「今年のお中元(お歳暮)はどうしようかな?」

社会人として付き合いが多くなると共にその時期がくると誰しも悩む事柄ですよね。日頃お世話になっている人に感謝の意を伝えるお中元やお歳暮ですが、その意外な落とし穴ってご存知でしょうか?

そう、それは1度贈ると止めづらい!ということなんですよね。

私の場合はじめてお中元を贈った時は「これで私も大人の仲間入り!ルンルン♪♪」なんて意気揚々としていたものの、年々付き合いが多くなってくると経済的に厳しくなってきたり、「疎遠になってしまっている人にまでいつまで贈り続けなきゃいけないんだろう・・・。フェードアウトしたい(―_―;)」と思ったりしました。

社会人としてのマナーは守り続けたいけどもうそろそろいいかな?そう思う人って結構いるんじゃないでしょうか。とはいえその止め方って大切ですよね。

そこで今回は、お中元やお歳暮はどちらかだけでもいいのか、こうすれば失礼じゃない!やめかたのポイント、お中元・お歳暮の意外な落とし穴についてお話していきますね。

お中元・お歳暮はどちらかだけでもいい?

お中元やお歳暮はどちらかだけでもいいのでしょうか。両方贈るのがマナーなのでしょうか。
いいえ、必ずしも両方贈らなければいけないわけではありません。お中元とお歳暮にはそれぞれの意味があるんです。

お中元もお歳暮も日頃お世話になっている人に物を贈る行為に違いはありません。しかし、それぞれの元来の意味は異なってきます。では、お中元とお歳暮の意味についてみていきましょう。

お中元の意味とは?

お中元の意味とは、古代中国からの道教「三元」に由来し上半期の無事を祝って、祖先の供養をしていたものが現代で日本の盆を合わさって、日本独自の風習となったものです。

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お歳暮の意味とは?

お歳暮の意味とは、元日に祖先の霊を迎える御魂祭りの供え物を年の暮れ・歳暮に本家へと届ける風習からなっており、現代ではお世話になった人へ1年間の感謝の意を込めて贈り物をする風習へと変わっています。また、現代の贈答習慣へと変化していったのは盆に決済していた商人の影響からともいわれています。

お中元は上半期、お歳暮は1年間の感謝の意を込めて贈るものと考えるとわかりやすいですね。では、どちらを贈るのが良いのでしょうか?次で見てみましょう。

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どちらかだけ贈るならお歳暮!

お中元やお歳暮って一度贈るとやめられない上に、お金もかかります。どちらかだけでもいいのでしょうか?
上記でも説明したようにお中元・お歳暮は日頃お世話になっている人に感謝の品を贈る行為は同じですが、それぞれに意味がありその時期が異なります。それを踏まえて説明していきましょう。

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それぞれの意味を噛み砕いてみていくと、お中元だけ贈るということは上半期の無事は祝うけど1年間の感謝をしないということになります。それは変ですよね?逆にお歳暮だけ贈るというのは1年間の感謝の意を込めた贈答品になるので違和感はありません。

よって、どちらかだけを贈るならお歳暮にするべきでしょう。その場合は1年間を通しての贈答品になるので若干高めの品物を用意すると良いですね。

では、それぞれの意味がわかったところで冒頭で触れたその落とし穴について見ていきましょう。

関連記事)お歳暮のお礼状はどうする?時期は?

お中元・お歳暮は一度贈るとやめられないって本当?

基本的にお中元・お歳暮は一方通行ではないやり取りのため、1度贈ると中々止めづらいものです。

「今年はあの人にすごくお世話になったからお中元を贈ろう!」と始めると当然先方からもお返しがきます。しかしお中元・お歳暮は継続的な付き合いを前提としているものですから、1度きりや年によって贈ったり贈らなかったりというのは先方に対しても失礼に当たります。

継続的な付き合いをしていく相手でなく、感謝を伝えたい場合には「御礼」「無地のし」といった形で表しましょう。

1度お中元・お歳暮を贈ったけど疎遠になってしまった人にはずっと贈り続けなければならないのでしょうか?
いいえ、絶対に止められないというわけではありません。例えば転勤・部署異動・退職などを理由にそれまで贈っていた相手でも止めるタイミングはあります。

お中元・お歳暮をやめる場合はどうする?

お中元やお歳暮をやめたい時はどうすればいいですか?
答えは1つ!段階を踏んでやめていくだけです。

今まで何年かに渡りお中元・お歳暮を贈ってきた相手に断りもなく急に贈るのを止めてしまうと相手も面を食らうでしょうし、何よりマナー違反ですよね。

その場合は2通りの方法があります。

  1. 暑中見舞いに変える
  2. 少しずつ金額を下げる
  3. 最後のお歳暮にお礼状を添えて伝える

暑中見舞いに変える

お中元・お歳暮の両方を送っている相手であればまずお中元を暑中見舞いへと変えてしまいます。その上でその年のお歳暮はきちんと贈りましょう。その翌年にはお歳暮も止めてしまえます。

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いきなり品物を贈らないのは気がひけるという場合

いきなり品物を贈らなくするのは気が引ける・・・。という場合には少しずつ品物の金額を下げていくのも良いでしょう。実際わたしはそうしたクチです(^_^;)

最後のお歳暮にお礼状を添えて伝える

また、その年にキッパリと止めてしまいたい場合には最後のお歳暮にカードはお礼状を添えてさり気なく最後の旨を伝える方法もあります。

段階を踏んでいけば相手も察するものですから困惑させてしまうこともありません。

関連記事)お歳暮のマナーって?喪中の場合はどうするの?

さいごに

1度贈ると中々止めづらいお中元やお歳暮ですが、何らかの事情で辞める場合には

  • お中元は上半期・お歳暮は1年間の贈答品であるということ
  • どちらかを贈るならお歳暮
  • お歳暮のみの場合は若干高めの品物を用意
  • 段階を踏んで止めていく
  • キッパリ止める場合にはカードやお礼状を書く

ということを意識してみてください。

ただし、今までの先方との付き合い方でキッパリ止めたほうが良いのか段階を踏んだほうが良いのかはまた変わってくるものですから相手に合わせた止め方を選んでみてくださいね(^^

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