今回は、中学受験でも重要な日本の三大工業地帯の一つである、中京工業地帯(読み方は「ちゅうきょうこうぎょうちたい」)について学びます。

  • 場所
  • 特徴
  • 発展した理由

などを解説します。

簡単にポイントを押さえながら、テスト問題で理解を深めましょう。

中京工業地帯の場所はどこ?

愛知県を中心に、三重県岐阜県に広がっているのが、この中京工業地帯です。

愛知県の中心都市である名古屋市は、東京と京都の中間にあるため「中京」と呼ばれていたことから、中京工業地帯と、工業地帯の名前となっています。

 

中京工業地帯の特徴とは?

  • 機械工業
  • 自動車工業
  • 鉄鋼
  • 窯業(ようぎょう)
  • 繊維(せんい)

の割合が高く、中でも鉄鋼・自動車・窯業は日本一で、機械の割合は特に高いということです。

    そして、三大工業地帯の中でも、総出荷額が最も多いのが、この中京工業地帯となっています。

    この中京工業地帯で忘れてはいけないのが、自動車工業です。

    特に、愛知県豊田市にある自動車工場は、元々は挙母(ころも)市という名前でした。

    しかし、自動車会社の発展に伴い、会社の名前「TOYOTA」をそのまま都市の名前(豊田市)にしてしまったとしても知られています。

    日本最大の自動車工業都市は、何市でしょうか?

    • 豊橋市
    • 豊田市
    • 鈴鹿市

    正解!

    不正解...

    正解は豊田市です。

    TOYOTAという車のメーカーがあるように、豊田市が正解で、世界のTOYOTAとも呼ばれています。

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    また内陸部の瀬戸市多治見市では、古くから陶磁器の生産がさかんで、現在はその技術をいかし、ファインセラミックスが生産されています。

    中京工業地帯で、陶磁器の生産がさかんな都市は、何という市でしょう?

    • 多治見・瀬戸
    • 信楽・越前
    • 有田・波佐見

    正解!

    不正解...

    正解は多治見・瀬戸です。

    内陸部の瀬戸市や多治見市では、古くから陶磁器の生産がさかんです。

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    中京工業地帯でもっとも有名なのは、自動車や関連する部品ですが、石油化学として有名な四日市の石油化学コンビナートも忘れてはいけませんので、おさえておきましょう。

    中京工業地帯が発展した理由は?

    では、なぜ中京工業地帯が日本一といわれるほど発展したのか、それには理由があります。

    • 東京と大阪の間に位置する
    • 交通の便が良く、人の行き来がさかん
    • 貿易に便利な、海に面している
    • 工業用水を確保しやすい、豊富な水量を持つ木曽川がある
    • 広大な濃尾平野は、大規模工場を建てるのに適している

    などということが挙げられます。

    つまり、工業科に適した条件が揃っていたのです。

    まとめ

    ポイントをまとめると・・・

    • 三大工業地帯の中でも、総出荷額が最も多いのが、この中京工業地帯
    • 鉄鋼・自動車・窯業は日本一で、機械の割合は特に高い
    • 日本最大の工業都市、豊田市が有名
    • 愛知県を中心に、三重県や岐阜県に広がっているのが、中京工業地帯
    • 多治見市や瀬戸の陶磁器も有名
    • 四日市の石油コンビナートも忘れてはいけない

     

    豊田市の自動車工業は、必ずといっていいほど、テストに出ます。

    また、機械工業が日本一で、三大工業地帯の中でも総出荷額が最も多いのは、中京工業地帯というのは忘れないようにしましょう。