日本の中で最も有名な卸市場、築地市場!その築地市場が移転するというニュースをTVや新聞で見たり聞いたりされた方も多いと思います。長年日本人に愛された築地市場は何故移転するの?徹底検証してみました。
なぜ築地市場は移転するの?
- 度を越えた老朽化
- 過密化による事故多発
- 駐車場不足
- オリンピック問題
度を超えた老朽化
築地市場は1935年(昭和10年)に開場され、80年も続く古い建物なため、老朽化が進んでいるんです。
その老朽化は、実際鉄板やコンクリートが落ちたりという被害も多く出ていて、働く人達の危険はもちろん、訪れる人も危険にさらされてしまうため、予め防護ネットを張ったり、老朽化が激しい部分の壁や天井を取り除いたりしてるものの、全体がもう古く、補修やこの場に建て替え工事となると、現在の営業活動にも悪影響をもたらし、このままではどうしようもない状況なのです。
過密化による事故多発・駐車場不足
また、市場内の過密化が進み、開場当時は鉄道輸送が主とされていたため、駐車場の不足による渋滞、商品運搬用貨物同士の事故などが多発し、作業も非効率となり、観光客も観光や見学などで場内に足を踏み入れることが多いことから、その狭さが危険視されています。
オリンピック問題
更に、2020年に日本で開催されるオリンピックで、更に多くの環境客が見込まれるため、上記の問題を踏まえ、移転に踏み切ったもようです。
[adsense]
築地市場はいつ移動するの?どこに移動するの?
築地市場はいよいよ平成28年(今年)の11月移転します。
移転場所は豊洲になります。
豊洲は今まで
- 築地市場が築き上げた商圏に近い。
- 機能、経営面で継続性が保たれる位置にある。
- 大消費地である都心部にも近い。
- 輸送やコストの観点から高速道路や幹線道路にもアクセスしやすい交通条件である。
という点で、今までよりも広大な敷地を確保でき、駐車場問題や荷さばきスペースも確保できることから、移転条件に合ったのです。
しかし、これが東京都知事が小池知事に代わり、安全性の懸念から移転時期が平成29年2月以降になると表明されました。今後この移転問題どうなっていくのでしょう・・・。
(この情報は2016年9月1日現在のものです。)
築地市場はどうなるの?場外市場はどうなるの?
- 豊洲の築地新市場が築地魚河岸という名称になる
- 多くの場外市場は築地新市場として築地に残る
- 現在の場外市場の2割程度の店舗が廃業
築地魚河岸という名称に!
築地新市場の名称が「築地魚河岸」となり、築地市場内には140店舗の場外市場「千客万来市場」が建設され、フードコートも新設され、首都圏最大級の温泉施設も新たに建設されます。
多くの場外市場は築地新市場として築地に残る
築地場外市場は、民間業者が多数集まってできた商業地で、現在400近い店舗があり今回の移転の対象とはなっていません。しかし、93区画の店舗区画からなる築地新市場の建設に取り組み、プロも一般客も利用できる飲食ゾーンも設けられた施設が、豊洲に移転する前にオープン予定となっています。
最後に
- 老朽化、過密化、オリンピック問題のため移転決定
- 平成28年11月豊洲に移転
- 豊洲「築地魚河岸」という名称になる
- 場外市場は、築地新市場として築地に残る
築地新市場の移転の一番の大きな理由は80年という歴史による老朽化によるものが大きいと感じますが、その長い歴史故、私達の馴染みのある築地市場が変わってしまうのは寂しくもありますよね。しかし、今後は豊洲にできる新市場「築地魚河岸」と共に、築地に残る場外市場の築地新市場も楽しみにしたいものです。
【副業に興味ある方必見】隙間時間にライターをしてお小遣いを稼ぎませんか?