空気が乾燥してくると、流行が気になり始めるのがインフルエンザです。
日本では毎年約1000万人、10人に1人が感染すると言われるインフルエンザ。また、インフルエンザがきっかけで死亡する人は毎年1万人以上。
変異で毒性が強いものが登場する可能性もあり、他人事ではありません。
しかし会社勤めをしていると、インフルエンザ程度で休むわけには……と考えてしまう人もいますよね。
そこで、インフルエンザと診断された場合、解熱後何日たったら出社してもいいのでしょうか? 調べてみました。
インフルエンザの解熱後 出社できるのは何日後?
インフルエンザと診断された場合、学校保健安全法では「発症した後5日を経過し,かつ,解熱した後2日(幼児にあっては,3日)を経過するまで」外出を控えるように指示されています。
ただし、会社にはこうした規定はなく、インフルエンザと診断されたら出勤停止にする会社や、「よくなったら来てね」と言う会社など、インフルエンザに対する対応は様々。
しかしインフルエンザは集団感染を起こしやすい病気です。発症前と発症後3~7日間はウイルスを排出しているので、感染力がなくなるとされる「解熱後5日」を目安にするのがいいようです。
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微熱は解熱したことになる?
インフルエンザといえば一般的には38度台の高熱が出るものですが、中には高熱から微熱まで下がったのになかなか平熱まで戻らない、あるいは発症以来、微熱が続く、というケースもあります。
微熱であっても平熱より高い状態が続いているのは、インフルエンザウイルスと体が戦っている証拠。つまり完治していないので、体からウイルスが排出されており、他人に移す可能性があるということです。
平熱に戻って2日経過するまでは、解熱したことにならないので注意しましょう。
体が楽になったら薬をやめていい?
インフルエンザになったら処方されるのが「タミフル」や「リレンザ」といった、インフルエンザのお薬です。5日分処方されます。
これらの薬を飲むと数日で熱は引き、体が楽になります。そうすると「もう残りの薬は飲まなくてもいいんじゃない? タミフルって異常行動を起こす副作用があるとかいうし」という気持ちになり、途中で服用を止めてしまう人が意外に多くいます。
タミフルやリレンザはインフルエンザを治すというより、体内でウイルスが増殖するのを抑える薬です。
服用することで増殖が抑えられ、症状は軽くなりますが、インフルエンザはいなくなったわけではありません。
だから症状が軽くなったから「もう治ったよね」と服用を途中止めして出勤すると、インフルエンザウイルスをまき散らす恐れがあります。
さらに薬に耐性があるインフルエンザを生み出してしまう可能性もあります。
症状が消えても、処方された5日分はきっちり飲みきるようにしましょう。
終わりに
毎年流行するインフルエンザ。
お医者さんから指示される「解熱後2日」「薬を飲みきる」を守らないと、ウイルスをまき散らす可能性があります。
インフルエンザについては正しい知識を持つことが大切ですね。
by 武藤はづき
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