日本の中で最も有名な卸市場だった築地市場!その築地市場は、2018年10月に豊洲へ移転しました。長年日本人に愛された築地市場はなぜ移転したの?移転の理由と、移転後の築地・豊洲の今をまとめました。
- 築地市場が移転した主な理由(老朽化・過密化・駐車場不足など)
- 移転の時期と場所(2018年10月11日に豊洲市場が開場)
- 移転後の築地場外市場・築地魚河岸・築地の跡地のいま
なぜ築地市場は移転したの?

- 度を越えた老朽化
- 過密化による事故多発
- 駐車場不足
- オリンピック問題
度を超えた老朽化
築地市場は1935年(昭和10年)に開場し、移転のときには80年以上使われてきた古い建物だったため、老朽化が進んでいたんです。
その老朽化は、鉄板やコンクリートが落ちるといった被害も出ていて、働く人達はもちろん、訪れる人も危険にさらされてしまうため、防護ネットを張ったり、傷みの激しい部分の壁や天井を取り除いたりしていたものの、全体がもう古く、補修やその場での建て替え工事となると、市場の営業を続けながらでは難しく、移転が選ばれたのです。

過密化による事故多発・駐車場不足
また、市場内の過密化が進み、開場当時は鉄道輸送が主だったため、トラック輸送が中心になると駐車場の不足による渋滞、運搬車両同士の事故などが起こりやすく、作業も非効率になっていました。観光や見学で場内に入る人も多かったことから、その狭さが危険視されていました。
オリンピック問題
更に、2020年開催予定だった東京オリンピック・パラリンピック(実際の開催は2021年)に向けて多くの観光客が見込まれていたことも、上記の問題とあわせて移転を後押ししたといわれています。
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築地市場はいつ移転したの?どこに移転したの?
築地市場は2018年(平成30年)10月6日に営業を終え、10月11日に豊洲市場が開場しました。
移転場所は江東区の豊洲です。
豊洲は
- 築地市場が築き上げた商圏に近い。
- 機能、経営面で継続性が保たれる位置にある。
- 大消費地である都心部にも近い。
- 輸送やコストの観点から高速道路や幹線道路にもアクセスしやすい交通条件である。
という点で、築地よりも広大な敷地を確保でき、駐車場や荷さばきのスペースも確保できることから、移転先に選ばれたのです。
なお、移転は当初2016年(平成28年)11月の予定でしたが、2016年8月に小池百合子東京都知事が安全性の確認などを理由に延期を表明し、約2年遅れての移転となりました。
築地市場はどうなったの?場外市場はどうなったの?
- 移転したのは場内市場だけ。築地場外市場は今も築地で営業
- 場外市場の一角には中央区の施設「築地魚河岸」ができた
- 豊洲市場のそばには2024年2月に「豊洲 千客万来」が開業
築地魚河岸は築地に残った施設!
「築地魚河岸」は豊洲の新市場の名前ではなく、築地場外市場の中に中央区がつくった施設です。市場が移転したあとも築地のにぎわいを保つためのもので、2016年11月にプレオープンし、2018年10月に本格開業しました。
一方、豊洲市場のそばには、「豊洲 千客万来」が2024年2月1日に開業しました。江戸の街並みを再現した飲食店街などの食楽棟と、温浴施設「東京豊洲 万葉倶楽部」からなり、誰でも無料で使える足湯庭園もあります。
築地場外市場は今も築地で営業中
築地場外市場は、民間の店が多数集まってできた商店街で、市場の移転の対象ではありませんでした。築地場外市場の公式サイトでも「築地場外市場は移転しません。移転したのは“場内市場”のみです」と案内されていて、今もプロ向けの食材や道具を一般の人も買える市場として営業を続けています。

築地市場の跡地はどうなるの?
場内市場があった跡地(中央区築地五丁目・六丁目の一部、約19.5ha)は、東京都が再開発を進めています。2024年4月に三井不動産を代表とする企業グループ「ONE PARK×ONE TOWN」が事業予定者に決まり、2025年3月に基本協定を締結、2025年8月には事業者が基本計画を公表しました。大規模な集客・交流施設や、舟運などの交通拠点、水辺の広場などを備えたまちにする計画で、2026年時点では埋蔵文化財の調査などが進められています。開業の時期など、今後の予定は東京都の発表で確認してください。
よくある疑問(Q&A)
Q. 豊洲市場は一般の人も見学できますか?
A. 見学者コースがあり、一般の人も見学できます。早朝のマグロのせり見学は申し込み方法が決まっているので、見学できる時間や休市日とあわせて東京都中央卸売市場の公式サイトで確認してください。
Q. 築地に行っても、もう何もないの?
A. 移転したのは場内市場だけなので、築地場外市場や築地魚河岸は今も築地にあります。食べ歩きや買い物を楽しむ人も多い場所です。
最後に
- 老朽化、過密化、駐車場不足などのため移転
- 2018年10月11日に豊洲市場が開場(当初予定の2016年11月から延期)
- 築地場外市場は今も築地で営業し、一角に中央区の施設「築地魚河岸」がある
- 豊洲市場のそばには2024年2月に「豊洲 千客万来」が開業。築地の跡地は再開発が進行中
築地市場の移転の一番の大きな理由は80年を超える歴史による老朽化によるものが大きいと感じますが、その長い歴史故、私達の馴染みのある築地市場が変わってしまったのは寂しくもありますよね。それでも、豊洲市場と共に、築地に残る築地場外市場、そしてこれから生まれ変わる築地の跡地も楽しみにしたいものです。