今回は日本の「集約農業」について学びます。
- 集約農業とは?
- 生産を増やす工夫(客土・干拓・たな田)
などについて、わかりやすく解説します。
途中に問題もありますので、解きながらしっかり理解を深めましょう。
日本の集約農業とは?
日本は国土がせまく、土地の多くが山地や森林におおわれた国。
耕地(農地)に使える面積が国土面積の約12%と少なくなっています。
少ないんですね…。
そのため、日本では集約農業がおこなわれています。
集約農業とは、せまい耕地から多くのしゅうかくをあげるため、多くの人手と肥料を使う農業のこと。
例外として、土地が広い北海道では集約農業ではなく、大農法がさかんです。
大農法は大型の機械を使って大量の作物を生産すること。
アメリカ合衆国のように広い土地がある国で多くみられます。
日本では、せまい耕地に多くの人手や肥料を使っておこなう( )農業がさかんです。
- 集合
- 集約
- 集中
正解!
不正解...
正解は集約です。
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生産を増やす工夫(客土・干拓・たな田)
国土がせまい日本では、以下のような生産量を増やす工夫がおこなわれてきました。
- 客土(きゃくど)……他の土地から土を持ってきて入れかえること
- 干拓(かんたく)……浅い海や湖から水を抜いて干しあげ、耕地にすること
- たな田…………………山の傾斜地に階段状に作られた水田のこと
- だんだん畑……………山の傾斜地に階段状に作られた畑のこと
- 排水……湿田(水はけが悪い田)を排水によって乾田(水はけがよい田)にする
- 用水路…………………川や湖から農業用水を引くこと
客土は、稲作がさかんな北海道の石狩平野でおこなわれたことで有名です。
他の土地から土を持ってきて入れかえる耕地改良を( )という。
- 客土
- 盛り土
- 覆土
正解!
不正解...
正解は客土です。
他の土地から土を持ってきて入れかえる耕地改良を客土という。
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干拓は、秋田県にある八郎潟(はちろうがた)でおこなわれたことで知られています。
かつては第2位の面積をほこる湖でしたが、干拓によって水田地帯へと生まれ変わりました。
浅い海や湖から水を抜いて干しあげ、耕地にすることを( )という。
- 埋立
- 開墾
- 干拓
正解!
不正解...
正解は干拓です。
浅い海や湖から水を抜いて干しあげ、耕地にすることを干拓という。
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たな田は、山の傾斜地を利用して階段状に作られた水田です。
水田ではなく、畑として利用したものはだんだん畑と呼びます。
山のしゃ面に作られた水田を( )という。
- だんだん畑
- たな田
- 湿田
正解!
不正解...
正解はたな田です。
山のしゃ面に作られた水田をたな田といいいます。
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まとめ
ポイントをまとめます。
- 日本では、せまい耕地から多くのしゅうかくをあげるため、多くの人手と肥料を使う集約農業がおこなわれている
- 客土とは、他の土地から土を持ってきて入れかえる耕地改良のことで、北海道の石狩平野でおこなわれたことで知られている
- 干拓とは、浅い海や湖から水を抜いて干しあげ耕地にすることで秋田県の八郎潟でおこなわれたことで有名です
- たな田とは、山の傾斜地に階段状に作られた水田のこと
客土や干拓の内容とともに、それがおこなわれた場所も覚えておきましょう。
日本では、せまい耕地に多くの人手や肥料を使っておこなう集約農業がさかんです。