将来「アパレルショップ店員になりたい」と夢を持つ子、多いですよね?
うちの子がアパレルショップ店員になりたいっていうんだけど、どうやら「好きな服を着られるから」って、そんな単純な理由だけみたいなの。
ただ、好きな服着て接客すればいいだけとは違うわよね?
そうですね。
アパレル店員といっても、接客以外にも仕事はあります。
私もアパレルショップ店員の仕事をしていましたが、「思っていた仕事内容と違った」・・・そういって続かなかった子もたくさんいました。
そこで今回は、アパレルショップ店員について、
- 仕事内容
- 役立つ資格
- メリット・デメリット
などを、経験者目線で詳しく説明していきたいと思います。
アパレル店員の仕事内容とは?
- 接客
- 顧客管理
- 検品・品出し
- 売上管理
- 仕入れ
- 商品整理
- 掃除
- ディスプレイ
これら一つひとつを説明していきますね。
接客
「いらっしゃいませ。」
「いかがですか?」
「よかったら試着してみてください。」
これだけが接客ではありません。
商品の情報(デザイン・品質・価格)など、これらをお客様に説明しつつ、どういったコーディネートにすると合うのかなどを提案します。
これは、自分の好みを押しつけるのではなく、お客様の要望に応じた提案をするのです。
そのためには商品情報を詳しく把握しておく必要があるので、常に流行やコーディネート術なども勉強しておく必要があります。
顧客管理
一度来てくださったお客様を覚えておき、会話内容、好みなども把握しておくと、次回来店された際に喜ばれるでしょう。
また、「この店員さんに接客してもらって買いたい」そう思っていただけたら万々歳です。
そのためには、購入後の手が空いたすきに
- お客様のお名前
- 年齢・住まい(会話の中、もしくは顧客カードに記入いただき、情報を得ることができたら)
- 好み
- 今回購入された商品
- 会話内容
などを書き留めておくといいでしょう。
検品・品出し
ダンボールに入って大量の商品が届きます。
それを一つひとつ不良品はないか、デザインなども同時に把握しながら、同封の納品書と発注表を照らし合わせながらチェックしていくのです。
そして、ハンガーに通し、店頭に並べていきます。
売上管理
どの商品がいくつ売れたのか、購入時にレジを打つのはもちろんですが、業務終了後に売上個数と売上金を照らし合わせて照合する必要があるのです。
ここでミスがあると大変。
個数と金額が合うまで、計算し直しです。
また、締め日には月の合計金額や売上数も計算します。
そのほか、定期的に棚卸を行いますが、アパレルショップの場合、営業中に同時進行で棚卸をすることも多いです。
仕入れ
これは店舗によって大きく異なりますが、大きなチェーン店の場合仕入れは一括管理され、商品が届くのを待つのみです。
しかし、小規模な店舗では自ら選ばれた店員が展示会などに足を運び、発注をします。
中には国内外へと足を運び、買い付けをする店舗もあるでしょう。
ファッションの学生達で今年も韓国に洋服やアクセサリーを買い付けに行きました👗💍 本物のバイヤーに混じっての買い付け。今年の冬にお店もオープンするのでお楽しみにっ👜💫 pic.twitter.com/OWdyWP9gOR
— 美容・服飾専門の学校ヒューマンアカデミー (@human_mode) 2014年11月3日
とくにお隣の国、韓国では多くのバイヤーさんと会いました。
韓国のファッションやアクセサリーなど、実は日本でもタグを変えて多く出回っていますからね。
商品整理
手が空いている時間は、ほとんどこの商品整理に当てられます。
乱れた棚をキレイにし、商品をたたみなおすのです。
これは、接客時にも活かされますが、いきなりお客さんめがけて声をかけていくのではなく、商品整理をしながら声をかける・・・そうやって接客へとつなげます。
この声かけが非常に重要なのです。
逆に、しつこすぎると「ここの店員さんはやたらついてくるから買い物しにくい」とお客様を逃してしまうことにもつながります。
掃除
アパレルショップには、ホコリがつきものです。
業務終了後、業務開始前には掃除をします。
掃除機かけ・モップかけ・雑巾がけ・窓拭き・ホコリはたきなど、同時に商品整理をしながら時間内にこなすことが大切です。
ディスプレイ
これも店舗によって異なります。
一括管理されている店舗では、どこにどの商品を置き、ボディ(マネキン)にどの商品を着せるというのまで細かく決まっているのです。
しかし、これらすべてを店員がやるという店舗もあります。
実はこのディスプレイ、非常に難しく、売れなかった商品もディスプレイを変えただけで途端に売れ出すことがあるんです。
とくに、ショーウィンドウに出すディスプレイは、ショップの顔ですよね。
コーディネート術・流行・見せ方を含めたセンスが問われます。
[adsense]
アパレルショップ店員としてあったら役立つ資格は?
- 販売士
- 色彩能力検定・カラーコーディネート検定
- ファッション色彩能力検定
それぞれについて、少し解説しますね。
販売士
3級から1級まであり、売り場販売員・売り場管理者・経営者レベルまでの知識を学び、マークシート形式でのテストが実施されます。
販売に関するノウハウなどが学べるので、販売員にとって持っていて損はない資格でしょう。
商工会議所にて行われる試験で、まずは教科書を元に勉強するほか、専門の学校に行って学ぶ方法があります。
色彩検定・カラーコーディネーター
色の持つ意味・効果など、色に関する情報を1級〜3級まで3段階に応じたレベルを勉強し、合格したものにだけ与えられる資格です。
公益社団法人色彩検定協会が企画する検定で、こちらは販売員以外にもさまざまな職業で活かされるでしょう。
ファッション色彩能力検定
こちらは先ほどとは異なり、ファッションに関する色彩を学び、2級・3級とレベルに応じてモテる資格です。
一般財団法人日本ファッション教育復興協会で取得できる資格ですが、これ以外にも
- ファッションビジネス能力検定
- パターンメイキング技術検定
- ファッション販売能力検定
などがあり、これらも役立つ資格でしょう。
またこれ以外にもファッションデザインに関する資格や、ディスプレイに関する資格もあれば役立ちますが、資格を持っていたらいいというわけではなく、知識を学んでいると販売員の仕事に活かせると考えられます。
そのため、資格をとっていてよかったと思いましたよ。
アパレルショップ店員のメリットは?
社割価格で商品を購入できる!
やはり、これが1番のメリットであり魅力ではないでしょうか?
ただし、これも店舗によって異なり、割引率のない店舗もあると聞きます。
また、商品数に限りがある場合、店員がすべて購入してしまうとお客様に行き渡らないので、購入を制限されることも・・・。
社割の割引率は店舗や商品によっても異なりますが、2割・3割引きで購入できるところが多く、正月の福袋用として仕入れられた商品にいたってはビックリする割引率で購入できることもあるのです。
また何よりも、好きな服に触れ合いながら仕事ができる・・・これは、最大のメリットでしょう。
デメリット
店の商品以外は着用禁止
これは、ロゴ入りなどはとくにNGだったり、ライバル店の服はやめてほしいなどと経営者・管理者側から言われることがあるでしょう。
ファッション系統を統一している店舗では、とくにその雰囲気に合わない洋服は禁止されます。
中には髪型やメイクまで口出しされることもあるので、そこは入社前に要注意です。
雑務ばかりで、なかなか店頭に立てない
これは新人あるある。
販売員は店の顔。
慣れるまで店頭に出してもらえず、裏方での仕事が主となることも多々あります。
そういった下積み覚悟で、アパレル販売員の世界に飛び込まなくてはいけません。
サービス残業が多い
レジ締めの時に金額が合わない・・・、これは一大事です。
誰の責任というよりも、全体責任になるため、これは時給にならず金額が合うまで対応・対策に追われます。
そのため、店が閉店してからなかなか帰れないということもしばしば。
これ以外にもメリット・デメリットはありますが、人と接するのが好き(負担に感じない)じゃないとなかなか続きません。
ただ憧れだけではなく、仕事内容を知って、この業界に飛び込むのがいいでしょう。
最後に
ポイントをまとめます。
アパレル販売店員の仕事内容は、
- 接客
- 顧客管理
- 検品・品出し
- 売上管理
- 仕入れ
- 商品整理
- 掃除
- ディスプレイ
など。
- 販売士
- 色彩能力検定・カラーコーディネート検定
- ファッション色彩能力検定
があると役立つ。
- 何といってもメリットは、好きな服を社割で購入できること
- デメリットもいくつかある
楽な仕事ではない、だけど好きが活かせる仕事ではあります。
立ち仕事は、午後になると脚が浮腫み楽ではありませんが、それも慣れ。
お客様と会話する中で、逆に学べることもたくさんあります。
ですが、自分のミスで店舗自体の評判を落とすこともある大事な仕事です。
まずは、仕事内容を知った上で始めるのがいいでしょう。
【副業に興味ある方必見】隙間時間にライターをしてお小遣いを稼ぎませんか?