今回は、中学受験でも重要な鹿島臨海工業地域(読み方は、かしまりんかいこうぎょうちいき)を学びましょう。

  • 場所
  • 特徴
  • 歴史

を説明していきます。

解説だけでなく、問題もあるので、解きながら勉強していきましょう。

鹿島臨海工業地域の場所はどこ?

茨城県の南部にある鹿嶋市(かしまし)・神栖市(かみすし)一帯にある工業地域です。

鹿嶋臨海工業地域は、Y字型のほりこみ港を中心に、重化学工業重化学工業が発展しています。

ほりこみ港って、何でしょう?
こちらの地図をごらんください。
Y字になっている港が分かると思いますが、ここがほりこみ港です。

ほりこみ港とは、岩礁(「がんしょう」水中から海面に見え隠れするたくさんの岩)を取りのぞき、陸地を重機でほりこんで、地形を人工的に作りあげたた港のことです。

ほりこんで作ったから、ほりこみ港!
覚えやすいですね。
    では、問題です。

    鹿島臨海工業地域は、Y字型の(  )港の周辺に、工業地帯が作られ発展しましたか?

    • 埋め立て
    • ほりこみ
    • 自然

    正解!

    不正解...

    正解はほりこみです。

    Y字型のほりこみ港を中心に、重化学工業が発達しています。

    問題に戻る

    またその鹿島臨海工業地域では、

    • 鹿嶋市・神栖市の鹿島港を中心として、製鉄所石油化学コンビナート
    • 茨城県日立市では、電気機器金属製品

    の生産がさかんです。

    鹿嶋で重要な工業は?

    • 製鉄所
    • 金属製品
    • 電気機器

    正解!

    不正解...

    正解は製鉄所です。

    鹿嶋は製鉄所(鉄鋼業)で重要です。

    問題に戻る

    鹿島臨海工業地域の特徴とは?

    • 太平洋ベルトに位置する
    • Y字型の人工的に作られた、ほりこみ港を中心に重化学工業が発展している

    工業出荷額は3兆円程度と規模は少ないものの、太平洋ベルト(茨城県から大分県までを結ぶ、一連の工業地帯(地域))に位置します。

    また、先ほども問題で出てきました、「ほりこみ港」が特徴です。

    • 製鉄所
    • 石油コンビナート
    • 電気機器
    • 金属製品

    がさかんで、鉄鋼業・発電所・石油化学等の工場群があります。

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    では、この地図をご覧ください。
    赤い点線内が「太平洋ベルト」です。
    では、問題です。

    鹿嶋臨海工業地域は、A・B・Cのどこでしょう?

    • B
    • A
    • C

    正解!

    不正解...

    正解はCです。

    茨城県に位置します。

    問題に戻る

     

    鹿島臨海工業地域の歴史とは?

    茨城県の鹿嶋市、神栖市にある「鹿島港」は、天然の形を利用しつつ、人工的に作られた港です。

    • 鹿島砂丘という広大な土地がある
    • 霞ヶ浦、北浦には、豊かな水源があった
    • 東京からも80km圏内と近い

    など、場所の確保・工業用水の確保・都心部からの交通(運搬)の便がいいという理由で、鹿島港は作られました。

    これは、昭和35年(1960年)頃から、国家プロジェクトとして鹿島臨海工業地帯造成計画が具体化され、一大工業地域として発展していったんです。

    まとめ

    ポイントをまとめます。

    • 鉄鋼業・発電所・石油化学等の工場群がある
    • 太平洋ベルトに位置する
    • Y字型のほりこみ港がある
    • 鹿島港は、国家プロジェクトとして、人工的に作られた港

     

    鹿嶋臨海工業地域=Y字型のほりこみ港というのは、しっかり忘れず覚えておきましょう。