魚や海藻(かいそう)などの水産物を
- 獲(と)る
- 育てる(養殖:ようしょく)
- 加工する
これらの産業を、水産業といいます。
今回は中学受験でも重要な、日本の水産業について、
- 現状
- とれる魚
- 漁法
などを説明します。
問題を解きながら理解を深めていきましょう。
また、古くからある、魚介類をたくさん使った「おせち料理」の話もしています。
日本の水産業の現状
魚介類をとる水産業は、長い間日本は世界のトップクラスで、1984年には1282万トンで世界一の漁獲量を記録しました。
しかし、その後はしだいに減り、現在はおよそ430万トンになっています。
現在、世界一の漁獲量を上げているのは、中国です。
現在、世界一の魚かく量をあげている国はどこ?
- アメリカ
- 中国
- インドネシア
正解!
不正解...
正解は中国です。
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戦後、日本人の食生活が洋風化し、今まで魚介類中心の食生活から肉類を多くとるようになったことも関係するといわれています。
しかし、世界で見ると、現在でも日本人の魚介類を食べる量は多い方です。
日本は、肉も魚もまんべんなく食べてますね。
戦後、日本の漁かく量が減ったのは、食生活がどう変わったことが関係するといわれていますか?
- 質素化
- 洋風化
- 欧米化
正解!
不正解...
正解は洋風化です。
日本人の食生活が洋風化し、魚介類中心の食生活から肉類を多くとるようになったことが関係するといわれています。
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日本でとれる主な魚とは?
いわし・さば
- 日本で漁かく量1.2位
- まきあみ漁法
現在、日本で漁かく量1.2位をしめる魚は、いわし・さばです。
特にいわしは、日本の近海で豊富にとれたため、かつては肥料や養殖魚のエサとしても使われていました。
これらの魚は、主にまきあみ漁法でとります。
肥料や養殖魚のエサとして使われていた魚は?
- さんま
- あじ
- いわし
正解!
不正解...
正解はいわしです。
漁かく量の多いいわしは、魚へんに弱いで「鰯」と書きますが、いたみも早く肥料や養殖魚のエサとしても使われていました。
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魚の群れのまわりにあみを入れて、取り囲んだ後にあみをしぼってとる漁法を何という?
- はえなわ漁法
- 底引きあみ漁法
- まきあみ漁法
正解!
不正解...
正解はまきあみ漁法です。
いわしやさばは、主にまきあみ漁法でとられています。
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まぐろ・かつお
- あたたかい水域
- はえなわ漁法
- 一本釣り
大型の魚で、あたたかい水域に分布しています。
まぐろは、はえなわ漁法。
かつおは、一本づりなどでとります。
まぐろは、何という漁法でとられますか?
- 底引きあみ漁法
- 棒受けあみ漁法
- はえなわ漁法
正解!
不正解...
正解ははえなわ漁法です。
かつおは、はえなわ漁法でとられます。
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すけとうだら
- 北洋
- 底引きあみ漁法
主に、北洋でとれる魚です。
卵ははらこ、身はかまぼこやちくわなどに使われます。
底引きあみ漁法などでとります。
北洋で底引きあみ漁法でとれる、卵ははらこ、身はかまぼこやちくわなどに使われる魚は?
- さけ
- すけとうだら
- かつお
正解!
不正解...
正解はすけとうだらです。
すけとうだらは、底引き網漁法でとれ、卵ははらこ、身はかまぼこやちくわなどに使われます。
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その他
さけの卵は、お寿司屋さんで大人気のいくらです。
さんまやあじなどは、夜間、集魚灯というまぶしい灯りで魚をあみの上に集め、「棒受けあみ漁法」であみをあげて魚をとります。
いかも同様に、いかつり船という専用の船で、灯りをつけていかをとります。
いくらは、何という魚の卵ですか?
- にしん
- さけ
- すけとうだら
正解!
不正解...
正解はさけです。
さけの卵は、いくらです。
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いかは、夜間に灯りをつけて何という船でいかをとりますか??
- いかよび船
- 灯りつき船
- いかつり船
正解!
不正解...
正解はいかつり船です。
いかつり船という専用の船で、暗いところで灯りに集まる習性を使い、夜間に灯りをつけていかをとります。
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日本の水産業「おせち料理」に込められた願い
日本は四方を海に囲まれた島国です。
そのため、昔から日本人は魚介類からタンパク質をとっていました。
他にも、野菜を使った料理もありますが、上記はすべて魚介類を使ったおせち料理です。
このおせち料理には、一つひとつに、1年を幸せに過ごすための様々な願いがこめられています。
日本の正月に食べられる、一年を幸せに過ごせますようにと思いの込められた料理は?
- 日の丸弁当
- おせち料理
- 精進料理
正解!
不正解...
正解はおせち料理です。
おせち料理は、一つひとつに一年を幸せに過ごせますようにと、様々な願いが込められています。
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まとめ
ポイントをまとめます。
- 魚介類をとる水産業は、長い間日本は世界のトップクラスだった
- 現在、世界一は中国
- いわし・さば・・・日本で漁かく量1.2位、まきあみ漁法
- いわし・・・肥料や養殖魚のエサとして使われていた
- まぐろ・かつお・・・あたたかい水域、はえなわ漁法、一本づり
- すけとうだら・・・北洋、底引きあみ漁法
- すけとうだら・・・卵ははらこ、身はかまぼこやちくわなど
- さけ・・・卵はいくら(すじこ)
- さんま・あじ・・・棒受けあみ漁法
- いか・・・いかつり船
漁法は、よく出題されます。
何の魚がどうやってとられているのか、そこはしっかり覚えておきましょう。
世界一の漁かく量をあげているのは、中国です。