うちで飼ってるうさぎの足の裏が赤くなってきてて…。
なにか病気にかかってるのかしら。
心配だわ。

最近はペットブームと言われていて、家族に「うさぎ」がいる人も多いですね。

実は私も5年ほど前から、うさぎと暮らしています。

うさぎは、大変に我慢強いので、たとえ病気にかかっていても発見が遅れてしまいがちです。

うさぎの皮膚に出る症状や原因、予防法などをきちんと知ることができれば安心ですね。

今回は、

  • 皮膚が赤い場合は?
  • かゆみがある場合は?
  • 脱毛している場合は?

 

など、うさぎの皮膚に出るさまざまな症状からどんな病気の可能性があるのか解説していきたいと思います。

同じように不安を抱えている人の解決への近道になれば幸いです。

皮膚が赤い…この症状から考えられる病気は?

うさぎの皮膚が赤くなってきました。
何かの病気でしょうか?
考えられる主な病気は以下の3つです。

 

  • 湿性皮膚炎
  • 足底皮膚炎
  • ウサギツメダニ症

 

原因・症状・治療法・予防に分けて、1つずつ詳しくみていきましょう。

湿性皮膚炎

うさぎの皮膚は湿気に弱いので、皮膚が湿っぽい状態が続くと細菌感染して皮膚炎をおこします。

体のさまざまな部位に発症します。

原因

なんらかの形で、皮膚が濡れ続けることで細菌が増殖することが原因になります。
起こりやすい部位と原因をみていきましょう。

 

  • あご、のど、胸あたり
    かみ合わせがよくない場合にあごのあたりがよだれで濡れるため。
    給水時に水が垂れてしまうことがあるため。
  • 目の下
    目や鼻の病気にかかっていて涙が多く出るため。
  • 下腹部
    慢性の下痢や尿もれなど。
  • 足の裏やお腹
    掃除をこまめにしないと床に触れている部分が常に湿っぽくなってしまうため。

 

うさぎの皮膚炎の原因のイラスト

 

そのほかに、肥満によって皮膚がたるんでくると皮膚のひだが増えて湿っぽくなってしまうことも原因として挙げられます。

症状

赤くなる・ただれる・皮膚から分泌物が出る・潰瘍などの症状がみられます。

治療法

まずは原因となるものを取り除きます。
そして、皮膚を乾燥した状態を保ち、抗生物質や消毒による治療を開始。

同時に飼育環境の見直しをはかっていきましょう。

予防

体を湿った状態が長く続かないよう注意し、発症してしまった場合は早めに治療をおこないましょう。

また肥満には注意し、衛生的な環境を保てるように心がけたいですね。

足底皮膚炎

こちらはうさぎによくみられる皮膚炎で、別名「足底潰瘍」や「飛節びらん」「ソアホック」とも呼ばれることも。

主に後ろ足の裏に発症します。

原因

うさぎの足底と床が擦れることによっておこる皮膚炎です。

通常うさぎの足の裏には毛がびっしり生えているので、肉球なるものは見えていません。

それが、

  • 肥満により一か所に体重がかかりすぎる
  • あまり動かない
  • 足の裏に皮膚炎をおこしている

などで、直接足底と床が擦れ合ってしまうことによって脱毛が起こってしまうと考えられています。

症状

脱毛や赤みのみのうちはまだ軽症と言えるでしょう。

それを放置しておくと、皮膚がえぐれて潰瘍(内部組織にまで炎症が及ぶ)という状態にまでなってしまうことがあります。

足の裏が痛むので、気にしたり歩き方が不自然になることも。

治療法

患部を洗って消毒し、乾燥させます。
症状が進行していると、抗生剤や鎮痛剤の投与もおこないます。

が、患部である足の裏をつかないで生活する、ということはなかなかできません。
そのため、重症化すると治療にも時間がかかります。

予防

ゲージの中の床を見直しましょう。
足底に負担のかからないソフトなものにし、清潔に保ちます。

肥満に気をつけ、爪の伸びすぎにも注意しましょう。

うさぎの皮膚病による環境の見直し

ウサギツメダニ症

ウサギツメダニというダニが寄生することによって症状が出ます。

主に背中・頭・臀部に寄生しますが、症状が出ないことも。

原因

床からの経由や、すでにウサギツメダニに寄生されている動物と触れ合うことで感染します。

とくに子うさぎと高齢のうさぎはかかりやすく、ストレスなどで免疫力が低下している場合にも注意が必要です。

人にも感染することがあります。

症状

皮膚が赤くなる、脱毛、かさぶた、かゆみなどの症状が出ます。

治療法

ウサギツメダニは毛に寄生し、皮膚の深くには寄生しません。

駆虫剤と外用薬を用いて治療をおこないます。

予防

感染の疑いのある動物との接触は避けましょう。
またストレスのない衛生的な環境を作ってあげることも大事です。

 

うさぎと触れ合う画像

 

グルーミングなど、日頃からマメにお手入れをしてあげることで、スキンシップもはかれますし、少しの変化に気付けるようになりますよ!
ふさふさの毛の間などもきっちり確認することにして、早めに気づいてあげられるようにします!

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皮膚がかゆい…この症状から考えられる病気は?

前足でよく耳のあたりを掻いています。
何の病気が考えられますか?
体のかゆみから考えられる病気は以下の3つです。

 

  • 耳ダニ症
  • ノミ・シラミの寄生
  • ウサギツメダニ症

 

かゆみは寄生虫によるものが多くなります。
1つずつみていきましょう。

耳ダニ症

ウサギキュウセンヒゼンダニが耳に寄生し起こります。

まず耳の入口にフケのようなかさぶたができ、耳をかゆがります。
症状が進行すると細菌感染を起こすことも。

原因

ウサギキュウセンヒゼンダニに寄生されているうさぎとの接触によっても感染します。
免疫力が低下していると一気に増殖することも。

症状

耳にかさぶたができる、かゆがる、耳が臭くなる、落ち着かなくなるなどの症状があらわれます。

治療法

駆虫剤を投与します。
かさぶたは無理にはがさないでおきましょう。

予防

耳ダニに感染しているうさぎとの接触は避け、日頃から耳のチェックをしておきましょう。

ノミ・シラミの寄生

うさぎにはネコのノミが寄生することがあります。

またウサギジラミが寄生することで強いかゆみが起こります。

原因

ネコノミ、ウサギジラミの寄生によって症状が起こります。

ネコのノミが寄生するの〜?
実はウサギノミというノミも存在するのですが、そちらの寄生はまれなんです。

 

免疫力が低い子うさぎや高齢のうさぎなどは寄生されやすくなります

 

子ウサギの画像

症状

かゆみが出ます。

シラミの症状が進むと、元気がなくなったり貧血を起こすことも。

治療法

駆虫剤を用いて治療をおこないます。

また卵を孵化させない、取り除くためにブラッシングをおこなうことも。

予防

ノミやシラミが寄生している動物との接触を避けましょう。
また衛生的な環境を作ってあげることも予防になります。

毛が抜ける…この症状から考えられる病気は?

うさぎの毛が抜けてきてます。
ストレスでしょうか…。
脱毛から考えられるのは以下の5つです。

 

  • 湿性皮膚炎
  • 足底皮膚炎
  • 皮膚糸状菌症
  • ストレス
  • 換毛期

 

皮膚糸状菌症ストレス換毛期ついて詳しくみていきましょう。

皮膚糸状菌症

皮膚糸状菌症とは皮膚にカビが生えてしまう病気です。

うさぎだけでなく、飼い主も感染していることがあるので皮膚のかゆみや水ぶくれなどができている場合は一緒に病院で相談してみてもいいでしょう。

原因

普段はなんともなくても、免疫が落ちていたり皮膚が弱っていると皮膚糸状菌が侵入しやすくなり感染してしまいます。

症状

リングワームと呼ばれる円形状の脱毛が進みます。
うさぎは特に顔から脱毛が始まることが多いので、発見は早くできると思います。

毛やフケで人に感染することもあるので、抱っこには注意です。

治療法

動物病院で抗真菌薬を処方してもらい様子をみます。
人に感染している場合は皮膚科へ行きましょう。

予防

カビはジメジメしたところを好むので、湿った環境には気を付けたいです。
掃除をこまめにして、環境を整えておきたいですね。

ストレス

実は、ストレスがかかっても脱毛が進んだりして異変が起こることがあります。

  • 寂しい
    うさぎは、かまってもらえないとか退屈だと、毛づくろいをしすぎて毛が抜けてしまうことがあります。
  • 騒音
    出入り口や、外が工事中など、静かに過ごせる環境の部屋に引越しをさせてあげましょう。

またストレスから自分で自分を咬んでしまい、毛が抜けてしまうこともあります。

複数で飼っている場合は、他のうさぎにむしられていることも。

 

複数のうさぎの画像

換毛期

換毛期って?

年に4回ありますが、大きい換毛期は春と秋になります。

暑くなる時には、涼しく過ごせるような毛に生え変わり、寒くなる時には温かい毛で覆うために生え変わり、たくさん毛が抜けてしまうのです。

うさぎの換毛期は、季節の変化から自分の身体を守るためのシステムのようなものなのですが、体調に気を付ける人間の季節ごとの衣替えに似ていますね。

部屋中が小さな毛でいっぱいになったりすることがありますね。
そんな時にはスリッカーブラシを使って抜け毛をとってあげましょう。

うさぎの毛の手入れができると皮膚病の早期発見になりますよ。

参考書籍:よくわかるウサギの健康と病気 P71〜87

まとめ

うさぎの皮膚の病気についてまとめますね。

 

【皮膚の赤みから考えられる病気】

  • 湿性皮膚炎
  • 足底皮膚炎
  • ウサギツメダニ症

【皮膚のかゆみから考えられる病気】

  • 耳ダニ症
  • ノミ・シラミの寄生
  • ウサギツメダニ症

【脱毛から考えられる病気】

  • 湿性皮膚炎
  • 足底皮膚炎
  • 皮膚糸状菌症
  • ストレス
  • 換毛期

 

うさぎの病気の発症には衛生的な環境を保つことや、ストレスが深く関係していることもわかりました。

私は普段からスキンシップを大切にするようにしています。

優しく撫でてから抱っこしたり、たまには飼い主の手からエサをあげるのもいいでしょう。

毎日のスキンシップから少しの異変にも気づけるようになるかもしれません。

環境や関わり方などの見直しで、同じ家族としての愛情が健康で長生きをさせる秘訣かもしれませんね。

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