秋が近づいてくると話題になるのがインフルエンザ。
毎年それなりに流行しますが、それを予防してくれるものとしてインフルエンザワクチンがあります。しかし、インフルエンザの予防接種には個人差がありますが、副反応が出ることも。重篤な場合は、筋肉や神経が麻痺したり、内臓に機能障害が出ることも。
インフルエンザの予防接種の副反応についてまとめました。
インフルエンザの予防接種、大人にみられる副反応は?
インフルエンザの予防接種で副反応が出る人の割合は、10~20%。
10人のうち1人か2人には何らかの副反応が出ることになります。
インフルエンザのワクチンは「不活化ワクチン」といって、細菌やウイルスを殺して毒性をなくしたもの。それを打つことで身体に抗体を作ることを目的とします。不活化とはいえ、ワクチンは異物。体内に入り込んだ異物を排除する働きが副反応です。
主な副反応は
発熱
頭痛
吐き気・寒気・倦怠感
関節痛 等
ほとんどの場合、2~3日で収まります。
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インフルエンザの予防接種、注意したい副反応はある?
体内に異物が入ることによる副反応以外に、アレルギーによる副反応もあります。
特に鶏卵、鶏肉、ゼラチン、メチロサール、抗生物質といった、ワクチンに含まれる成分にアレルギーを持つ人が予防接種を受けると重い副反応が現れることがあります。
接種後、「発疹、じんましん、かゆみ」などが出たらアレルギーを疑いましょう。
接種後、腕が肘や肩まで腫れる場合も重篤な副反応に入ります。
アナフィラキシーショックは接種後30分以内に発生し、急に容体が悪くなります。息が苦しくなる、意識が遠くなるなどの症状が出たら一刻を争うことになるので、予防接種後30分は病院に留まるようにしましょう。
また接種後1~3週間たって手足がしびれたり、呼吸が苦しくなってくると「ギランバレー症候群」の可能性があります。
インフルエンザの予防接種、そもそも大人に効果はあるの?
インフルエンザワクチンは、その年に流行するタイプを予想して作ります。予想と外れたタイプが流行すれば予防効果は落ちますが、予想と当った場合の予防率は70~90%です。
乳幼児の有効性は3割程度と低く、ワクチンが最も効く年齢は64歳以下の成人です。ちなみに予防接種の効果は、成人で1回の接種は64%ですが、2回接種すると94%に上がります。
インフルエンザの予防接種、高齢者は打つべき?
高齢者は幼児と同様にインフルエンザワクチンを打っても体内に抗体ができにくく、成人に比べワクチンの有効性は低いとされています。また、インフルエンザにかかってもっとも重症化しやすいのが実は高齢者。
しかし、ワクチンを打つことで発症リスクを34~54%、死亡リスクを82%減らせるという報告も出ています。
インフルエンザワクチンを打つことで感染そのものは防げなくても、重症化を予防する効果は認められています。
最後に
毎年流行するインフルエンザ。
かかりやすく、重症化しやすいのは子供とお年寄りです。かかりにくい成人がインフルエンザを流行らせないよう注意することで、大切な家族を守ることにつながるのだと思います。
by 武藤はづき
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