今回は、中学受験でも重要な阪神工業地帯について勉強します。
- 場所
- 特徴
- 変化
などを解説します。
途中、問題を混ぜながら説明していきますので、解いて理解を高めましょう。
阪神工業地帯の場所はどこ?
大阪や兵庫県(神戸市を中心とする)、和歌山県など、大阪湾沿岸を中心に広がっています。
大阪の「阪」、そして神戸の「神」からとって、【阪神】工業地帯となりました。
- 大阪湾沿岸で、鉄鋼などの重化学工業
- 大阪府の内陸部で、電気機械工業
- 大阪府南部で、綿織物工業
が、さかんになっています。
特に覚えるべきポイントは、
- 門真=電気機器
- 堺=石油化学
- 神戸=造船
門真には、電気機器メーカーのパナソニック(門真は創業地)があります。
また、堺は石油化学や金属で有名ですが、堺市〜高石市に石油化学コンビナートがあり、一流シェフ御用達の打刃物(ハンマーで打って作り上げる刃物)でも有名です。
そして神戸では、造船業もさかんで、自衛隊の潜水艦も作っています。
門真(かどま)では、何の生産がさかんでしょうか?
- 金属
- 電気機器
- 鉄鋼
正解!
不正解...
正解は電気機器です。
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阪神工業地帯の特徴は?
阪神工業地帯の特徴としては、
- 出荷額は、戦前まで日本最大
- 金属工業の割合が他の工業地帯に比べてやや多い
- 働く人が300人未満の中小工場が多い
京浜工業地帯・中京工業地帯・阪神工業地帯と、三つ合わせて三大工業地帯といわれています。
江戸時代より発達がさかんで、商人の町ともいわれていた大阪は活気があり、全国から多くの技術者が集まり、中小工場が多く存在します。
それには、他の地域へ行き来しやすい利便性の良さ、大阪の活気も関係したといわれています。
阪神工業地帯は、働く人が300人未満の何が多いことが特徴でしょうか?
- 大型工場
- 自動車工場
- 中小工場
正解!
不正解...
正解は中小工場です。
阪神工業地帯は、古くから続く軽工業もさかんで、働く人が300人未満の中小工場(中小企業)が多いのも特徴です。
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阪神工業地帯の変化は?
阪神工業地帯は、戦前、日本一の工業地帯でした。
(現在は、中京工業地帯が一位です。)
- 東京への一極集中(政治・経済・文化・人口などが東京に集中した状況)が進んだこと
- 綿織物などのせんい工業のおとろえ
などの影響があり、地位は低下しました。
しかし2000年以降、高度な技術を必要とする太陽光パネルや、蓄電池を生産する工場が作られ、新しい工業地帯の姿を見せるようになっています。
また、大阪は「天下の台所」といわれ、米をあつかう大商人が多く、これらの商人が始めた工場が、阪神工業地帯の発展の元となっています。
阪神工業地帯の発展の元として、大阪市は昔、何といわれていたでしょう?
- 天下の台所
- 将軍様のおひざもと
- 食い道楽の街
正解!
不正解...
正解は天下の台所です。
大阪は天下の台所といわれていました。
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そして現在、阪神工業地帯は、中京工業地帯に次いで出荷額は全国2位。
中小工場(企業)が多く、堺市周辺には石油コンビナートがあり重化学工業もさかんで、金属工業や繊維工業もさかんなことから、様々な工業が発達する阪神工業地帯は「総合工業地帯」ともいわれています。
まとめ
ポイントをまとめます。
- 出荷額は、戦前まで日本最大
- 金属工業の割合が他の工業地帯に比べてやや多い
- 中小工場(企業)が多い
- 京浜工業地帯・中京工業地帯・阪神工業地帯と、三つ合わせて三大工業地帯という
- 大阪や兵庫県(神戸市を中心とする)、和歌山県など、大阪湾沿岸を中心に広がっている
- 大阪湾沿岸で、鉄鋼などの重化学工業
- 大阪府の内陸部で、電気機械工業
- 大阪府南部で、綿織物工業
- 大阪は天下の台所といわれていた
- 阪神工業地帯は、戦前、日本一の工業地帯だったが戦後衰退
- 総合工業地帯ともいわれる
中小工場が多い。
そして、大阪は天下の台所といわれていたことは、しっかり忘れず覚えておきましょう。
門真は、電気機器の生産がさかんです。