最近、ニュースでもよく目にする高齢者の運転による交通事故。高齢化が進む日本では、他人事ではありませんよね。
実は、うちの義父も、家族が止めるのにも関わらず80歳になったつい最近まで乗っていました。また、ご近所でも高齢化が進み、特に実家のある田舎では切実な問題になっています。
今回は、この高齢者の運転について
- いつまで運転できる?
- 高齢による能力低下
- 運転をやめさせるには
- 気を付けたいポイント
以上のことを説明し、これからの高齢者の運転問題について、私や家族の体験談も踏まえ、考えるきっかけになればと思い、お話いたします。
高齢者の運転はいつまでできる?
いつまで運転出来るという法律による決まりはないんです。実際、80歳でも問題なく元気な方もいれば、車がないと日常生活にも支障が出るなどという問題があります。
- 70歳以上で高齢者講習
- 75歳以上で高齢者講習+講習予備検査
しかし、70歳以上で免許証を更新する際、高齢者講習というのがあります。また、75歳以上になると、高齢者講習に加え、講習予備検査というのも行われます。このような検査でひっかかった場合は、医師の診察を受けるなどして、認知症の疑いがある際は、免許証の取り消しとなります。
ですが、講習予備検査は医師の行う検査ではなく、簡単な3つの「時間の見当識」「手がかり再生」「時計描写」という検査なので、検査をしたからといってすぐに運転取り消しとはなりません。
特に田舎では、80歳を過ぎても運転をしている人がザラで、私の実家近辺では、90歳を過ぎても現役ドライバーという人もいて・・・実際、2時間に1本あるかないかのバスやなどでは日常生活を送ることすら難しくなる現状なんです。
[adsense]
高齢による運転に関する能力の低下にはどんなものがある?
- 聴力の低下
- 視力の低下
- 判断力の低下
- 感覚の低下
よく目にするものは、ウインカーも出さずに急に曲がったり、判断力低下による信号無視、40km時速制限のところを「ゆっくり走れば問題ない」という考えから20kmなどのノロノロ運転で走り、後続の車に追突される事故や、急ブレーキ、急発進などもあります。
高齢者の運転をやめさせるには?
うちの祖父の場合、私が同乗してた際、赤信号無視やノロノロ運転を感じ、「今の危なかったよ」と言うと、「そうね?そんなことないよ」程度。ですが、「自分が怪我するだけならばだいいけど、人を怪我でもさせたら取り返しがつかないよ」と説得し、祖父が77歳の時に、運転をやめてもらうようにしました。
その際、こっそりかかりつけ医に相談し「そろそろ運転はやめなさい」と言ってもらったのも良かったようです。
しかし、高齢者の性格にもより、難しい場合もありますよね。実際うちの義父がそうでした。プライドが高く、まだ若いつもりでいる義父は、78歳で新車に買い替え、つい最近まで乗っていたのですが、やめたきっかけは脳梗塞でした。でも、脳梗塞になる前日まで乗っていたという・・・考えただけでも恐ろしいですよね。
また、運転免許の自主返納をすると自治体によってはいろんな特典があることも多く、公共交通機関の割引が受けられたりするところもあるようです。運転できなくて移動に困るという場合、費用が安く済んだりするのは助かりますね。自治体のHPなどで確認してみましょう。
- 家族が説得
- かかりつけ医に運転をやめるよう言ってもらう
- 公共機関の方法を教える
- 誰かが代行する
- 本人自ら免許証を返納する
- 自主返納による特典を調べてみる
一度警察官の方とも相談したんですが、これには「まだ自分は若い」「まだ自分は大丈夫」という気持ちが大きく、それをなかなか第三者が立ち入って運転をやめさせることができない現状です。なので、家族が説得したり、自分で勇気をもって免許証を返納するしかないんです。
運転をやめられない場合に気をつけたいポイントは?
- 早朝や夕方、夜間の運転だけはやめてもらう
- 必ず高齢者マークを付ける
- 近所ならば、健康のために散歩しながらの移動をすすめる
- 食材、日用品の配達手配をする
- ネットで便利な買い物が出来ることを教える
気を付けたいポイントは、運転時間を限定してもらうことです。早朝や、夕方、夜間は、特に見えにくく、判断力も鈍るので、せめて乗るなら昼間の明るいうちだけに限定してもらいましょう。その際、必ず高齢者マークは付けてもらいます。
また、おすすめの方法は、最近ではネットスーパーなどもあり、食材から日用品まで手軽に帰るので、一度こういう手軽な方法もあることを知ってもらい、運転する回数を少しでも減らしてもらうのもいいでしょう。
実際、うちのお向かいさんは、「息子達に説得された」と、75歳で車をやめ、食材は宅配に、たまにはバスでお出かけ感覚で買い物に行ったりし、2週間に1度は息子さん達が来られるようにしてるそうです。また、「困った際は、向かいの我が家に声をかけて下さいね」とも言ってあります。こういう風に早目に運転をやめてもらえるのが一番いいんですけどね。
高齢者の運転免許の有効期間についてはこちらの記事をどうぞ
高齢者の運転免許の有効期間は?講習や検査の流れは?
最後に
- 運転はいつまでという決まりがない
- 70歳を過ぎたら高齢者講習、75歳を過ぎたら講習予備検査がある
- 高齢になると、視力・聴力・判断力・感覚などが低下する
- 家族が説得するしかない
- かかりつけ医にやめるよう言ってもらう
- 自ら免許証を返納する
- 早朝や夕方、夜間の運転は禁止する
- 高齢者マークを付ける
- ネットスーパーや宅配を利用する
実際、うちの父が信号停車中に、88歳の高齢者に追突され、その際、警察を呼んだんですが、88歳のおばあちゃんは取り調べ中に寝てしまうしまつ・・・警察官も父も「あ~あ」と言うしかなく、「運転はもうやめんね」と警察官が諭しても、「ははは」と笑顔で帰って行かれたそうです。
田舎に行けば行くほど、この問題は多く、もっと行政も動いて欲しい問題ですよね。
【副業に興味ある方必見】隙間時間にライターをしてお小遣いを稼ぎませんか?