「年賀状を続けるのがつらくなってきた」「高齢になり、そろそろ区切りをつけたい」と考える方が増えています。ただ、長年やり取りしてきた相手に、失礼なく伝えられるか気になりますよね。
この記事では、年賀状じまい(年賀状をやめること)の伝え方と文例、出すタイミング、やめたあとの付き合い方をまとめます。
- 年賀状じまいは、年内か新年のあいさつ状の中で「今回で最後にする」と一言添えて伝える
- 理由は簡潔に、感謝を主役にし、今後も付き合いを続けたい気持ちを書く
- 2027年用の年賀はがきの販売は2026年11月2日から。やめる決心がついたら、最後の1通で伝えるのが一般的
年賀状じまいとは
年賀状じまいは、毎年出していた年賀状を今後は出さないと決め、相手に知らせることです。「終活年賀状」と呼ばれることもありますが、高齢の方に限らず、仕事の変化や負担の軽さを理由に区切りをつける方も珍しくありません。
日本郵便の発表では、2027年用の年賀はがきの当初発行枚数は約5億5,593万枚で、前年より減っています。年賀状を出す人が少しずつ減るなか、無理なく続けられる形に整える人が増えていると考えられます。
年賀状じまいを伝える3つの方法
1. 最後の年賀状の中に書く
もっとも一般的で、相手にも伝わりやすい方法です。新年のあいさつのあとに、今回で年賀状を控える旨を添えます。
2. 年内に「年賀状じまい」の挨拶状を出す
年賀状を出す前に、年内にお知らせだけを出す方法です。喪中はがきと同じ時期にあたる11月から12月ごろに出すのが目安です。ただし、喪中と間違われないよう、「年賀状をやめる」ことがはっきりわかる文面にします。
3. 年賀状は出さず、新年にメールやLINEで伝える
普段メールやLINEでやり取りしている相手には、この形でも失礼にはあたりません。目上の方や、長く年賀状だけで付き合ってきた方には、はがきで伝えるほうが丁寧です。
年賀状じまいに出すタイミング
2027年用の年賀はがきは、日本郵便の発表で2026年11月2日(月)から2027年1月15日(金)まで販売されます。年賀状として受け付けが始まる日や、元日に届く差出期限は日本郵便の案内で確認してください。一般に、年賀状じまいを伝える最後の年賀状は、元日に届くよう年末までに投函します。年が明けてから伝える場合は、松の内(1月7日ごろ)を過ぎたら寒中見舞いの形で出すと、相手に負担をかけません。
年賀状じまいの文例
文例1:最後の年賀状に添える一言(ていねい)
新年あけましておめでとうございます。
これまで長年にわたり、心温まる年賀状をいただき、ありがとうございました。
勝手ながら、年賀状でのご挨拶は本年をもちまして控えさせていただくことにいたしました。
今後も変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。
皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。
文例2:親しい友人へ(やわらかい)
明けましておめでとう。
いつも年賀状をありがとう。年賀状のやり取りは今回で最後にしようと思っています。
これからはメールや電話で、気軽に連絡させてください。
本年もよろしくお願いします。
文例3:年内にお知らせするとき
拝啓 寒さが増してまいりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
これまで毎年ご丁寧な年賀状をいただき、心より感謝申し上げます。
このたび、年賀状でのご挨拶を失礼させていただくことにいたしました。
今後ともご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。
これからの季節、ご自愛くださいませ。 敬具
文例4:新年にメールやLINEで伝える
あけましておめでとうございます。
これまで年賀状をいただき、ありがとうございました。
年賀状でのご挨拶は控えることにしましたが、今後もメールなどでご連絡できればうれしいです。
本年もよろしくお願いいたします。
書くときのポイント
- 感謝を中心に:「いただいた年賀状への感謝」を先に書くと、やめる理由を細かく説明する必要が減ります。
- 理由は短く:「高齢のため」「整理のため」など、一言で十分です。
- これからも付き合いたい気持ちを添える:関係を終えるのではなく、年賀状という形をやめるだけだと伝わるようにします。
- 「今後は不要です」と書かない:相手に「送ってはいけない」と受け取られないよう、「控えさせていただく」「失礼する」と表現します。
相手から年賀状が届いたときは
やめたあとも、相手から年賀状が届くことがあります。その場合は、無理に年賀状で返さなくても、寒中見舞いやメールで感謝を伝えれば丁寧です。喪中のときの返し方は、喪中ハガキへの返事はメールでもいい?マナーを確認!も参考になります。
喪中との違いに注意
年賀状じまいと喪中は別のものです。喪中はがきは、身内に不幸があった年に新年のあいさつを辞退するお知らせで、出す時期や文面が異なります。喪中のマナーは喪中はがきのマナーは?コメントは書いてもいい?や喪中に新年の挨拶メールが届いたら?返信の仕方とお知らせの例文・送る時期のマナーで確認できます。
よくある疑問(Q&A)
Q1. 全員に年賀状じまいを伝える必要がありますか?
毎年やり取りしている相手には伝えると親切です。ただ、一度に全員に出すのが負担なら、まず年賀状をいただく方から順に伝えても構いません。
Q2. 目上の人にも伝えていいですか?
伝えて問題ありませんが、文面はていねいにし、できれば手書きの一言を添えると気持ちが伝わります。
Q3. 年賀状をやめたあと、会わなくなりませんか?
年賀状は連絡手段のひとつです。メールや電話、近況を伝える暑中見舞いなど、別の形で続ける方も多くいます。
まとめ
年賀状じまいは、感謝を伝えつつ、今後の付き合い方を一言添えれば失礼にはなりません。最後の年賀状に書く、年内にお知らせする、メールで伝えるなど、相手との関係に合わせて選んでください。年賀はがきの販売日程や受け付け開始日は、日本郵便の公式発表で確認しておくと安心です。