「犬が怖い」「人前が苦手」「高い所は無理!」「虫が嫌い」・・世の中には色んな人がいますよね。「〇〇恐怖症」で悩んでいる方も、大勢いらっしゃいます。

「苦手で怖い」と思うことと、「恐怖症」との違いって何なんでしょうか?
怖いの度合いも対象も様々でしょうし、う~ん・・
そうそう、「恐怖症」って実は500種類以上あるらしく、その判断も自分じゃ難しいんですって
本当に沢山の方が色んな悩みを抱いているのですね!

 

そこで今回は

  • 恐怖症とは何か
  • その症状
  • 恐怖症の種類
  • 原因として考えられるもの

についてご説明します。

恐怖症とは?

そもそも、恐怖症とは何なのでしょう?
恐怖症の定義は以下の通りです

恐怖症とは、特定のある1つのものに対して、心理的および生理的に異常なほどの拒絶反応を起こす症状

その対象が、たいして危険でも脅威でもないようなモノや状況だったとしても、それが恐れるほどのことではないと自分で分かっていたとしても、不釣り合いなほどの激しい恐れを抱いてしまうのが「恐怖症」です。

例えば「犬恐怖症」の場合

初めての犬や、大きい犬など、特に飼ったことない人にとっては苦手だったり怖がったりもあると思いますが、だからといって「恐怖症」とはいえません。

私も小さい頃は、どんなに「咬まないから大丈夫だよ」と言われても、怖くて近づくことができませんでした。でも、子犬から徐々に慣れていき、大人になった今では犬が大好きです。

しかし、私の知人は大人になった今でも、触ることができない「犬恐怖症」です。

 「犬恐怖症」の知人の場合・・

例えば「小さな可愛い子犬」でさえも触ることができなかったり、それどころか、見るだけでも怯えて後ずさりしたりするわけです。

恐怖

子犬はそうそう咬まないし、咬んでも痛くはないと分かっていてもです。危険でないと理解していたとしても、どうしようもなく怖い!と感じてしまう・・それが「恐怖症」なのですね。

恐怖症の症状

恐怖症の症状は次のようなものになります
  • 強い緊張
  • 動悸
  • 汗をかく
  • 頭が真っ白になる
  • 息苦しくなる
  • めまいがする
  • 吐き気
  • 赤面
  • 手足が震える
  • パニックになる
  • 尿意
  • 口の渇き

 

などがあります。このような反応が日常生活の中で起きてしまうと、仕事や生活において支障が出ることもありますよね。「恐怖症」はこころの病気の中でも頻度が高く、一生のうちの発症率はおよそ10%前後。女性に多いと言われています。

よく聞く恐怖症

では、恐怖症にはどんなものがあるのでしょうか?
大きく3つに分けてみていきましょう!

広場恐怖症

エレベーター

パニック障害に伴うことが多く、「もし、ここで何か(発作を含む)が起きたら・・」と恐れ、すぐに逃げられない場所や状況で起こることが多いのが「広場恐怖症」です。

閉所恐怖症 エレベーターなど狭い閉ざされた空間が怖い
乗り物恐怖症 電車やバス、飛行機などが怖く乗ることができない
空間恐怖症 広い空間では支えがないと倒れそうになる
外出恐怖症 外にでることが怖い
遠出恐怖症 旅行など遠くへ出かけることができない

 

単に「広い場所が怖い」というものではなく、群衆、乗り物の中など、すぐには避難できない場所などが恐怖の対象になります。慣れた場所を離れて孤立するのが怖くなってしまい、外に出ることすらままならなくなるほど重症になることも。その場合、社会に出ることさえも難しくなります。また、特定の場所での症状の方も、乗り物やダメな空間を避けるために、行動が制限されてしまうことが多くなります。

関連記事)閉所恐怖症は病院で治療できる?どんな薬が処方される?

社会恐怖症

恐怖症

他の人と関わることに恐怖を感じるものを全般に「社会恐怖症」と言い、代表的なものが対人恐怖症です。

男性恐怖症 男性に触られること、話すこと、一緒にいることが怖い
女性恐怖症 女性に触られること、話すこと、一緒にいることが怖い
視線恐怖症 他人の視線が怖い、もしくは自分の視線が不快感を与えてないか怖い
赤面恐怖症 人前で顔が赤くなることが怖いため、人と会ったり話すことが苦痛
電話恐怖症 電話をかけること、話すこと、話しているのを聞かれることが怖い
スピーチ恐怖症 人前で話をする状況で極度の緊張状態になる。あがり症。

 

対人場面で、過剰に緊張状態になったり、不安を感じ、動機や震え・赤面・発汗など身体的症状が出るため、対人関係をうまく築けなくなってしまいます。そのため、学校や会社など社会生活において、集団の中で孤立してしまったり、円滑に仕事ができないなど、影響は多大になってきます。

特定の恐怖症

高所

対象が非常に限定される「特定の恐怖症」は単一恐怖とも呼ばれ、様々なタイプがあります。

高所恐怖症 高い場所が異常に怖い
先端恐怖症 針や鉛筆、カッターなど先端が尖ったものが怖い
動物恐怖症 犬やネズミ、蛇など特定の動物に異常な恐怖心を抱く
歯科治療恐怖症 歯の治療に異常な苦痛や恐怖を感じる
暗所恐怖症 暗闇を病的に怖がる
雷恐怖症 稲妻、落雷が極度に怖い
虫恐怖症 昆虫やクモなどを極度に怖がる

 

対象によっては、避けることで回避できるため、社会生活に影響があまりないものもありますが、頻繁に遭遇する対象の場合は、避けることが難しくなります。また、若年層に発症しやすく、中年期になると感覚や感受性がやや鈍くなることから、自然に症状が軽快したり、消失する場合もあります。

その他

上に取り上げた以外にも、他にたくさんの「恐怖症」が存在し、色んな悩みを抱いた人たちがいます。

その一部の方々の声です

https://twitter.com/nachi5124/status/777700710544617476

https://twitter.com/shokoshoko0713/status/776407368313692164

https://twitter.com/_Nei_anc/status/777689359696863232

https://twitter.com/mocokyan/status/716282398929854464

500以上もあるという恐怖症。その対象と症状は様々で、上の方々のように、生活の中でもそれぞれ困ったり、障害が出てくることもあるようですね。

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そもそもどうして恐怖症になる?

どうして恐怖症になるのでしょうか?
その原因は以下のような場合があります。

トラウマ

  • 高い所から落ちた
  • 犬に追いかけられた
  • 交通事故にあった

など、幼児体験が原因となる場合があります。怖かった記憶が残ってトラウマとなり、インスピレーションされるものに恐怖を感じます。

気質的要因

  • まじめ
  • 神経質
  • 感受性が高い
  • 誠実
  • 繊細

などといったタイプの人が恐怖症になりやすいという説もあります。近年の脳科学の研究において、日本人は他民族に比べ「恐怖」を感じやすい傾向であるとも言われています。

潜在意識の影響

潜在意識には肯定的想念と、否定的想念の2つの側面があります。恐怖症患者は、この否定的想念を異常に強く持っていると言われています。様々な悪い状況を想像をし、悪い方悪い方へと無意識に考えてしまうわけです。

体質的要因

恐怖症になる人の特徴として、ノルアドレナリン性神経細胞やベータ―受容体といった脳内細胞や神経が、原因に関係しているという場合もあります。

遺伝

恐怖症の症状が発生するのは、「先祖が傷ついたきっかけになったものに由来している」という説もあります。恐怖は死を回避するために過去から遺伝子に刻まれ続けた結果、本能的に避けているとか。また、マウスで行った研究で実際に恐怖が遺伝したという結果も出ています。

最後に

  • 恐怖症とは、特定のある1つのものに対して、心理的および生理的に異常なほどの拒絶反応を起こす症状
  • 対象に出くわすと恐怖だけでなく、様々な身体的症状が現れる
  • すぐには避難できない場所や状況などが恐怖の対象となるのが「広場恐怖症」(閉所、乗り物、空間、遠出など)
  • 他の人と関わることに恐怖を感じる「社会恐怖症」(男性、女性、赤面、電話、スピーチなど)
  • 対象が限定される「特定の恐怖症」(高所、先端、動物、暗所、雷など)
  • トラウマや潜在意識、気質的要因、体質的要因、遺伝など様々な原因が考えられる
本当に、色んな恐怖症があることが分かりました
様々な恐怖症の症状や対象により、社会生活への影響も見えてきましたよね

 

今回ご紹介しきれなかった恐怖症も、本当に沢山存在し、その原因も様々です。日本国内では、およそ4割もの人が、何かしらの「恐怖症を抱えている」、あるいは、「恐怖症の傾向を持っている」とまで言われています。

「恐怖症では?」と悩んでいる方、何らかの症状で社会生活が困難な方など、適切な治療が必要な場合もあります。そういった時は一人で悩まずに、専門家へ相談しましょう。

byRIKO

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