今日は、中学受験でも重要な、日本の工業について学びます。

  • どういうところで工業が発達するのか?
  • 三大工業地帯とは?
  • それ以外の工業都市で覚えるべきは?

といったことを扱います。

小テストを挟みながら進めますので、学ぶ→テストで理解度を深めてください。

工業が発達する場所

まず、工業が発達するのはどのような場所でしょうか?

働く人が多い場所?

その通り。他には?

さあ、わかりません。

日本の工業地帯・地域は,次のような条件がそろった場所にあります。

  • 工業用地・工業用水が得やすい場所。
  • 労働力が得やすい,人口の多い場所。
  • 輸出入に便利な,港がある場所。

場所があって、水があって、人がいて、かつ原料や製品を運ぶ港があるということですね。

その通りです。

これらの日本の工業地帯・地域が発達している場所は主に下に色をつけたところになります。

確かに色がついているところは海に近くて、都会が多いですね。

そうですね。そして、工業が発達したこれらの地域を次のように帯で囲むことができます。

これを太平洋ベルトといいます。

この太平洋ベルトを中心日本の工業は発達しています。

日本の多くの工業地帯・地域が(      )とよばれる太平洋側の臨海部を中心に広がる帯状の地域にある。

  • 潮目
  • 大陸棚
  • 太平洋ベルト

正解!

不正解...

正解は太平洋ベルトです。

日本の多くの工業地帯・地域が太平洋ベルトとよばれる太平洋側の臨海部を中心に広がる帯状の地域にある。

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中でも、重要なのが三大工業地帯です。次に三大工業地帯についてみていきましょう。

三大工業地帯とは?

工業地帯と呼ばれるのは先ほどの色がついた部分のうち赤色の部分になります。

すなわち上のように、

  • 京浜工業地帯(けいよう)
  • 中京工業地帯(ちゅうきょう)
  • 阪神工業地帯(はんしん)
  • 北九州工業地帯(きたきゅうしゅう)

の4つがこれに該当します。

以前はこれらを四大工業地帯と呼んでいましたが、北九州工業地帯は鉄鋼業がおとろえたことにより,その地位は低下し,北九州工業地帯ではなく北九州工業「地域」ともよばれるようになり、京浜工業地帯、中京工業地帯、阪神工業地帯の3つを三大工業地帯と呼ぶようになりました。

上の図の日本の三大工業地帯+工業地域である①〜④を選択肢からそれぞれ選べ?

  • ①京浜、②中京、③阪神、④北九州
  • ①阪神、②中京、③京浜、④北九州
  • ①京浜、②北九州、③中京、④阪神

正解!

不正解...

正解は①京浜、②中京、③阪神、④北九州です。

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その他の工業地域は?

最も大きな工業が発達している三大工業地帯と北九州工業地域以外には以下のような工業地域があります。

  • 鹿島臨海工業地域(かしまりんかい)
  • 京葉工業地域(けいよう)
  • 関東内陸工業地域(かんとうないりく)
  • 東海工業地域(とうかい)
  • 瀬戸内工業地域(せとうち)

などです。

うわ〜〜。頭クラクラするわ。工業地域の名前ややこしいな。

そうですね。最初はそうかもしれません。

でも、すぐに慣れます。


各論については別のページで見ていきます。

日本の三大工業地帯に入っていないのは?

  • 京浜工業地帯
  • 京葉工業地域
  • 中京工業地帯

正解!

不正解...

正解は京葉工業地域です。

京葉工業地域は「地域」と最後に名前がついているように工業地帯には含みません。

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