スーパーの油コーナーに行くと、たくさんの種類の油が売られています。
ごま油やオリーブオイルなんかは色や香りも独特で、調理方法や好みが分かれますね。
でも、サラダ油とキャノーラ油は、色も似ているしそもそも何から作られているのかわからない!
私自身も
と疑問に思ったことは数知れず…。
とくに、レシピどおりに作るのが原則のお菓子作りでは、勝手に材料を代えちゃって大丈夫なのかと気になってしまいますよね。
これから、サラダ油とキャノーラ油について
- 原材料
- 主な成分
- 向いている料理
に注目しながら、多くの方が疑問に感じているサラダ油とキャノーラ油の違いをはっきりさせちゃいます!
色も容器も値段もなんとなく似ていますが、どうやら違う点もあるようです。
サラダ油とキャノーラ油の違いは?
いつもキャノーラ油を買うんですが、同じように売り場に並べられているサラダ油も気になっています。
キャノーラ油との違いはなんですか?
つまり、冷やしても固まったり濁ったりしない植物油ということです。
しかし、これを見ただけではキャノーラ油との違いがなんなのかわかりませんね。
これから、次のような点を比べながら、それぞれの油の特徴を見ていきます。
- 原材料
- 主な成分
- 製造方法
- 風味
- カロリー
- 価格
この中で、サラダ油とキャノーラ油で違いがあるのは、原材料と主な成分だけ!
その他の風味やカロリーなどはほぼ一緒なんです。
これから、詳しく解説していきますね。
原材料
それぞれの油がなにから作られているのか紹介します。
サラダ油
サラダ油の原材料は、JAS規格で「なたね・綿実・大豆・ごま・紅花・ひまわり・とうもろこし・米・ぶどう」のいずれかと決まっているんです。
この中から2種類以上の植物油を混合したものは「調合サラダ油」と呼ばれます。
キャノーラ油
キャノーラとは、カナダで品種改良されたなたねの一種。
つまり、キャノーラ油≒なたね油というわけです。
主な成分
使われている原材料によって、含まれ成分に違いが出てきます。
サラダ油
市販されているサラダ油の多くは、大豆油にとうもろこし油やなたね油を混ぜたもの。
大豆油には、体内で作り出すことができない必須脂肪酸「リノール酸(オメガ6)」が多く含まれています。
不足すると成長に障害が出ることもあるため、食品から摂取する必要があります。
子供の成長にも欠かせない成分ですよ。
キャノーラ油
キャノーラ油(なたね油)の主な成分は、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールを減らす「オレイン酸(オメガ9)」。
他にも、オレイン酸には熱に強く酸化しにくいといった特徴があります。
製造方法
次に、油の作り方を紹介します。
サラダ油もキャノーラ油も、ほとんどが以下のような方法で作られています。
- ①原油を作る
- ②精製
①原油を作る
なたねなど油分を多く含むものは、圧力をかける「圧搾法」という方法で搾油を行います。
一方、大豆など油分の少ないものは、「抽出法」という方法で、溶剤を使って油分を抽出。
(溶剤はその後の工程で除去されます)
他にも、圧搾法で搾油した後に残った油分を抽出法で取り出す「圧抽法」という方法もあります。
②精製
①で作り出された原油から、不純物を取り除いていきます。
脱ガム・脱色・脱酸・脱ロウ・脱臭などを行って、低温でも固まったり濁ったりしない油を製造。
サラダ油のように冷蔵庫に入れても固まったり濁ったりしない油を作るためには、しっかり精製を行う必要があるんです。
風味
サラダ油は、精製度か高いことが条件となっていることもあり、香りや味にクセがないのが特徴。
また、キャノーラ油にも香りや味はほとんどありません。
どちらの油も食材の味や香りを邪魔しないため、幅広い料理に使用することができます。
カロリー
それでは、それぞれのカロリーを紹介します。
驚きますよ~!
サラダ油もキャノーラ油も、カロリーは同じで100gあたり約921kcal!
その他にも、大豆・ごま・米・紅花・オリーブなど、ほとんどの植物油のカロリーが同じなんですよ。
価格
店舗によって多少の違いはありますが、一般的なサラダ油・キャノーラ油ともに1,300gが300円前後で販売されていることが多いです。
価格にあまり差はありません。
ただ、サラダ油の場合、どんな材料を使っているかによって価格が変わってきます。
たとえば、国産なたねを使用したサラダ油は900gで1,000円を越すものもありますよ。
表にすると、違いが少ないことがよくわかりますね。
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サラダ油・キャノーラ油!それぞれ向いている料理は?
どちらの油も、あまり違いはないんですね。
じゃあ、調理方法に合わせて油を選ぶ必要ないんですか?
そうですね。
どちらもクセがなくどんな料理にも使いやすい油ですが、あえていうなら次のような使い分けがオススメです。
- サラダ油…マヨネーズやドレッシングなど冷たい料理
- キャノーラ油…揚げ物など高温で調理する料理
サラダ油
低温で保存しても固まったり濁ったりしないサラダ油は、マヨネーズやドレッシングなど冷やして使う食材の材料として適しています。
クセがないことから、揚げ物や炒め物にも使いやすいですよ。
ただ、サラダ油に使われることが多い大豆油に含まれるリノール酸は、加熱すると酸化しやすいという特徴があります。
酸化した油を多く摂取することで、動脈硬化や肌荒れにつながる可能性もあります。
キャノーラ油
キャノーラ油に多く含まれているオレイン酸は熱に強く、加熱による酸化もありません。
健康を気にする方は、揚げ物など高温で調理する時はキャノーラ油を使うといいですね。
また、ほとんどのキャノーラ油がサラダ油としても認められているため、冷たくする料理にも適しています。
油が体へ及ぼす影響が気になる方は、こちらの記事もオススメです!
お菓子作りでキャノーラ油をサラダ油の代用にしていい?
お菓子を作ろうと思ったら、レシピに「サラダ油」とあります。
今、わが家にはキャノーラ油しかないんですが、代用しても大丈夫でしょうか?
大丈夫です!
お菓子作りで、サラダ油の代わりにキャノーラ油を使っても問題ありません♪
味や香りに大きな特徴がないキャノーラ油は、お菓子の風味を邪魔することもありません。
ちなみに現在販売されているキャノーラ油は、ほとんどがJASの定めるサラダ油規格に当てはまります。
キャノーラ油もサラダ油の一種ということになるので、代用しても問題ありません。
まとめ
サラダ油とキャノーラ油について、わかりやすくまとめます!
-
- 原材料
- サラダ油…なたね・綿実・大豆・ごま・紅花・ひまわり・とうもろこし・米・ぶどう
- キャノーラ油…カナダで品種改良されたなたねの一種
-
- 主な成分
- サラダ油…リノール酸
- キャノーラ油…オレイン酸
-
- 製造方法
- 圧搾法…なたねなど油分の多いもの
- 抽出法…大豆など油分の少ないもの
- 圧抽法…圧搾法と抽出法を合わせたもの
- 風味
- カロリー
- ほとんどの植物油が100gあたり約921kcal
- 価格
-
どちらも同じくらいの価格、1,300gで300円前後(ただ、サラダ油に使われる原材料によっては高価なものもある)
- お菓子作りで、サラダ油の代わりにキャノーラ油を使ってもOK!
サラダ油とキャノーラ油をとくに使い分けせずに気分によって購入していましたが、あまり違いがないことがわかって安心しました。
どちらの油もクセがないためどんな料理にも合いますが、健康が気になる方はそれぞれの成分を意識して使い分けるのもいいですね。
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