日本や世界の水産業にも、様々な問題があります。
今回は、そんな水産業の問題について小学5年生で習い、中学受験としても重要な、
- 日本の水産業の問題点
- 地球環境と水産業
- 今後の取り組み
などを解説します。
途中ある問題を解きながら、知識を深めていきましょう。
日本の水産業がかかえる問題とは?
- 漁獲量の減少
- 日本は世界最大の水産物輸入国
- 自給率はおよそ50%(輸入量が生産量を上回る)
- 高齢化する水産業
などが、問題点としてあります。
特に、輸入に頼る日本の水産業は、大きな問題となっています。
日本の水産業は1980年代ごろ世界一で、魚介類の自給率はおよそ100%でした。
しかし、漁獲量の減少にともない、輸入量は年々増えていき、現在日本は世界最大の水産物輸入国となっています。
特に、ここ数年は輸入量が生産量を上回っており、自給率はおよそ50%(飼育用魚介類をふくむ)となっています。
日本がもっとも多く輸入している水産物は、さけ・ます・まぐろの他、何でしょう?
- いか
- かに
- えび
正解!
不正解...
正解はえびです。
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日本の魚介類の輸入先として多いのは、
- 中国(18%)
- アメリカ(9%)
- チリ(9%)
- ロシア(9%)
です。
日本は世界最大の水産物輸入国ですが、特にどの国からの輸入が多くなっていますか?
- 中国
- ロシア
- アメリカ
正解!
不正解...
正解は中国です。
日本の魚介類の輸入先として、中国が18%ともっとも多くなっています。
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えびは、主にインドネシアやどこなどの東南アジアから多く輸入されていますか?
- アルゼンチン
- タイ
- ベトナム
正解!
不正解...
正解はベトナムです。
ベトナムや、インドネシアなどの東南アジアから多くえびは輸入されています。
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また、水産業界においても、農業や林業と同じように、働く人々が年々減っています。
1980年代には40万人をこえていた漁業人口は、現在およそ15万人ほどになってしまい、高齢化も急速に進んでいます。
地球環境と水産業
- 和食の危機
- えびの養殖と熱帯林の破壊
などが問題視されています。
和食の危機
「和食」は、2013年ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録されました。
その和食の代表的なものとして、「すし」や「うなぎ」がありますが、そこで材料として使われる
- クロマグロ
- ニホンウナギ
は、乱かく(むやみに大量にとること)により、絶滅の恐れがあるとされています。
和食の材料ともなる、絶滅の恐れがある水産物は、ニホンウナギと何でしょう?
- えび
- クロマグロ
- さんま
正解!
不正解...
正解はクロマグロです。
クロマグロやニホンウナギは、乱かくにより、絶滅の恐れがあるとされています。
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えびの養殖と熱帯林の破壊
東南アジアの国々は、えびの輸出国となりますが、えび養殖のため、水辺に生えているマングローブという熱帯林を切り開いて養殖池を作ってきました。
また、内陸部でえびの養殖をおこなうためには、塩分をふくんだ水を使うため、塩害が発生することもあります。
えびの養殖のため、何を切り開いて養殖池を作ったことが、環境破壊につながっていますか?
- 住宅地
- マングローブ
- 田畑
正解!
不正解...
正解はマングローブです。
マングローブという熱帯林を切り開いて養殖池を作ることで、環境破壊につながってしまっています。
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持続可能な水産業!今後の取り組みとは?
- マングローブ再生
- クロマグロの完全養殖
- 植林
マングローブの再生
環境破壊を防ぐため、えびの養殖をおこなう東南アジアでは、マングローブ林を再生させるなどの取り組みが行われています。
クロマグロの完全養殖
また、かつてはむずかしいものとされていたクロマグロの完全養殖ですが、2002年に近畿大学が成功し、近年は商品化もされています。
むずかしいといわれていた、クロマグロをどうすることで、絶滅の危機を救っていますか?
- 完全養殖
- 大量捕獲
- 完全飼育
正解!
不正解...
正解は完全養殖です。
クロマグロの完全養殖に成功し、絶滅の危機を救う試みが注目を集めています。
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植林
宮城県ではかきの養殖が盛んですが、養殖漁業をおこなう人々が、海に流れこむ川の上流で、けやきなどの樹木を植林して森林の保護を行なっています。
- 森林がたくわえる養分がとけ出し水を豊かにし、魚介類のえさとなるプランクトンが増える
- 土砂が海に流れ出すのを防ぐ
という目的が、植林にはあります。
魚介類のえさとなるプランクトンを増やしたり、土砂が海に流れ出すのを防ぐため、山で何が行われていますか?
- 伐採
- 植林
- 田植え
正解!
不正解...
正解は植林です。
けやきなどの樹木を植林して森林の保護を行うことで、環境保護の取り組みとなっています。
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まとめ
ポイントをまとめます。
- 漁獲量の減少
- 日本は世界最大の水産物輸入国
- 自給率はおよそ50%(輸入量が生産量を上回る)
- 高齢化する水産業
- 和食の危機
- えびの養殖と熱帯林の破壊
などの問題点がある。
水産業の環境問題への取り組みとして、
- マングローブ再生
- クロマグロの完全養殖
- 植林
などが行われている。
水産業における問題点と取り組みは、セットで頭に入れておくようにしましょう。
さけ・ますに次いで、えびの輸入量が多いです。