みなさんは、「お墓参り」していますか?

小学生の夏休み、アメリカから同年代の女の子がホームステイに来ました。
「明日はお盆のお墓参りに行くよ」と伝えましたが、なかなか理解してもらえず、説明に苦労した記憶があります。

日本では全国的に、お彼岸とお盆の時期にお墓参りの風習がありますよね。
もちろん外国にもお墓参りの習慣はありますが、お彼岸もお盆も日本独自の風習なので、外国人には珍しいものなのです。

日本人としては当然すぎて疑問に思わないかもしれませんが、いざ外国の人へ説明するとなると、意外と困りませんか?

そこで今回は、日本のお墓参りを英語で説明できるように、

  • お墓参りを英語で言ってみよう!
  • お墓参りに関する英語も紹介!

など、お墓参り関連の英語をまとめてみました。

フランス語、ドイツ語、中国語の「お墓参り」も紹介します!

お墓参りって英語で何ていうの?

まずは、「お墓参り」を英語で言ってみましょう。
visit a grave お墓参りに行く

 

お墓参りに「行く」ならgoじゃないの?と思うかもしれませんね。

でも、主語を「誰」にするかによっては「お墓に入る」という意味になってしまうので、「visit 訪問する」を使いましょう。

 

お墓を辞書で引くと、「grave」と「tomb」があるから、visit a tombでもいいのかしら?
では、「grave」と「tomb」の違いを確認してみましょう。

graveとは、死んだ人が埋葬されている地中のことで、掘ったところという意味。
tombより一般的な表現で、日本の一般的なお墓にもこちらを使います。

Tomb Raider(墓荒らし)の映画でおなじみのtombは、墓石や記念碑という意味で、埋葬された人の上にある石をさします。

微妙な表現の違いですが、graveを使えば間違いなし!と覚えておきましょう。
なるほど!それで、英語だと何て伝えたらいいの?
文章にすると、こうなります。
I visited my grandfather’s grave. / I visited the grave of my grandfather.
私は、祖父のお墓参りに行った。

 

どちらも同じ意味の文章なので、使いやすい方を覚えてくださいね。

そして、my family(一家の)、my ancestor(先祖の)など、「誰の」という言葉を入れましょう。

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お墓参りに関する単語を英語で紹介!

続いて、お墓参り関連の単語をチェックしていきます!

お彼岸 Higan

ローマ字表記になっただけじゃない、と思いましたか?

お彼岸は日本独自の風習なので、あてはまる英単語がありません。
そのため、お彼岸という風習を説明する必要があるのです。

では、お彼岸を英語で説明してみましょう。
Higan is the period around the vernal equinox day or the autumnal equinox day.
お彼岸は、春分の日または秋分の日あたりの期間です。

お盆 Obon / Bon / O-bon

こちらも、日本独自の風習なので、あてはまる英単語はありません。
お彼岸と同じように、お盆の風習について説明しましょう。

では、お盆を英語で説明してみます。
O-bon is a traditional custom in Japan to welcome ancestors’ spirits.
お盆は、先祖の霊を迎える、日本の伝統的な習慣です。

お盆休み Bon Festival / Obon holiday / Obon vacation

お盆といえば、やっぱりお盆休みですよね。

Bon Festival

神社やお寺のお祭りを説明するときには、ぴったりのフレーズ。
仕事のあと夕方からお祭りへ、というように、休暇に関係なく使えます。

Obon holiday / Obon vacation

お盆という伝統的な風習があり、社員を帰省させるための休暇をさす場合に使いましょう。

それでは、お盆休みを説明していきます。

Many companies have Obon holiday in the middle of August.
多くの企業では、8月中旬にお盆休みがあります。

Most people go back to their hometown and visit the graves during the obon holiday.
お盆休みには、多くの人が故郷に帰り、お墓参りをします。

More people use this holiday to travel around these days.
最近ではこの休暇を利用して、旅行する人も増えています。

 

最後に、英語以外でのお墓参りの表現を紹介しますね。

英語で「お花見」を紹介したいときはこちら。→お花見は英語で?外国人に説明したい素晴らしい日本の文化!

フランス語、ドイツ語、中国語では何ていう?

せっかくなので、英語以外での表現も見てみましょう。

フランス語

Je suis allé sur la tombe de mon père.
私は、父のお墓参りをした。

 

フランスでは、自然の緑や静けさを楽しみながら、静かにゆっくりと墓地の散策をする人が多いそうです。

お墓参りという目的以外でお墓に行くことはほとんどない日本とは、まったく違いますね。

ドイツ語

Ich habe das Grab meines Vaters besucht.
私は、父のお墓参りをした。

 

ドイツでは、11月に死者へ祈りを捧げる日があり、お墓参りのシーズンでもあるそうです。
日本のお彼岸やお盆と似ていますね。

日本のお墓では、切り花を供えることが多いですが、ドイツでは鉢植えや、リースのようなアレンジメントをお供えするそうです。

中国語

我拜访了我父亲的坟墓。
私は、父のお墓参りをした。

 

中国では、4月にお墓参りの日があります。

日本では年に数回お墓参りをすることもありますが、中国では年に一度4月だけなので、お墓を清める日とも呼ばれています。

この日は家族総出でお墓の掃除をしたあと、お供え物をしたり、紙のお金を焼いてご先祖様の供養をするそうです。

古くからの中国の習慣で、お墓参りをかねてピクニックをする人も多いそうですよ。

お墓参りの仕方は違いますが、ご先祖様を供養する気持ちは変わりませんね。

まとめ

  • お墓参りは英語で、「visit a grave」
  • お彼岸は英語で、「Higan」
  • お盆は英語で、「Bon Festival / Obon holiday / Obon vacation」
  • 国によってお墓参りの仕方は違うが、ご先祖様を供養する気持ちは変わらない

 

最近ではゲストハウスや民泊を利用して、日本の文化に興味のある外国人の訪問が増えています。
日本独自の文化や風習を、英語で紹介できたら素敵ですね。

「英語で日本を紹介したい」気持ちが、今まで当たり前だった日本文化を見なおすきっかけになるかもしれませんよ。

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