今日は、中学受験でも重要な北九州工業地帯について学びます。
- 場所はどこにあるのか?
- どういう特徴があるのか?
- 工業地帯として発展した理由
などを解説します。
途中、解説だけでなく、問題もありますので、あわせて解きながら理解していきましょう。
北九州工業地帯はどこ?
北九州工業地帯は、福岡県北九州市をメインに
- 福岡県
- 長崎県
- 大分県
に広がっています。
- 北九州・・・鉄鋼
- 宮若・・・自動車
- 苅田町・・・自動車
- 中津・・・自動車
- 久留米・・・ゴム
- 大分・・・鉄鋼・石油化学
- 佐世保・・・造船
- 長崎・・・造船
などがあります。
九州内陸部にある空港の周辺には、半導体・集積回路(IC)を生産する電子工業の工場が多く、九州地方は「シリコンアイランド」とも呼ばれました。
1990年代以降は、自動車会社が進出し、自動車の組み立て工場が多く建設され、「カーアイランド」とも呼ばれています。
また、大分県では、地熱発電も盛んで、八丁原や滝上などの地熱発電所があります。
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佐世保や長崎では、造船業がさかえ、九州の製造業を支える重要な産業となっています。
佐世保・長崎で有名な工業は?
- 鉄鋼
- 石油化学
- 造船
正解!
不正解...
正解は造船です。
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北九州工業地帯(地域)の特徴
- 元々は、鉄の街としてさかえた北九州工業地帯(地域)
- 八幡製鐵所を中心に、重化学工業がさかんになり、北九州工業地帯として発展した
- 以前は京浜・中京・阪神とともに「四大工業地帯」として発展していた
- 鉄鋼業のおとろえにより、地位が低下し、「北九州工業地域」とよばれるようになった
- 大分では、大分市臨海部に作られた大分臨海工業地域で、鉄鋼や石油化学がさかん
- 長崎県佐世保市では、造船業がさかん
- 現在は、全国と比べて、食料品の出荷額の割合が高い
北九州工業地帯(地域)は元々、鉄の栄えた地域ではあったんですが、現在は違います。
機械?
北九州工業地帯(地域)では、食料品の工業出荷額が、全国と比べて割合が高くなっています。
他の工業地帯と比較して、北九州工業地帯の出荷額の割合が多いのは?
- 金属
- 化学
- 食料品
正解!
不正解...
正解は食料品です。
食料品工業の割合が、他の工業地帯・地域に比べ、高くなっています。
問題に戻る
工業地帯として発展した理由
1901年に操業を開始し、八幡製鉄所を中心に北九州工業地帯は発展しました。
八幡製鉄所は、明治日本の産業革命遺産の一つで、
- 鉄鋼の原料となる、石炭が九州地方で豊富にとれた
- 戦前は、鉄鉱石の主な輸入先は中国で、中国から近い九州地方は運ぶにも近く便利だった
- 水資源が豊かで、労働力にも恵まれていた
この3つが、北九州工業地帯が発展した理由です。
北九州工業地帯は、( )製鉄所を中心に発展しましたか?
- 九州製鉄所
- 八幡製鉄所
- 瀬戸内製鉄所
正解!
不正解...
正解は八幡製鉄所です。
1901年に操業を開始し、この八幡製鉄所を中心に北九州工業地帯は発展しました。
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北九州工業地帯は、京浜・中京・阪神とともに「四大工業地帯」と呼ばれていました。
しかし、鉄鋼業のおとろえたことにより、北九州工業地帯としての地位は低下し、「北九州工業地域」とも呼ばれるようになっています。
北九州工業地帯の地位が下がった要因として、
- 鉄鋼原料の輸入先が変わった
- 北九州北部にあった炭鉱が閉山した
- 1960年にエネルギー革命が起こり、石炭から石油エネルギーに変わった
- 工業の中心が、金属から機械に変化した
ということが考えられ、2016年時点の北九州工業地帯の工業製品出荷額に占める割合は、約3.1%に減少しています。
まとめ
ポイントをまとめると・・・
- 北九州工業地帯は、食料品の出荷額の割合が、他の工業地帯に比べて多い
- 八幡製鉄所を中心に発展した
- 石炭が多くとれ、鉄鉱石の中国からの輸入に便利、水資源が豊富で労働力にも恵まれたため発展できた
- 鉄鋼原料の輸入先が変わり・炭鉱の閉山・工業から金属から機械に変化したことで、北九州工業地帯は衰退した
- 鉄鋼だけでなく、自動車・ゴム・石油化学・造船といったものも北九州にはある
ここで覚えておく重要なポイントは、「食料品」「八幡製鉄所」=北九州工業地帯(地域)ということです。
しっかりそこをおさえておきましょう!
佐世保・長崎では造船業が盛んです。