ガーデニングをやろうとすると、一番最初に困るのはきっと「土の作り方」ですよね。ホームセンターに実際行っても、たくさんの土の種類があって、何をどう使い分ければ良いのか、ガーデニング初心者にはさっぱり分かりません。
そこで、今回は
- 土の作り方の基本!
- 土の作り方ポイント
- トラブルの時の対処法
など、ガーデニング歴十数年の母に聞いてみました。ぜひ参考にしてみてください!
土作りを上手に!基本からポイントまで!
土の作り方
日本は、雨が多い国です。その為、酸性雨の影響で、日本の土は酸性寄りの場合が多いのです。
ですが、植物によってはアルカリ性を選ぶ必要があるものもありますので、石灰成分を混ぜて、酸性具合の調整をしてください。
石灰を土に混ぜる時に、腐葉土も同じタイミングで混ぜると、効果が少なくなります。なので、1週間ぐらい日にちを置いてから、腐葉土を混ぜましょう。
- 植物を植える場所の土を掘り起こしてよく耕して、土の中の石や異物を綺麗に取り除きます。40~50cm掘り起こすと良いですよ。
- 耕した場所に、薄く均一になるよう石灰を巻き、土とよく混ぜます。
- 混ぜたばかりは、アルカリ性が強いので、そのままの状態で1週間ほどおいておきます。
- 1週間後、全体の土の3割ぐらいの量の腐葉土やたい肥を混ぜあわせ、再度1週間ぐらい寝かせます。
これで、土の完成です!
団粒構造って?
土作りをするからには、やはり「良い土」を作りたいですよね。では、その「良い土」とはどんな物でしょう。
まずは、通気性と排水性が良いことがあげられます。空気と水の通りが良いということです。更に保水性と保肥性があることが理想なのです。水や肥料の成分を蓄えることを言います。
団粒構造とは、土壌の粒子が小さな塊を作っている状態です。その塊と塊の隙間に、植物の根が呼吸するのに必要な酸素があって、水やりをすると新鮮な空気と替わるようになっています。
また、その隙間から余分な水も抜けていくので、通気性と排水性が良いのです。
小さな塊の表面に、栄養や水分が付くと、中に入っていき蓄えとなります。植物の根は、必要な時に必要な分だけ、そこから栄養や水分を吸っていくのです。その為、保水性と保肥性もあると言えるのです。
土と植物の関係
土と植物には大きな関係があります。植物は、土の中に根を張り、栄養分を吸収していきます。また、土は植物の支えとなり、温度変化や病気などから根を守っています。
その為、土作りがしっかり出来ていないと、植物が育たない原因にもなるのです。植物によって好みの土が違う為、それぞれに合った土作りをすることで、綺麗な花を咲かせたり、大きな実をつけることも可能です。
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土作りは花と野菜で違うの?
花と野菜でも、基本的には先ほどの土の作り方で大丈夫です。ただ、野菜は収穫出来たら、食べますよね。せっかく育てて食べるのならば、美味しい方が良いです。その為、味をよくする為にアミノ酸入りの肥料を混ぜる方法があります。
また、最近では、園芸店やホームセンターで「〇〇専用の土」という袋をよく見かけるようになりました。たくさんの種類がありますが、実は含まれている肥料の種類や量に多少の差はあれど、大きな違いはないのです。
なので、〇〇専用にこだわる必要はなく、もし余ってしまった物があったら花用でも野菜用に使ってください。ただ、野菜用に比べて花用には含まれている肥料の量が少ない場合がありますので、追加で足してあげてください。
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土が固い!柔らかい土を作る方法は?
何年も同じ土を繰り返し使っていると、養分が不足してくるだけでなく、土の質がどんどん硬くなってきてしまいます。そうすると、最初に話した団粒構造の土ではなくなってしまいますので、植物もなかなか育ちません。
では、どうすれば良いのでしょうか。
- 低コストで時間がかかるもの
- コストはかかるが、短期間でできるもの
時間やお金のかけ具合によって、方法がいくつか分けられます。
方法その①:低コストだけど時間がかかる
時間をかけても良い場合は、落ち葉や籾殻、夏に刈り取った草などを撒いてください。土の上に乗せるようにしましょう。この方法には、数か月~数年かかる場合がありますが、ふかふかの良い土が出来ますよ。
方法その②:コストはかかるけど短期間でできる
そこまで時間はかけたくないんだけど、あまりお金もかけたくない場合は、バーク堆肥がオススメです。
バーク堆肥とは、樹木の皮を発酵させたものです。肥料成分は殆ど含まれていないのですが、土に混ぜることで、土の力を復活させ、植物が元気に育ってくれるよう効果が期待できます。
肥料は植物そのものに栄養を与えますが、堆肥とは土に栄養を与えるもののことを言います。しかし、土が元気になってくれれば、それも植物の栄養となるのです。
先ほどの落ち葉や籾殻と効果は同じなのですが、バーク堆肥は既に発酵させているものなので、その分時間が短縮できるのです。
また、バーク堆肥には多くの微生物がいます。その微生物も土と一緒に混ざるので、土が団粒構造へ変わっていき、ふかふかの柔らかい土が出来ます。
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土が原因!植物のトラブルや対処法は?
肥料やけ
肥料やけとは、土の中の肥料成分が多くなりすぎて、根が傷むことを言います。肥料をあげることに問題はないのですが、あげすぎは問題です。
植物の生育が悪くなり、葉の色がくすんだような濃い色になります。また、植物によっては、葉が丸まったりもします。もし、そういう状態になったら、暫くのあいだは肥料をあげずに、水を多めにあげてください。
植物が黄色くなって元気がない場合
最初に説明した通り、日本の土は酸性寄りです。その為、アルカリ性を好む植物には特に土の酸度の調整が必要です。もし、調節せずに植えてしまうと、葉が黄色くなったり、そのまま枯れたりする場合があります。
土を変えたら、育たなくなった
花壇の土を変えたら、急に植物の成長が悪くなる場合があります。市販の培養土を使っている場合は、その品質が問題かもしれません。
殆どの培養土には、堆肥など有機肥料が入っています。ですが、それらが完熟していないと、花壇などに使ったところでそのまま発酵が進んでしまい、結果植物の根を傷めてしまう可能性があります。
もし、購入した堆肥や、堆肥入りの培養土が未熟だった場合には、そのまま湿らせて3か月ほど置いておきましょう。独特の嫌な臭いがしなくなったら、完熟できた合図ですので、ぜひ使ってください。
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最後に
- 良い土とは、ふかふかの土=団粒構造をいいます。
- 最初が肝心!たくさん耕して、土を掘り返してください。
- 植物の好みを調べて、土の酸性具合を調整してあげてください。
- 肥料のあげすぎも、あげなさすぎも、後々トラブルの原因です。
いかがでしたか?ガーデニングをやるうえでの参考に、少しでもなったら嬉しいです。思っているよりも簡単に土作りが出来そうですよね。
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