://twitter.com/Analdance/status/778599947839037441
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男性恐怖症は生活にも支障をきたす?
- 仕事に支障が出たり、続けるのが難しい
- 恋愛関係をうまく築けない
- 結婚が難しくなる
- レジに並ぶのが怖くて買い物に行けない
- 学校生活が苦痛
- 満員の電車やバスなどに乗るのが怖い
- 病院や歯医者で男性の先生は無理
- 映画館に行けない
- エレベーターに乗るのが怖い
- 男性店員に話しかけられるのが嫌で外食が苦手 ・・など
職場で
どうしても職場には男性が居ることが多いので、生活に支障が出てきてしまいます。女性の多い職場に就いたとしても、上司や取引先、お客様が男性だったり、コミュニケーションが必要となり、症状の重い方は、仕事を続けていくのは難しいようです。
新たな仕事をと思っても、面接が待っており、緊張と男性との面会が怖くて仕事自体が困難になる場合も。
https://twitter.com/mesinaHOS07hime/status/392136688199159808
ダメや、バイトに支障が出るくらい男性恐怖症が悪化してきた_:(´ཀ`」 ∠):_
50歳以上が特に怖いです。— ユウ☻ (@myonewithuv) April 21, 2015
恋愛・結婚で
男性恐怖症でも、恋愛がしたい、将来は結婚したい、子供が欲しいと願う方は沢山いらっしゃいます。しかし、好きな人ができたとしても、恋愛関係を築くのが難しく、ましてや結婚なんて・・と悩む男性恐怖症患者も多いです。
https://twitter.com/No3Renarena/status/755363256202465280
乗り物やお店で
混み合った乗り物、特に満員電車は乗れない方が多いです。背後に立たれる恐怖感や密着に恐怖を覚えます。その他にも、男性店員の居るお店や、病院、歯医者、、閉ざされた空間のエレベーターなどでも、男性がそばに来たら・・という恐怖が常に付きまといます。
一歩外に出ると、通り過ぎる人々にも恐怖を覚え、引きこもりになる重症な患者さんも存在するのです。そうなると、社会生活に溶け込むどころか出ていくこともできなくなります。
男性恐怖症
…会話するのは絶対無理だし
バスとか電車で隣に座られたり前に立たれるのも無理
知ってる人は大丈夫なんだけどねwww
出来るだけ半径1m以内には入らないで欲しい(極端)←— ログアウトしました(ぬこまる) (@soranuko0218) September 29, 2016
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克服方法はある?
酷い男性恐怖症だったので恋愛はおろか結婚出来る日が来るとは夢にも思ってませんでしたが…
そんな私を受けとめ、支えてくれる素敵な旦那様に恵まれました。
旦那様が初めてお付き合いした方なので、まだまだ男女の関係とやらにわからないことたくさんですが、幸せな家庭を築いていきたいです!
— 重森あすか@げもりん (@rerele) August 7, 2016
認知行動療法
男性恐怖症に限らず、多くの不安障害に効果が認められ、注目を集めているのが、「認知行動療法」です。
- 自分自身の生活状況、不安や恐怖に対する心理状況をまずはよく理解する
- 問題点を明らかにし、「間違った思い込み」を修正する
- 前向きな思考パターンに正す
- 修正した認識を行動にあてはめ、行動も修正していく
- 「間違った思い込み」による「回避行動」を克服する
というプロセスを踏んでいく治療法です。精神科や心療内科などでカウンセリングを通して行われることが多く、薬物療法が心の薬であることに対し、認知行動療法はいわば「心の筋トレ」とも言えます。
例えば幼少期のいじめが原因の場合
- 小さい頃、男の子に受けたいじめがきっかけ
- 叩かれたのが怖かった
- 言葉による嫌がらせが嫌だった
- 男の子=男性全般が苦手になった
- いじめたのは、当時の男の子であって、今周りにいる男性ではない
- その男の子は今は近くに居ないことを確認
- 現在、周りに居る男性は恐怖の対象ではないことを認識
- 「今の私は、男性を恐れることはない」、「もう大丈夫」と前向きな思考に変化させていく
- 知り合いの男性に会ったら会釈をしてみる
- 会釈ができたら少しだけ目を合わせてみる
- 一声かけて挨拶をしてみる
- 近くに立ってみる
- メールで会話してみる
- 女友達と交えて実際に会話をしてみる
- 男性と二人で会話してみる
これは、ほんの一例で、それぞれの症状により、踏んでいく段階も、認識の修正の仕方も変わっていきます。
恐怖症で悩んでいる人は、本来は恐怖の対象でないものに対してまで過敏に反応しています。その誤った認識を徐々に修正するために、少しずつ行動に移し、何度も繰り返していく中で、自信を取り戻し、修正された認知の定着を目指すのです。
https://twitter.com/__Usa_x_Usa__/status/777469767892340736
克服の注意点
この認知行動療法は、すぐに効果が出るものではありません。恐怖の対象に立ち向かって行かなければならないため、無理をする間違った行動をとると悪化する恐れもあることを理解しておきましょう。
- ハードルはなるべく低く設定する
- 無理と感じたらいったん休憩、一つ前のハードルに戻り、繰り返す中で自信をつけていく
- 少しずつ時間をかけて行う
- 恐怖が強い時は、薬物療法と併用して進めていく
これらを心掛け、少しずつ「間違った思い込み」を修正し、ちょっとずつ改善していくことを目標に取り組みましょう。恐怖症の症状は個人差があり、一般的なレベルになることというよりも、本人が問題なく生活できるレベルになればよいなど、一人一人の環境によって治療のゴールは変わってきます。
自立訓練法
体の緊張を解く方法や、リラックスの仕方を身に着けていく「自立訓練法」も有効です。不安を感じたり、恐怖を感じた際に、落ち着こうとしてもなかなか難しく、パニックになってしまう方は、注意の集中や自己暗示の練習を通してこれを身に着けると違ってくる場合があります。
自立訓練法には様々なリラックス法がありますので、自分に合ったものを続けてみましょう。ゆったりとした姿勢と心で臨み、落ち着いた心身の状態を作り上げます。
周囲の理解と協力
恐怖症を克服する上で、必要となるのが周囲の理解と協力です。1人きりで悩んでいる方も多いと思いますが、自分の辛い経験や心情を周りに吐き出し、理解してもらうことは大きな1歩になります。
そばに居る家族や友人に良き理解者が得られない場合は、病院のカウンセラーや民間団体の相談窓口、もしくは、同じ悩みを持つ人同士のコミュニティでも構いません。自分の支えを見つけましょう。
誰かに気持ちを吐き出すことはとても重要です。
- 恐怖症のきっかけ
- どういう男性が怖いのか
まずは、それをノートに書き出すことから始めても構いません。そして、怖いと感じる理由を自分で理解すると共に、周りにも理解してもらえると、ずっと心強く感じるはずです。
最後に
- 男性恐怖症とは、男性に対して強い不安感や嫌悪感を抱いたり、病的な恐怖心を抱く心理状態
- 触られることに恐怖、そばにくると圧迫感、視線が怖い、近くにいると動悸が激しくなるなど、特徴や症状は様々
- 恐怖症は過去のトラウマが原因になることが多い
- 仕事が困難になったり、恋愛・結婚が難しく感じたり、乗り物に乗れなくなるなど社会生活に支障が出ることも
- 恐怖に向き合う「認知行動療法」やリラックス法を学ぶ「自立訓練法」、周りの理解や協力を得ることが効果的
現在、男性恐怖症で悩んでいる方は、沢山いらっしゃいます。しかし、それを克服したいと願っている方も同じくらい沢山いらっしゃるのも事実です。ただ、男性恐怖症は原因が個々で違うため、その症状や治療法は様々で、個人差も大きく、1人で解決するのは難しい病気です。
今回挙げた克服方法も、一例であり、全ての人に当てはまるというものでもありません。投薬が必要な症状の場合もありますし、1人で悩まずに、一度周りや専門医に相談してみることも大切なこと。1人でも多くの方が快方に向かうことを願います。
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