母上!願わくば、おやつが食べたいでござる!

何言ってるのよ~!

・・・・あれ?

願わくば?願わくはじゃなくて??

えー!僕、よくわからないや。

どっちが正解なの?

お母さんも、自信なくなってきた・・・・・。

 

「願わくは」で覚えていた私。

でも子供に「どっちが正しいの?」と聞かれると、どちらが正しいのかわかりませんでした。

どちらとも正解?

もしかして意味は全然違うの?

いろんな事が頭をめぐって、すぐに答えられなかったんです。

 

そこで今回は「願わくは」と「願わくば」を調べてみました。

・意味は?正しいのは?

・実際の使用例を紹介

などをまとめてみたので、参考にしてください。

この記事でわかること(結論)

  • 本来の形は「願わくは」。「願う」のク語法「願わく」に助詞「は」が付いた言葉
  • 「願わくば」は江戸時代ごろから使われてきた形で、辞書によっては両方を載せている
  • 意味は「願うことには」「できることなら」。改まった文章では「願わくは」が無難

「願わくは」「願わくば」の意味は?正しいのはどっち?(英語でいうと)

「願わくは」「願わくば」って意味が違うの?
両方とも同じ事を言っているのよ。
お願いしたいなぁって意味でいいんだよね?

そうね。ざっくりいうとそんな感じよ。

くわしく説明するわね。

願望や希望を表す言葉で「もしも願いがかなうなら」という意味です。

他にも

  • 願うところは
  • 思い通りになるのであれば
  • そうなることを望む
  • できることならどうにか
  • 望むことは

など同じような言葉がいくつかありますよ。

 

これの更に強い願いの場合「希わくは」という言葉があります。

これは「こいねがわくは」と読みます。

 

正しいのはどっち?

結局、どっちが正解なの??

 

正しくは「願わくは」です。

 

文法的に「ク語法」を使う場合、この語法のあとに「ば」はつきません。

(あとからク語法は説明します。)

「恐らくは」を「おそらくば」とは言いませんよね。

また、私が持っている辞書には「願わくは」しか載っていません。

 

遡ること平安時代後期。

歌集「山家集」で歌人西行の歌で

「ねがはくは花のしたにて春死なんそのきさらぎの望月の頃」

という作品があります。

実際に残されている歌から、昔は「願わくは」が使われているのがわかりますよね。

 

文法的に「願わくば」は使わない。

少し難しい話になりますが、お付き合いください。

この言葉は、もともと漢文訓読に由来する語なんですよ。

「願わく」は、動詞の「願う」のク語法で、これに助詞の「は」が付いて「願わくは」となったものです。

「恐らくは」なども、その仲間。

ク語法とは、活用語の最後に「く」などがついて、名詞化する語法のことです。

 

じゃあ、いつから間違われるようになったの?
平安時代のずっと後の江戸時代からよ。

江戸時代に入り、「願わくば」が誤用されるようになりました。

その後、間違った日本語という意識は薄れて、現代でも「願わくば」を普通に使うようになったんです。

 

 

他にも「あわよくば」や、「近くば」などと混同して「願わくば」となってしまったとも言われています。

 

それでも「願わくば」はよく使われるので、正しい日本語と間違って認識している人も増えてますよね。

なので、間違った日本語として「願わくば」は、よく取り上げられます。

ただ、辞書によってはこんな見解もあるようです。

この記事を書いた2018年に確かめた大辞林第3版では、両方載っていました。辞書によって扱いが違うので、気になるときは手元の辞書でも確かめてみてください。

言葉の言い間違い、覚え間違いを防ぐための、このような本もあります。

 

英語でいうと

「願わくは」を英語でいうと

「hopefully」

となります。

 

逆に「hopefully」を和訳すると

「うまくいけば」

という意味になります。

 

他にも

  • I hope
  • I wish

なども使われているようです。

 

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「願わくは」「願わくば」の使い方を例文で紹介

どんな使い方をしたら、おかしくないかな?
じゃあ、一緒に例文を見ていきましょう。
  • 願わくは、明日の遠足は晴れてほしい。
  • 願わくは、今日1日平和で過ごしたいものだ。
  • 願わくは、宝くじに当たってみたい。
  • 願わくは、ハワイに行きたい。

など、多用にあります。

できることならば・・・・など遠回しのお願いや希望するときに使うことが多いです。

言い回しが曖昧なところから、とても日本人らしい言葉ですよね。

こちらも参考にしてください。

 

 

最後に

まとめてみると・・・・

  • 願望や希望を表す言葉。
  • 正しくは「願わくは」。
  • 意味は「もしも願いがかなうなら」
  • 大辞林第3版では「願わくは」「願わくば」両方載っていた(辞書によって扱いは異なる)。
  • 「願わくは」=「hopefully」
  • 文例1)願わくは、明日の遠足は晴れてほしい。
  • 文例2)願わくは、今日1日平和で過ごしたいものだ。

 

となります。

「願わくは」と「願わくば」、1文字違うだけで正しい日本語でなくなりますよね。

私も分かっていなかったんですけど、「願わくは」が正しいと分かってすっきりしました。

次、使うときがあったら意識して使ってみたいものですね。

 

よくある疑問(Q&A)

Q. 仕事のメールやスピーチで使うなら、どちら?

A. 本来の形である「願わくは」を使うのが無難です。「願わくば」も広く使われていますが、言葉に厳しい相手には誤用と受け取られることがあります。

Q. 「あわよくば」も「は」が正しいの?

A. いいえ、「あわよくば」はこのままで正しい言葉です。「都合がよい」という意味の古い形容詞「あわよし」から来た言葉で、もともと「ば」の形で使われてきました。ク語法の「願わくは」とは成り立ちが違うので、混同しないようにしましょう。