でも無洗米の製法を知れば、どうしたら良いのか一目瞭然なんです!
ここでは無洗米の製法を調べ、無洗米は洗った方が良いのか、洗わない方が良いのか、はたまたどちらでも良いのかを調べていきます。また無洗米のメリットやデメリットも徹底的に調べていきます!
それではスタート!
無洗米って洗う方が良い?洗わない方が良い?
その理由は普通のお米が無洗米加工されるとどういった状態になるのかを見るとわかります。
玄米を精米すると「ぬか」が取れて普通のお米(精白米)になります。ただし、精米しただけでは「肌ぬか」は取れません。
精白米の表面に残っている粘着力のあるぬか。脂質が多く含まれているので、酸化すると味が落ちる。そのため「食べる分ごとの家庭での精米」や「少量パックのお米」が美味しいといわれる。
普通のお米を水で3回程度とぎ洗いするのは、この肌ぬかを落とすためだったんです。ご存知でしたか?そしてこの肌ぬかをきれいに取り除いた状態のものが無洗米なのです!
だから肌ぬかがとれた状態のピカピカのお米である無洗米は洗う必要がないんです。
ではどうして洗わない方が良いのか、その理由を見ていきましょう。
うまみ層
肌ぬかを取り除いた無洗米の表面にはうまみ層があります。お米をとぎ洗いするときに洗いが足りなければ肌ぬかが残り、洗い過ぎればうまみ層まで取り除いてしまいます。
無洗米なら肌ぬかだけを取り除いて、うまみ層はそのまま残っているので美味しく食べられます。
水加減
肌ぬかを取り除いてある無洗米はいわば丸裸の状態。お米を洗えば洗うほど水を吸収するし、お米の中の栄養はどんどん流れ出てしまいます。なのでいくら米袋の裏に書いてある無洗米の炊き方にある水加減にしても、美味しく炊けていなかったりします。
無洗米を洗わなければ、書いてある炊き方どおりにすれば美味しく炊くことができます。
では粘着力のある肌ぬかだけを取り去る無洗米加工って、どういうことをしているんでしょうか?
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無洗米の製法は?どうやって作っているの?
無洗米は大きく分けて4つの製法があります。一つずつ見ていきましょう。
BG製法(ぬか式)
肌ぬかの粘着性を利用した製法です。精米を筒内で撹拌すると、金属壁に肌ぬかだけがくっつき剥がれ取れます。このくっついた肌ぬかに他の米の肌ぬかも次々とくっつき、無洗米ができあがります。
この製法では水を1滴も使わず、剥ぎ取られた肌ぬかも有機資材として肥料や飼料に使われるので、地球にやさしいともいえます。
タピオカ式製法
少量の水で米をぬらし、タピオカに肌ぬかを付けて取り除く製法です。精米の5%の水を加えたものを加圧して撹拌し、そこに米の重量の50~100%の熱したタピオカを加えかき混ぜ、肌ぬかをくっつけて取り除きます。その後乾燥させます。
少量の水なので排水はなく、タピオカはリサイクルシステムにより再利用できます。
水洗い式
肌ぬかを水で取り除く製法です。精米を水で短時間で洗い、短時間で乾燥させます。工場では濃いとぎ汁の排水があります。
ブラシ式(研磨式)
特殊なブラシや不織布、研磨機などでお米を擦って肌ぬかを取り除く製法です。水を使わないので工場での排水も乾燥もありませんが、肌ぬかを取り切れていない場合が多いので、家庭で炊飯する際に1~2回水洗いする方が良いといわれています。
無洗米のメリットは?良いことがいっぱい!
正味量が多い
無洗米は肌ぬかを完全に取り除いているので、全てのお米を食べることが出来ます!
例えば5kgのお米の場合、普通の精米でしたら米4.85kg、肌ぬか0.15kgですので、150g(1カップ強)お得になります。
とぎ洗いの水と時間が不要
1日1回3カップのお米を炊くとすると、1年で2リットルのペットボトルで約828本分の水が節約できます!
それに夕方の忙しい時間、とぎ洗いの短い時間でもゆとりが出来るのは嬉しいですよね。慌てていて、とぎ汁と一緒にお米も流してしまい余計時間がかかってしまった…米とぎあるあるですよね(^^;)
- 手が荒れにくい
- 冬の水の冷たさから解放される
- ネイルが剥げにくい、傷まない
- 家庭からのとぎ汁が出ない
=地球にやさしい
美味しさが長持ち
先にも少し触れましたが、肌ぬかは脂質が多いので酸化すると味が落ちます。無洗米は肌ぬかを全て取り除いているので普通のお米よりも酸化しにくく、美味しさが長持ちします。
無洗米のデメリットは?無洗米は危険?
- 無洗米加工って何か薬品を使っているのではないか?
- 水で洗わなくて残留農薬は大丈夫なのか?
- 人の手が触っているから汚い。洗いたい。
- 小石などの異物はきちんと取り除いているの?
1つずつ検証していってみましょう
薬品を使っている?
先に4つの製法をご紹介いたしましたが、薬品は一切使用していません。薬品以外でも何も添加されていないことがわかります。
残留農薬は大丈夫?
家庭で野菜を洗う場合、土やごみを取り除くためと農薬も落ちたらいいなぁ~なんて思いますが、水洗いで農薬が落ちることは殆どありません。
その証拠に保育園の調理場ではいちごでも野菜洗剤で洗っています。調理員をしている友達は「本当はその方が気分的に嫌なんだけど、仕方ないんよね」と言っています。
なので、”無洗米だから”という理由で残留農薬を語るのは話が違います。でも市場に出て売られている時点で、残留農薬や他諸々のチェックをクリアしているはずです。
手が触っているから汚い?
無洗米は無洗米加工後は、全く人の手に触れることなく袋詰めされ出荷されています。
異物混入はない?
無洗米を作る工程でお米は、着色した米、石、草の実、金属、虫などを選別する装置にかけられ選別されています。例えばBG製法では精米した後と無洗米加工後の2回、選別装置にかけています。
無洗米は高価?
「無洗米は無洗米加工をしているから普通のお米と比べて値段が高い」という声もありますが、実際はどうなんでしょう?
例えば私が利用しているコープの無洗米は「こしひかり」と「あきたこまち」がありますが、普通のお米と無洗米、どちらも値段は同じです。
無洗米が市場に出始めた頃はそうだったかもしれませんが、今では無洗米の便利さが広がり、店頭での無洗米が占めるスペースの割合もかなり増えてきました。業者も種類も豊富です。
値段の違いは「普通のお米」か「無洗米」かというよりも、業者やお米の品種によるところが大きいようです。
無洗米はまずい?
一番多く聞かれるのがこの意見です。無洗米にどんなに沢山メリットがあっても肝心の味が悪ければ買いたくありませんよね。よく言われているのは「お米がベチョベチョ」「固い」。無洗米は水加減が難しいといわれるのもこのためです。
無洗米は肌ぬかが取れている分、普通のお米と比べて若干小さいんです。普通の1カップだと無洗米の方が沢山入ります。
この道理を頭の片隅に入れておけば大丈夫!あとは米袋に水加減や炊き方のことを必ず書いているので、このとおりに炊くだけです!(無洗米専用カップを使用すること、普通のカップだと1カップあたり大さじ1~2の水を足すことなど注意することは、袋に必ず書いてあります)
- 値段が安すぎないか?
- 変な業者ではないか?
- 製法を見る
- お米の品種を見る
- 精米日を見る
まとめ
結果:洗わない方が良い!
- うまみ層まで洗い流してしまう
- 水溶性の栄養分まで洗い流してしまう
- 水を吸収してしまうので水加減が変わってくる
- 無洗米には4つの製法がある
- BG製法(ぬか式)
- タピオカ式
- 水洗い式
- ブラシ式(研磨式)
- 無洗米のメリット
- 正味量が多い
- とぎ洗いの水と時間が不要
- 美味しさが長持ち
- 無洗米のデメリット
- 薬品を使っている?
→ 使っていない - 値段が高い?
→ 普通のお米と変わらない - 残留農薬が洗えない?
→ 水で落ちない - 異物混入がある?
→ 選別機をとおしている - まずい?
→ 書いてるとおり炊けば美味しい
- 薬品を使っている?
- 無洗米を買う時のポイント
- 製法を見る
- 普通のお米を選ぶときと同じ
無洗米のことがわかると、洗わなくても良いということ以外にもメリットが沢山あることが分かっていただけたと思います。今度お米を買う時に「無洗米にしてみようかな?」と思っていただけたら幸いです。
無洗米を買ったら、後は書いてある通りに炊くだけ!
大丈夫!普通のお米だって時に固かったり、柔らかすぎたりしますから。無洗米も初めは上手くいかなくても、何回か炊くうちに自分好みの美味しいご飯が炊けますよ(^-^)
難しく考えないで一度試してみてくださいね!
by hani-
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